【R18】支配と快楽の檻で

ましゅまろ

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26.ハワイの朝

 白いカーテンがゆっくり揺れていた。
 南国の穏やかな風が吹き込み、潮の香りを運んでくる。

 ハワイで過ごす最後の朝――
 けれどこの寝室の中だけは、まだ昨日までと何も変わらず、二人だけの世界が広がっていた。

 蓮はシーツの上に仰向けになり、その上で沙耶が静かに腰を落としていた。
 きつくて、熱いところが蓮を深く咥え込み、微かに蠢くたびに理性が溶けそうになる。

 「……苦しい?」

 沙耶が小さな声でそう尋ねてくる。

 「いえ……」

 短く返した声は少しかすれていた。
 沙耶はすぐに満足そうに目を細めると、またそっと腰を沈めた。

 奥で強く締めつけられる感覚に、全身がびくんと震える。



 「もう……ハワイの朝もこれで最後なのね」

 沙耶はそう呟きながら、蓮の胸に手をついて微かに身体を上下させた。
 ゆっくりと浅く抜き差しされるたび、奥がくすぐったいような疼きを覚える。

 「……はい……」

 「寂しい?」

 「……少し……」

 正直に答えると、沙耶はふっと小さく息を吐き、そして小さな声で笑った。

 「私も。……でも帰ったらもっと好きにできるわ」

 言葉だけはいつもの支配者で、でもその目は優しく潤んでいた。



 沙耶はゆっくりと上体を倒し、蓮の耳元に唇を寄せる。

 「動かないで。そのまま……」

 囁く声が、くすぐったくて甘い。
 次の瞬間、沙耶は蓮の耳たぶをそっと軽く噛んだ。

 「っ……」

 小さな声が漏れる。
 でも沙耶は気にする様子もなく、耳の裏や首筋をゆっくり舌で撫でた。

 そこは普段から首輪が擦れている場所。
 ほんの少し触れられるだけで自然に腰が浮きそうになる。



 沙耶はそのままゆっくりと腰を動かし始めた。

 浅く、ゆるやかに。
 けれどそれが逆に奥を何度もこすり、蓮は必死にシーツを掴んだ。

 「力抜いて」

 沙耶の声は落ち着いていて、何一つ急いていなかった。

 自分のペースで、ただ好きなように蓮を抱いている――
 そんな確信が、なぜか誇らしくて、同時にたまらなく恥ずかしかった。

 奥がじんじんと熱く痺れる。

 「っ……あ……」

 かすかな声を零すと、沙耶はくすりと微笑んだ。



 「顔、赤いわね」

 「……沙耶さんが……」

 「ふふ……」

 沙耶は腰を少し強く落とし、蓮を深く受け入れた。

 奥でぐっときつく締めつけられ、蓮は小さく呻く。

 「気持ちいい?」

 「……はい……っ……」

 もう素直に頷くことしかできなかった。
 沙耶は短く息を吐き、微かに眉を寄せて蓮の中で揺れる。

 その表情を見るのが、何より幸せだった。



 しばらくゆっくり動いたあと、沙耶は蓮の胸に手をつき、淡い髪を少し揺らしながら瞼を閉じた。

 「……いいわよ」

 ただそう言っただけだった。
 でもそれだけで限界が崩れた。

 「っ……あ……ああっ……!」

 奥で一気に熱が弾け、身体が震える。
 その感覚に、沙耶も小さく喉を鳴らして身体を強く沈めた。



 しばらく動きが止まり、沙耶はそのまま蓮の上に倒れかかる。

 肌と肌が触れ合って、ゆっくり汗が冷えていく。

 「……終わっちゃうわね、この旅行」

 耳元で沙耶が小さく呟いた。

 「でも……また来ましょう、沙耶さんと」

 「……そうね。今度はもっと長く」

 沙耶はそう言って、頬を蓮の肩にそっと押しつけた。



 窓の外では、明るい太陽の光が青い海を照らしている。

 でも二人には、ベッドの中のこの狭い世界がすべてだった。

 蓮は黙って沙耶の腰に手を回し、そっと抱き寄せた。

 言葉は要らなかった。
 ただこれから先もずっと、こうしていられるならそれでいい――
 そんな気持ちが、お互いの身体を通して伝わってくる。

 潮風がカーテンを揺らし、ゆっくりと部屋を抜けていった。
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