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47話
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671年 秋 フェイシル王国 王都ムルスにある王城のとある部屋にて
「なるほど・・・その組合員の報告によるとバルクド帝国側では亜人奴隷の開放が行われていたというのだな」
「そのようです。真偽は未だに定かではありませんが、それらを行ったのは獣人族とドワーフ族という噂もあったそうです」
「ふむ、こちら側ではエルフ族に竜人族か・・・。まずこ奴らは繋がっていると見ていいだろうな。そして目的だが・・・やはり同じ亜人を奴隷から解放することになるのか?ならばなぜこちらにも攻撃してきたのだ?」
「よろしいですか?」
これまでは将軍ローレンと国王ウルスマグアが話し合っていたがこの場にはもう一人いたのだ。そして発言の許可を求めたのが腹黒大臣のウォルマ・パーシルだった。
「ウォルマか、なんだ?」
「私が思うにその亜人達は昨今起きている奴隷商襲撃の犯人だと思われます。独自に調べた結果襲撃された奴隷商には共通点がありまして、それが過去に亜人奴隷を扱ったことがあるかということです」
「それでなにがいいたい?仮にこ奴らがその襲撃の犯人だとして今回の組合員の虐殺と何の関係があるというのだ?」
「はい、厳密にはまだ決定的な証拠は集まっておりませんが恐らくその亜人達を奴隷商に密輸したのがフェイシル王国を拠点にしている組合員なのでしょう。そしてその報復としてフェイシル王国側に参加していた組合員を殺したということになります。もう一つ理由を付け加えるのであれば、バルクド帝国での亜人奴隷解放作戦が失敗した時の保険でしょうか」
「なるほどな・・・それでなぜ組合員を殺すことが保険になるのだ」
「もしバルクド側の作戦が失敗したらどうなりますか?奪われるくらいなら先に使ってしまえ!となりませんか?もし失敗して翌日に亜人奴隷が矢面に立たされた時に後方にはバルクド軍、正面にはこちらの兵士たち、側面には組合員と囲まれていては機を見て逃げ出すことは容易ではありません。もし組合員がいないのであれば件の亜人たちは側面から逃げ出す亜人奴隷たちを援護しながら逃げ出すことができるという算段になります」
「ふむ、確かに一理あるな。だがそれならなぜ兵士を殺さない。組合員を誰一人逃がすことなく殺せる実力があるのならば容易ではないのか?一部は逃げ延びてはいたが・・・」
「そこなのです!私が引っ掛かっているのは・・・。なぜなのでしょう?さっきから考えてはいるのですが・・・」
「む?」
そんな議論をしている部屋に兵士が走ってきている音がした。
「入れ!」
「失礼します!カリーナ魔法師団団長からの危急の報告とのことです。こちらを」
兵士はそう言ってカリーナからという封書をローレンに手渡してから退出していった。
現在カリーナは国境線の警戒任務に就いておりカザフ要塞都市にいた。
「将軍なんて書いてあるのだ?」
封書を読むローレンが次第にげんなりしていくのですぐに問うてみた。
「はい、誠に遺憾ながらまたバルクド帝国が戦争の準備に取り掛かっている兆候があるとのことです」
「なんだと!?今年の春に戦争を吹っ掛けてきたばかりであろう!もう戦争をする兵力が自国にはないのがなぜ分からんのだ!ますます民が貧しくなり飢餓での死者が更に増えることになるぞ!」
バルクド帝国のあまりにも民を蔑ろにした行動に善王と名高いウルスマグア・フォン・フェイシルは怒りに震えていた。そんな国王の横ではまたもや戦争に駆り出されることになるローレン将軍が項垂れており大臣のウォルマが慰めているという状況になっていた。
「漸くゆっくりと孫と過ごせると思ったのに・・・」
そんなローレンがものすごく可哀想に思えたウォルマであった。
「なるほど・・・その組合員の報告によるとバルクド帝国側では亜人奴隷の開放が行われていたというのだな」
「そのようです。真偽は未だに定かではありませんが、それらを行ったのは獣人族とドワーフ族という噂もあったそうです」
「ふむ、こちら側ではエルフ族に竜人族か・・・。まずこ奴らは繋がっていると見ていいだろうな。そして目的だが・・・やはり同じ亜人を奴隷から解放することになるのか?ならばなぜこちらにも攻撃してきたのだ?」
「よろしいですか?」
これまでは将軍ローレンと国王ウルスマグアが話し合っていたがこの場にはもう一人いたのだ。そして発言の許可を求めたのが腹黒大臣のウォルマ・パーシルだった。
「ウォルマか、なんだ?」
「私が思うにその亜人達は昨今起きている奴隷商襲撃の犯人だと思われます。独自に調べた結果襲撃された奴隷商には共通点がありまして、それが過去に亜人奴隷を扱ったことがあるかということです」
「それでなにがいいたい?仮にこ奴らがその襲撃の犯人だとして今回の組合員の虐殺と何の関係があるというのだ?」
「はい、厳密にはまだ決定的な証拠は集まっておりませんが恐らくその亜人達を奴隷商に密輸したのがフェイシル王国を拠点にしている組合員なのでしょう。そしてその報復としてフェイシル王国側に参加していた組合員を殺したということになります。もう一つ理由を付け加えるのであれば、バルクド帝国での亜人奴隷解放作戦が失敗した時の保険でしょうか」
「なるほどな・・・それでなぜ組合員を殺すことが保険になるのだ」
「もしバルクド側の作戦が失敗したらどうなりますか?奪われるくらいなら先に使ってしまえ!となりませんか?もし失敗して翌日に亜人奴隷が矢面に立たされた時に後方にはバルクド軍、正面にはこちらの兵士たち、側面には組合員と囲まれていては機を見て逃げ出すことは容易ではありません。もし組合員がいないのであれば件の亜人たちは側面から逃げ出す亜人奴隷たちを援護しながら逃げ出すことができるという算段になります」
「ふむ、確かに一理あるな。だがそれならなぜ兵士を殺さない。組合員を誰一人逃がすことなく殺せる実力があるのならば容易ではないのか?一部は逃げ延びてはいたが・・・」
「そこなのです!私が引っ掛かっているのは・・・。なぜなのでしょう?さっきから考えてはいるのですが・・・」
「む?」
そんな議論をしている部屋に兵士が走ってきている音がした。
「入れ!」
「失礼します!カリーナ魔法師団団長からの危急の報告とのことです。こちらを」
兵士はそう言ってカリーナからという封書をローレンに手渡してから退出していった。
現在カリーナは国境線の警戒任務に就いておりカザフ要塞都市にいた。
「将軍なんて書いてあるのだ?」
封書を読むローレンが次第にげんなりしていくのですぐに問うてみた。
「はい、誠に遺憾ながらまたバルクド帝国が戦争の準備に取り掛かっている兆候があるとのことです」
「なんだと!?今年の春に戦争を吹っ掛けてきたばかりであろう!もう戦争をする兵力が自国にはないのがなぜ分からんのだ!ますます民が貧しくなり飢餓での死者が更に増えることになるぞ!」
バルクド帝国のあまりにも民を蔑ろにした行動に善王と名高いウルスマグア・フォン・フェイシルは怒りに震えていた。そんな国王の横ではまたもや戦争に駆り出されることになるローレン将軍が項垂れており大臣のウォルマが慰めているという状況になっていた。
「漸くゆっくりと孫と過ごせると思ったのに・・・」
そんなローレンがものすごく可哀想に思えたウォルマであった。
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