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35. 朝の残響
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朝の光がカーテン越しにやわらかく降り注いでいた。
いつもより遅い時間に目を覚ますと、蓮は隣で静かに眠っている沙耶の顔を見つめた。
長い睫毛が頬に影を落とし、寝息は穏やかで規則的。
昨夜あれほど激しく自分を抱いた人と同じだなんて、少し信じられないほど無防備に見えた。
(……可愛い……)
心の中でそう思うだけで、胸の奥がきゅうっと熱を持つ。
⸻
そっとベッドを抜け出し、バスルームで顔を洗う。
鏡に映る自分は、昨夜から少しだけ赤味が残る頬と、首筋には薄く残った噛み痕。
さらに下の方に視線を移すと、脚を少し動かすだけでまだ奥に小さな疼きが走った。
(昨日……すごかったから……)
沙耶のペニバンが奥を何度も突いた感覚は、目を閉じるだけで思い出せた。
思わず足を閉じ、頬がまた熱くなる。
⸻
キッチンで朝食の支度をしていると、奥の寝室から軽い衣擦れの音がした。
「……蓮?」
眠たそうな声が廊下に響く。
「沙耶さん、おはようございます」
「ふふ……もう起きてたの」
沙耶は薄いシルクのガウンを羽織っただけの姿でゆっくりキッチンへやってくる。
長い脚が裾から覗き、それだけで目の奥が甘く痺れた。
⸻
沙耶はカウンターに寄りかかり、顎に手を置いて蓮をじっと見つめる。
「ねぇ……昨日、どうだった?」
「……」
蓮はフライパンを持ったまま小さく息を飲む。
「嫌じゃなかった?」
沙耶はその瞳の奥を探るように見てくる。
「……全然。むしろ、沙耶さんにしてもらえて……すごく嬉しかったです」
正直に答えると、沙耶の目が少しだけ細くなり、艶やかな微笑みがこぼれた。
「良い子ね」
沙耶はそっと蓮の腰に手を回し、軽く引き寄せる。
「……まだ、奥に残ってる感じがする?」
「……はい」
囁かれただけで、下腹がきゅうっと疼いた。
⸻
「可愛い……やっぱり蓮は、私がこうするためにいるのね」
沙耶は軽く耳元に唇を寄せ、何気ないふうに蓮の耳を甘く噛んだ。
「っ……」
小さく身を縮めると、沙耶はくすりと笑い、そのままフライパンを持つ蓮の手からそっと道具を取り上げた。
「ほら、朝ごはんは一緒に作りましょう?」
「……はい」
「今日は一日中、私に好きに触られていい日よ」
そう言う沙耶の声は、どこか普段より柔らかく、それでいて決して逆らえない圧があった。
⸻
二人で簡単な卵料理を作り、テーブルに並べる。
沙耶はスプーンを動かしながら、ふと窓の外に視線を移した。
「……ねぇ蓮。今度、もっと遠くへ旅行しましょう」
「……遠く?」
「ヨーロッパとか。あっちのホテルはサービスがいいもの」
「……また沙耶さんのものにしてもらえますか?」
聞くと、沙耶はすっと瞳を細め、その瞳に淡い光が宿った。
「当たり前でしょ。今よりもっと深く、私だけの形にしてあげる」
⸻
そう言って沙耶は蓮の手に自分の指を絡める。
冷たい指先が少しずつ温かくなり、互いに自然と握る力が強くなる。
「ずっと……沙耶さんのものです」
「ふふ……知ってる」
沙耶はそれ以上何も言わず、ただ静かに蓮の手を握り続けた。
窓の外では軽やかな風が木々を揺らしていた。
遠くへ行く計画、沙耶にもっと深く刻まれる未来。
そんなことをぼんやり思いながら、蓮は朝の光をゆっくり胸に吸い込んだ。
いつもより遅い時間に目を覚ますと、蓮は隣で静かに眠っている沙耶の顔を見つめた。
長い睫毛が頬に影を落とし、寝息は穏やかで規則的。
昨夜あれほど激しく自分を抱いた人と同じだなんて、少し信じられないほど無防備に見えた。
(……可愛い……)
心の中でそう思うだけで、胸の奥がきゅうっと熱を持つ。
⸻
そっとベッドを抜け出し、バスルームで顔を洗う。
鏡に映る自分は、昨夜から少しだけ赤味が残る頬と、首筋には薄く残った噛み痕。
さらに下の方に視線を移すと、脚を少し動かすだけでまだ奥に小さな疼きが走った。
(昨日……すごかったから……)
沙耶のペニバンが奥を何度も突いた感覚は、目を閉じるだけで思い出せた。
思わず足を閉じ、頬がまた熱くなる。
⸻
キッチンで朝食の支度をしていると、奥の寝室から軽い衣擦れの音がした。
「……蓮?」
眠たそうな声が廊下に響く。
「沙耶さん、おはようございます」
「ふふ……もう起きてたの」
沙耶は薄いシルクのガウンを羽織っただけの姿でゆっくりキッチンへやってくる。
長い脚が裾から覗き、それだけで目の奥が甘く痺れた。
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沙耶はカウンターに寄りかかり、顎に手を置いて蓮をじっと見つめる。
「ねぇ……昨日、どうだった?」
「……」
蓮はフライパンを持ったまま小さく息を飲む。
「嫌じゃなかった?」
沙耶はその瞳の奥を探るように見てくる。
「……全然。むしろ、沙耶さんにしてもらえて……すごく嬉しかったです」
正直に答えると、沙耶の目が少しだけ細くなり、艶やかな微笑みがこぼれた。
「良い子ね」
沙耶はそっと蓮の腰に手を回し、軽く引き寄せる。
「……まだ、奥に残ってる感じがする?」
「……はい」
囁かれただけで、下腹がきゅうっと疼いた。
⸻
「可愛い……やっぱり蓮は、私がこうするためにいるのね」
沙耶は軽く耳元に唇を寄せ、何気ないふうに蓮の耳を甘く噛んだ。
「っ……」
小さく身を縮めると、沙耶はくすりと笑い、そのままフライパンを持つ蓮の手からそっと道具を取り上げた。
「ほら、朝ごはんは一緒に作りましょう?」
「……はい」
「今日は一日中、私に好きに触られていい日よ」
そう言う沙耶の声は、どこか普段より柔らかく、それでいて決して逆らえない圧があった。
⸻
二人で簡単な卵料理を作り、テーブルに並べる。
沙耶はスプーンを動かしながら、ふと窓の外に視線を移した。
「……ねぇ蓮。今度、もっと遠くへ旅行しましょう」
「……遠く?」
「ヨーロッパとか。あっちのホテルはサービスがいいもの」
「……また沙耶さんのものにしてもらえますか?」
聞くと、沙耶はすっと瞳を細め、その瞳に淡い光が宿った。
「当たり前でしょ。今よりもっと深く、私だけの形にしてあげる」
⸻
そう言って沙耶は蓮の手に自分の指を絡める。
冷たい指先が少しずつ温かくなり、互いに自然と握る力が強くなる。
「ずっと……沙耶さんのものです」
「ふふ……知ってる」
沙耶はそれ以上何も言わず、ただ静かに蓮の手を握り続けた。
窓の外では軽やかな風が木々を揺らしていた。
遠くへ行く計画、沙耶にもっと深く刻まれる未来。
そんなことをぼんやり思いながら、蓮は朝の光をゆっくり胸に吸い込んだ。
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