63 / 126
62話
しおりを挟む
ジグレイドが中層の拠点に帰り着いたのは夕方になってからだった。
中層に入ったところで身体強化魔法の強化を通常に戻して帰ってきたので遅くなったのだ。
そして大量の素材を担いで歩く様は刺々しい魔物の様であった。
「っ!?魔物っ!?みんな魔物だ!」
夕方になり辺りも暗くなり始めていたためジグレイドだとは気が付かずに攻撃態勢をとってきた。
「待って!ジグ、おかえり」
最初に気が付いたのはカリーナだった。
「ああ、ただいま。イクシムが魔物って叫ぶから俺も身構えてしまったよ」
「すまねえ、ジグレイドさんがそんな恰好してるから見間違えたんだ」
「あー・・・それは悪かった。でも素材を採ってくるって言っていただろ?」
「遅すぎ!聞いてない」
「仕方ないだろ?目的に沿った魔物が全然いなかったんだから」
「それが公爵閣下からの依頼の品なのか?」
「そうだな、おそらくだがこれが一番ベストだろうな。この魔物の習性で中層の魔物を追い出せるだろうし」
「とりあえずお腹空いただろうが、もう少し待ってくれ。今作ってるとこなんだ」
どうやら今日はファマルが料理担当のようだ。ファマルが担当の時ははずれだったことがない、これは期待できるな。実は朝食べて以降何も食べていなくて腹ペコだったのだ。
ジグレイドが帰ってきたので一行は翌日からカザフ要塞都市に帰還することになった。
今回の成果としては二つ、まず深緑の森に間違いなく亜人の拠点があること。そしてオウルーゼルからの依頼の達成だ。
なぜ亜人の拠点があると判断したのかというとやはりあの不自然な反応によるものが大きい。
そして帰還開始してからおよそ8日後に漸くカザフ要塞都市に着いた。
カザフ要塞都市に帰還した一行はすぐさま領城へと赴いた。
「魔法師団の団員の一部が随分前に帰還して全員死亡した可能性があると報告してきたのだが、全員無事だったようだな。ひとまず安心したぞ。それでカリーナ殿、今回の遠征での成果をお聞きしても?」
「それはフルクトスから」
「カリーナ様・・・分かりました。ではまず一番の成果として公爵閣下からの依頼の達成です。ジグレイド殿が深層へと赴き素材の確保をしてきました。このことに関しては我々魔法師団は関与しておりません。しいて言えば、素材の荷物運びくらいでしょうか・・・ですので報酬は全額ジグレイド殿にお願いします。次に我々の遠征目的である亜人の拠点探しですが、見つけることはできませんでした。ですが亜人と思われる反応もしくは痕跡は発見しましたので間違いなく深緑の森に亜人の拠点はあると我々は決定付けました。今回の成果としましてはこのくらいになります」
「ふむ、まず儂からの依頼の報酬の件は了解した。それで亜人の痕跡と言ったか?具体的にはどんなものだ?」
「はい、それはカリーナ様の魔力放出探知を行い中層の探索を行っている途中、カリーナ様が妙な反応をキャッチしたのです。その反応は探知に捕らえた瞬間不自然に途切れたと聞きます。重点的に探索したのですが反応のあった周囲には拠点はなかったようで、我々は亜人の斥候部隊もしくは食料調達部隊だと考えております」
「なるほど・・・たしかに不自然だな。カリーナ殿どのように途切れたのか教えてもらえるだろうか?」
「ん、わかった。あの反応は探知を察知した敵が探知を誤魔化した反応だった。どうやったのかは分からない」
「そうか、そういう技術はいくら深緑の森の魔物でも持っていないだろうしな。確実に知的生命体だろうな。亜人と判断した根拠はなんだ?」
「はい、カリーナ様の探知から逃げる速度です。もし人であればそうそう素早く動くことはできません。もちろん例外もいますが・・・。カリーナ様が言うには一瞬で探知範囲から逃れたそうです。再度探知しても誤魔化している反応はなかったそうですから、我々は獣人だと考えて行動していました」
「なるほど・・・分かった。まず間違いなく亜人の拠点は深緑の森にあると思っていいだろう。儂から陛下に報告しておこう。一つ聞くが、途中で帰ってきた魔法師団の団員だが、あれはなぜ帰したのだ?」
「あ・・・それは・・・」
オウルーゼルはただ疑問に思っただけなのだが、フルクトスが言い淀んでしまったため何かがあったと気づいてしまった。
「ふむ、何かあるようだな。報告できないことか?」
「いえ、隠すつもりではないのです。状況的に彼女はそう判断しただけということです」
「どういう状況だったか聞いても?」
「はい・・・」
フルクトスは観念したのか、当時の状況を話し出した。もちろんカリーナとジグレイドの関係は話さずにだが。
「なるほど、要するにその団員はその情報が仲間の命よりも大事だとして帰ってきたのだな?」
「・・・そういうことになります」
「だが深緑の森の魔物は森から出てこない。全ては深緑の森の中で始まり終わる。儂が知っている限りでは主に魔物が多く蔓延っているのは中層からだそうだ。儂らが深緑の森に出向いても浅層にしか行かないことも知っているはずだな?ならば中層のましてイレギュラーで現れた深層の魔物の情報は貴重な戦力よりも重要だと貴殿も考え着くはずだな?」
