おちゆく先に

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10話

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 王都でサルシャと再会してからいろいろ話しているうちにパーティーを組むことになった。

 サルシャはこの数年とある魔法使いに見出されて魔法使い(見習い)になったらしい。
 魔法使いは希少だ、魔法使いということが知られると国からのお誘いが凄いことになるらしく、普段は目立つ魔法は使わないようにして細剣で戦っているらしい。

 今日はサルシャとパーティーを組む報告と依頼を受けるため朝から組合に来ていた。
 パーティー申請はすんなりと終わり(なぜか周りがザワザワしていたが)、依頼を探しに掲示板を見に行く。
 「サルシャはパーティーでの依頼は初めてなんだよね?」
 「そうね、ボクは師匠に見守られながらでしか依頼をこなしたことなかったから・・・」アハハと苦笑する。
 「ならはじめは連携とかあるだろうし、簡単な依頼にしようか 2人だし連携というのも変だけど」
 そう言ってジグレイドは1枚の依頼書を掲示板から取って受付に歩いて行った。

 2人が組合から出て行ったあと、組合では
 「おい、さっきのってジグレイドとサルシャちゃんだよな?今まで誰ともパーティー組まなかった2人がなんでパーティー組んでんだ! しかも妙に親し気だし・・・」
 「たしか数日前に組合で久しぶりの再会をしたらしいぞ」
 「まじか・・・俺、サルシャちゃん狙ってたのに・・・」
 「・・・」
 そんな会話がされていたとかいないとか・・・。

 王都を出発して街道を道なりに2キルほど進んでいく。
 「ファングブルのお肉の納品依頼かー、ならジグ君が引きつけ役でボクが攻撃役かな?」
 「そうだね、毛皮を傷つけないように頑張ろう!」そんな会話をしながら歩いていく。

 ファングブルは黒い牛で体長2メルくらいありオスの牛には下向きの牙が生えており、そしてなぜかメスの牛は牙がない。こいつらは突進しかしてこないので比較的にまだ楽な魔物なのだ。(突進の速度がかなり速いので注意が必要だが)

 さらに8キルほど森を歩いたところの川辺に水を飲みに来ているファングブルのつがいを発見した。
「いた!でもつがいか、できれば最初は単体で相手したかったけど・・・仕方ないね 作戦は変わらないよ 俺が引きつけてる間にサクッとやっちゃって まずは牙があるオスの方からいこうか」
 「わかった!」

 確認した後、お互い少し離れたところから気づかれずに近づける限界まで忍び足で近づき・・・ジグレイドが一気に突進、ある程度近づいてから叫びながら盾に短槍を打ちつける。
 “ガギーン”金属音が鳴り響きファンブブルの敵対心を煽りつつファングブルが振り返る前にさらに接近し、オスのファングブルに突進をさせまいと鼻先に盾を向けオスのファングブルの出鼻をくじいた。

 メスの方が少し遠くにいたため突進してくるが横にずれて避ける。
 メスが後方に走り去ったタイミングでサルシャがオスの斜め後ろから走り寄る。
 「ブモッ!?」
 サルシャに気づいたオスが振り返ろうとするが、させまいと、
 「ふんっ!」ジグレイドがオスの横っ面に盾を叩きつけ妨害をする。
 もちろんそんな隙をサルシャが見逃すはずもなく、
 「いきます!“風よ 刃となりて 敵を穿つ エアリルピアース”!」
 魔法で細剣に風の刃を纏わせながらオスの首に突き刺した。
 細剣が纏っていた風の刃はそのままあっさりファングブルの首を貫通していき、オスはそのまま息絶えた。

 「よし!残るはメスの方だけだね」
 「ああ」
 オスを殺したのが見えたのかメスの怒声が聞こえた。
 「ンモオオオオ!」
 「今回は普通に突進受け止めるからその隙にお願い」
 「え、大丈夫なの?」サルシャの心配をよそに
 「俺もいいとこ見せないといけないからね」と言い盾を構えてメスに向かって突進した。
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