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670年 秋 ジグレイドはフェイシル王国の王都ムルスにいた。
2年前に武器と防具を揃え、本格的に冒険者もしくは傭兵として活動をするため王都に移動したのである。
“カラーン”心地よいベルの音がする扉を開けジグレイドは馴染みのある天秤の看板がある組合に入っていき、
「ふう、依頼完了の確認と、買い取りお願いします」
そう言ってジグレイドは空いているカウンターに魔物の素材を置いた。
「あら、ジグちゃんいらっしゃい。これの査定でいいのかしらん?」
そう言ったのは身長190は軽くあるだろう大男でひらひらした服の上からでも筋肉が隆起しているのがわかるほどごついおっさん・・・そう、なぜかこのごつい大男は女口調?で女性物の服を着ている。所謂、オカマである。
「きゃ、キャサリンさんこんばんは」未だに慣れない見た目にどもりながらも挨拶する。
「うふふ、ジグちゃんのために手早く査定するわねん」
キャサリンはジグレイドが置いた重そうな袋を軽々と持ち上げ奥に引っ込んでいった。
組合で依頼の完了報告と素材の売却が終わりジグレイドは大通りを通って宿に帰っていると、前方がなにやら騒がしくなっていた。
やめとけばいいのに好奇心に負け様子を見に騒ぎの元に足を進めてしまった。
「まてやこらー!」
なにやら追いかけっこをしているようだ、などと悠長に思いながら前から走って逃げている人を一目見ようと人をかき分け前に出る、すると逃亡者である少し風変りな少女はフードを被っていたのに目が合った・・・いや、合ってしまった。
“キラーン”うん、音をつけるならこんな感じの目だったね・・・ほんとうに現実逃避したくなる。
「はあー、俺さっきの女と全く関係ないんだけど・・・」
「ふざけんな!さっきのガキと親しく喋ってたじゃねーか!」
刃物を突き付けながら俺に向かって言ってくる。
なぜこんなことになったのか・・・そう、少女と目が合ってしまっていきなり少女が
「あー!お兄ちゃん助けてよおー!襲われそうになってるのおー!」
極めつけは、
「んじゃあまたあとでねえー 家で待ってるよおー!」
無駄に語尾を伸ばした口調でそんなことをほざいて俺をチンピラ風の男たちに向かって押し出し、そのまま少女は走り去っていったのだ!
この間、俺は一言も喋っていない・・・だからさっきチンピラ風の男たちに親しく喋っていた!とか言われても知らないのである。
この数秒の出来事で何度ここに来てしまったことを後悔しているのだろうか・・・はあー。
結果・・・王都の警備兵が駆けつけてきて長々と事情を聴かれ、周りで見ていた人たちが弁明してくれたおかげで何も不利益は被らなかったが・・・ものすごく疲れた。今度会ったら拳骨くらいしても許されるだろう、そんなことを考えながらとぼとぼと歩き宿に帰って、夕食も食べずに眠った。
数日後、朝食を済ませいつも通り組合に向かい依頼を探していると、
「ジグ君!久しぶりだね!」
誰だろうと思い振り返ると・・・。
2年前に武器と防具を揃え、本格的に冒険者もしくは傭兵として活動をするため王都に移動したのである。
“カラーン”心地よいベルの音がする扉を開けジグレイドは馴染みのある天秤の看板がある組合に入っていき、
「ふう、依頼完了の確認と、買い取りお願いします」
そう言ってジグレイドは空いているカウンターに魔物の素材を置いた。
「あら、ジグちゃんいらっしゃい。これの査定でいいのかしらん?」
そう言ったのは身長190は軽くあるだろう大男でひらひらした服の上からでも筋肉が隆起しているのがわかるほどごついおっさん・・・そう、なぜかこのごつい大男は女口調?で女性物の服を着ている。所謂、オカマである。
「きゃ、キャサリンさんこんばんは」未だに慣れない見た目にどもりながらも挨拶する。
「うふふ、ジグちゃんのために手早く査定するわねん」
キャサリンはジグレイドが置いた重そうな袋を軽々と持ち上げ奥に引っ込んでいった。
組合で依頼の完了報告と素材の売却が終わりジグレイドは大通りを通って宿に帰っていると、前方がなにやら騒がしくなっていた。
やめとけばいいのに好奇心に負け様子を見に騒ぎの元に足を進めてしまった。
「まてやこらー!」
なにやら追いかけっこをしているようだ、などと悠長に思いながら前から走って逃げている人を一目見ようと人をかき分け前に出る、すると逃亡者である少し風変りな少女はフードを被っていたのに目が合った・・・いや、合ってしまった。
“キラーン”うん、音をつけるならこんな感じの目だったね・・・ほんとうに現実逃避したくなる。
「はあー、俺さっきの女と全く関係ないんだけど・・・」
「ふざけんな!さっきのガキと親しく喋ってたじゃねーか!」
刃物を突き付けながら俺に向かって言ってくる。
なぜこんなことになったのか・・・そう、少女と目が合ってしまっていきなり少女が
「あー!お兄ちゃん助けてよおー!襲われそうになってるのおー!」
極めつけは、
「んじゃあまたあとでねえー 家で待ってるよおー!」
無駄に語尾を伸ばした口調でそんなことをほざいて俺をチンピラ風の男たちに向かって押し出し、そのまま少女は走り去っていったのだ!
この間、俺は一言も喋っていない・・・だからさっきチンピラ風の男たちに親しく喋っていた!とか言われても知らないのである。
この数秒の出来事で何度ここに来てしまったことを後悔しているのだろうか・・・はあー。
結果・・・王都の警備兵が駆けつけてきて長々と事情を聴かれ、周りで見ていた人たちが弁明してくれたおかげで何も不利益は被らなかったが・・・ものすごく疲れた。今度会ったら拳骨くらいしても許されるだろう、そんなことを考えながらとぼとぼと歩き宿に帰って、夕食も食べずに眠った。
数日後、朝食を済ませいつも通り組合に向かい依頼を探していると、
「ジグ君!久しぶりだね!」
誰だろうと思い振り返ると・・・。
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