【R18】支配と快楽の檻で

ましゅまろ

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34. 深く刻まれる温度

部屋の明かりはすっかり落とされ、ランプの淡い光だけが寝室を照らしていた。

 シーツの上にはまだ熱を帯びたまま、息を乱す蓮の姿がある。
 沙耶はそんな蓮を見下ろしながら、自分の腰に装着したペニバンをゆっくり外していた。

 「……ふふ」

 取り外した黒いそれを掌で軽く撫でる。
 さっきまで蓮の中で形を刻み、何度も突き上げていたもの。
 こうして掌に乗せると、まるで蓮そのものを愛撫しているような奇妙な感覚さえあった。

 沙耶はそれをベッドサイドの小さな箱にしまうと、静かに蓮へ視線を戻した。



 蓮はまだ四つん這いの形でシーツに額をつけ、肩で息をしていた。
 艶のある背中は汗で少し光り、呼吸に合わせて微かに上下している。

 「おいで。こっちに寝なさい」

 沙耶の声に、蓮は小さく震えてから、そろそろと身体を横に倒した。

 何度も突かれた奥がじんじんと痺れているのか、脚を少し引き寄せるようにして寝そべる。

 沙耶はゆっくりシーツの上に横になり、そんな蓮の細い腰を抱き寄せた。

 「……まだ奥がきゅうきゅうしてる?」

 「……はい……」

 囁くように小さく答える声が、少しだけ震えていた。



 沙耶はくすっと微笑むと、蓮の顎に手を添えて顔を自分の方へ向けさせた。

 「見せて。……ほら」

 蓮は頬を赤くしながらも視線を合わせる。
 その瞳には、少し潤んだ熱が残っていた。

 「可愛い顔。……ちゃんと私の形、覚えてくれた?」

 「……はい……っ……」

 「ふふ……良い子」

 沙耶はそう言うと、そっと蓮の唇を奪った。

 深く、長い口づけ。
 何度も舌を絡め、唾液を与え合いながら、互いの温度を確かめる。

 蓮は完全に力を抜き、沙耶の腕の中で小さく震えていた。



 やがて唇が離れると、沙耶は蓮の髪を撫で、その額にそっと口づけを落とした。

 「ねぇ……今日みたいに私に全部開いて、好きにされるの、嫌じゃなかった?」

 「……嫌じゃないです……」

 「むしろ?」

 「……はい……嬉しくて、幸せで……」

 そう言いながら蓮の声はまた小さく震え、頬が熱を帯びて赤くなる。

 沙耶はもうそれだけで満ち足りた気持ちになり、軽く息を吐いて蓮の身体を引き寄せた。

 「良い子。全部……私に預けてくれる蓮が、ほんとうに愛おしい」



 そう言いながら沙耶はそっと蓮の後ろへ手を回し、指先でまだ敏感に痺れている入口を軽く撫でた。

 「っ……あ……」

 小さな声が喉から零れる。

 沙耶は意地悪くそこを何度か軽く押し、すぐに指を引っ込める。
 決して奥まで入れず、ただ入口を確かめるだけの小さな愛撫。

 けれどそれだけで蓮はビクビクと細かく震えていた。

 「もうこんなに私のものになって……どこもかしこも、全部私に開いてる」

 「……沙耶さん……」

 呼ぶ声が甘く滲み、沙耶はその耳元に唇を寄せた。



 「これからもずっとこうしていくわ。優しく抱いたり、激しく責めたり……気まぐれに全部変えてあげる」

 「……はい……お願いします……」

 蓮は小さく目を閉じ、その細い身体を沙耶に預けきった。

 沙耶はそっとその頬に触れ、もう一度ゆっくり口づけた。

 深い夜の静寂の中、二人だけの吐息が重なり合う。



 やがて沙耶はベッドのシーツを引き寄せ、蓮の身体を自分の胸に抱き込むように包んだ。

 蓮の額が沙耶の鎖骨にそっと触れ、二人は何も言わずに目を閉じる。

 ずっと聞こえるのは、互いの呼吸と微かな心臓の音だけ。

 その温度が静かに深く刻まれ、夜がゆっくりと過ぎていった。
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