【R18】支配と快楽の檻で

ましゅまろ

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63. 初夜の誓い

夜。
 パリの街の光が大きな窓から差し込み、豪華なスイートルームを静かに照らしていた。

 蓮はベッドの端に座り、首輪をつけたまま視線を落としていた。
 昼間、沙耶に言われた通り服はもうとっくに脱いでいて、全裸のまま緊張で指先が小さく震えている。

 背筋に僅かな冷気を感じるたび、沙耶の言葉が脳裏に響く。

 (パリに来ても犬のまま……ずっと……)

 胸の奥が甘く痺れ、喉から小さな呼吸音が漏れる。



 「ずいぶん良い子に待っていたわね」

 沙耶がゆっくりとバスルームから現れた。

 シルクのような艶のあるナイトガウンを身にまとい、髪は軽くまとめられている。
 フランスの夜景を背に立つその姿は、まるで絵画から抜け出た女王のようだった。

 沙耶はそのままベッドに近づき、指先で蓮の顎をそっと持ち上げた。

 「泣きそうね。……怖い?」

 「……はい……」

 「ふふ。良い子」

 小さく息を吐くと、そのままゆっくり唇が重なった。



 最初は軽く。
 けれど次の瞬間、沙耶は蓮の頬をそっと押さえ込み、その奥深くまで舌を差し込んだ。

 唇が潤んで、濡れた音が耳に残る。

 「……っ……ふ……ぁ……」

 自然に小さな声が漏れると、沙耶はその音を逃すまいとさらに強く蓮の首筋を抱き寄せた。

 やがて唇が離れると、沙耶は吐息を絡めるように囁いた。

 「今日は激しくするわよ。……せっかくパリの高級ホテルに来たんだもの」

 「……はい……」



 沙耶はナイトガウンの紐を自分でほどき、その下の柔らかな白い肌と、少し膨らんだお腹を蓮に見せた。

 「ほら……ここに、あなたとの子がいるのよ」

 「……っ……」

 沙耶は蓮の手を取り、自分のお腹にそっと添えさせた。

 「父親なのに、犬なのよ。……ねぇ、それがどれだけ恥ずかしいことか分かる?」

 「……はい……っ……」

 自然に涙が溢れ出した。

 沙耶はそんな蓮の髪を撫で、薄く笑いながらベッドに身体を預けた。



 「這って来なさい」

 「……はい……」

 四つん這いのまま沙耶へ近づく。
 自分でも分かるほど腰が僅かに揺れてしまい、その動きが首輪を小さく鳴らした。

 沙耶はその音を楽しむように微笑み、そっと蓮の頭を抱き込む。

 「良い子。じゃあ今度は……私の中に入ってきなさい」

 「……はい……」

 自然に涙がまた一滴零れ、喉の奥が甘く詰まる。

 沙耶の手が蓮の腰に触れ、そのまま導くように押し付けられた。



 「……っ……あ……」

 奥までゆっくり沈み込むと、自然に喉から息が洩れた。

 沙耶はそれを見て小さく笑い、腰を抱き寄せて再び唇を奪う。

 「可愛い声。……もっと泣いて」

 「……はい……沙耶さん……っ……」

 沙耶は蓮の髪を引き、少し顎を上げさせながら腰を軽く突き上げた。

 「っ……あ……あ……っ……」

 喉の奥で切ない声が漏れる。
 それを沙耶は楽しむように耳元で小さく笑った。



 「パリの夜景を背に、父親になった犬が泣いてる。……可愛すぎるわね」

 「……っ……沙耶さん……」

 沙耶はさらに強く腰を引き寄せ、蓮を抱きしめながら何度もその奥を貫いた。

 柔らかいベッドの上で身体が揺れ、首輪がまた小さく鳴る。
 涙が頬を伝い、沙耶の胸元に零れ落ちた。

 「泣いて……良いのよ。あなたはこれからもずっと私に泣かされるんだから」

 「……はい……あ……っ……沙耶さん……」



 やがて沙耶は満足そうに目を細め、蓮の耳元でそっと囁いた。

 「良い子。……これからもずっと私の犬。パリでも、東京でも、この子が生まれても……変わらない」

 「……はい……ありがとうございます……」

 涙に濡れた声でそう答えると、沙耶はまた深く唇を重ねた。

 パリ初日の夜、蓮は愛と支配に泣きながら、その身も心も完全に沙耶のものにされていった。
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