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少しの信頼と疲れ

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「よいしょっと」
俺は椅子から立つと、両手を組みながら
上にあげ、ぐっっと伸びをした。

お風呂っ炊いときますかぁ。
フラフラとお風呂場に向かっていく紫郎。

湯船を一旦洗い流して、栓を入れ炊くと。

ソファ行こ。

紫郎はソファに行き倒れ込んだ。

トコトコと、小眞恥がトイレから帰ってくる。

はっ!やば!
小眞恥の足音がなかったら、そのまま寝てしまうとこだった。

小眞恥はトイレが終わり、
俺の隣に座ってきた。


ここは軽い話題でも振らないと。
この空気感をどうにかしたい。
「「・・・・・・」」

小眞恥って何歳なんだ?

つい疑問に思ってしまう。
体型は見るからに標準だし、身長も150cmぐらい。容姿は、まあ良い方だと思う。

「そういえば小眞恥、今何歳なんだ?」
「女の子に年齢を聞くなんて!」
「セクハラ!痴漢!変質者ー!」
部屋中に響き渡るように叫ぶ小眞恥。


「え?変質者?これは眠たいけど、助けに行かなky......」


「おいおい。やめろ」
「近所の人に誤解されたらどうするんだ」
「それにどれも違うだろ」

「えへへ。すみません♪」

かわいいな、くそ。

「で、中学生か?」
「まだ小学校6年生です」

「年齢はいいんですか?」
「いいよ。もう!」
「あははは!」

ここぞとばかりにからかってくるな。
こいつ。

「もう…お風呂炊けてあるから先入ってこいよ......」

「いや、着替えがないので今日は......」
しまった。コンビニ行った時、ついでに
布団や着替えを買っておくべきだった。

「着替えなら俺の服で良ければ貸すよ」
「ありがとうございます!」

「それではお風呂入ってきますね」
「小眞恥がお風呂に入ってる間に着替えとバスタオル置いとくから、覗きと勘違いすんなよ」

「分かりました!」
「念の為覗かないでくださいね!と言っておきます!」

本当に分かったのか?

──布団引いとくか。
俺はソファで寝るし。

紫郎は布団を敷きながら、何歳か?
なんてそんな、話が広がらなさそうな話題はないのに。
よくここまで会話繋がったなぁー。

とか思いながら布団を敷き終える。

よしっ!これで大丈夫だろ。

シャンプー。──これかな?
手でシャンプーを泡立てて、頭を洗っていた。

スマホでも見るか。
あっ充電がない。充電器どこだっけ。

おっと、あぶないあぶな.......
──ああっっ!!

──え?
今ドン!って音が聞こえたような?
大丈夫かな?

気にしても仕方ないし、洗い流そっと。

痛った。
こんな何もないところで転けるなんて。
思った以上に疲れてたんだな。

ふんふふーん♪

体洗うタオルはっと。
あれ?2種類ある。なんでだろ。

まさか......彼女用?!?

紫郎さん。彼女いたんだ...

そしてこのフワッフワなタオルをそぉーっと
手に取り、触ってみると......

いや、これ。──新品だ。

コンビニ行った時、私用に買ってくれてたんだ......

そんな気遣いいいのに。

「ふふっ♪後でお礼言っとかないとね♪」
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