「・・・閣下の仰る通りです」
「その団員のことも陛下に報告しておこう。最悪任務放棄として罰が下る可能性もある、そのことをその団員に伝えておけ!」
仲間を簡単に見捨てて逃げることをオウルーゼルは嫌悪していた。幼少のころ(初陣は12歳)から長年バルクド帝国と戦ってきたオウルーゼルは何度も民を犠牲にして自分たちだけ逃げていくバルクドの将を見てきた。自分は絶対に味方を見捨てない!そう言い聞かせて育ってきたのである。だから可能な限り戦を避けるし、戦でも被害を最小限に留めようともするのだ。そんなオウルーゼルだからこそ民はこの都市に残り活気が途絶えることなくこの国境線にある要塞を守り維持し続けていられるのである。
中層に入ったところで身体強化魔法の強化を通常に戻して帰ってきたので遅くなったのだ。
そして大量の素材を担いで歩く様は刺々しい魔物の様であった。
「っ!?魔物っ!?みんな魔物だ!」
夕方になり辺りも暗くなり始めていたためジグレイドだとは気が付かずに攻撃態勢をとってきた。
「待って!ジグ、おかえり」
最初に気が付いたのはカリーナだった。
「ああ、ただいま。イクシムが魔物って叫ぶから俺も身構えてしまったよ」
「すまねえ、ジグレイドさんがそんな恰好してるから見間違えたんだ」
「あー・・・それは悪かった。でも素材を採ってくるって言っていただろ?」
「遅すぎ!聞いてない」
「仕方ないだろ?目的に沿った魔物が全然いなかったんだから」
「それが公爵閣下からの依頼の品なのか?」
「そうだな、おそらくだがこれが一番ベストだろうな。この魔物の習性で中層の魔物を追い出せるだろうし」
「とりあえずお腹空いただろうが、もう少し待ってくれ。今作ってるとこなんだ」
どうやら今日はファマルが料理担当のようだ。ファマルが担当の時ははずれだったことがない、これは期待できるな。実は朝食べて以降何も食べていなくて腹ペコだったのだ。
ジグレイドが帰ってきたので一行は翌日からカザフ要塞都市に帰還することになった。
今回の成果としては二つ、まず深緑の森に間違いなく亜人の拠点があること。そしてオウルーゼルからの依頼の達成だ。
なぜ亜人の拠点があると判断したのかというとやはりあの不自然な反応によるものが大きい。
そして帰還開始してからおよそ8日後に漸くカザフ要塞都市に着いた。
カザフ要塞都市に帰還した一行はすぐさま領城へと赴いた。
「魔法師団の団員の一部が随分前に帰還して全員死亡した可能性があると報告してきたのだが、全員無事だったようだな。ひとまず安心したぞ。それでカリーナ殿、今回の遠征での成果をお聞きしても?」
「それはフルクトスから」
「カリーナ様・・・分かりました。ではまず一番の成果として公爵閣下からの依頼の達成です。ジグレイド殿が深層へと赴き素材の確保をしてきました。このことに関しては我々魔法師団は関与しておりません。しいて言えば、素材の荷物運びくらいでしょうか・・・ですので報酬は全額ジグレイド殿にお願いします。次に我々の遠征目的である亜人の拠点探しですが、見つけることはできませんでした。ですが亜人と思われる反応もしくは痕跡は発見しましたので間違いなく深緑の森に亜人の拠点はあると我々は決定付けました。今回の成果としましてはこのくらいになります」
「ふむ、まず儂からの依頼の報酬の件は了解した。それで亜人の痕跡と言ったか?具体的にはどんなものだ?」
「はい、それはカリーナ様の魔力放出探知を行い中層の探索を行っている途中、カリーナ様が妙な反応をキャッチしたのです。その反応は探知に捕らえた瞬間不自然に途切れたと聞きます。重点的に探索したのですが反応のあった周囲には拠点はなかったようで、我々は亜人の斥候部隊もしくは食料調達部隊だと考えております」
「なるほど・・・たしかに不自然だな。カリーナ殿どのように途切れたのか教えてもらえるだろうか?」
「ん、わかった。あの反応は探知を察知した敵が探知を誤魔化した反応だった。どうやったのかは分からない」
「そうか、そういう技術はいくら深緑の森の魔物でも持っていないだろうしな。確実に知的生命体だろうな。亜人と判断した根拠はなんだ?」
「はい、カリーナ様の探知から逃げる速度です。もし人であればそうそう素早く動くことはできません。もちろん例外もいますが・・・。カリーナ様が言うには一瞬で探知範囲から逃れたそうです。再度探知しても誤魔化している反応はなかったそうですから、我々は獣人だと考えて行動していました」
「なるほど・・・分かった。まず間違いなく亜人の拠点は深緑の森にあると思っていいだろう。儂から陛下に報告しておこう。一つ聞くが、途中で帰ってきた魔法師団の団員だが、あれはなぜ帰したのだ?」
「あ・・・それは・・・」
オウルーゼルはただ疑問に思っただけなのだが、フルクトスが言い淀んでしまったため何かがあったと気づいてしまった。
「ふむ、何かあるようだな。報告できないことか?」
「いえ、隠すつもりではないのです。状況的に彼女はそう判断しただけということです」
「どういう状況だったか聞いても?」
「はい・・・」
フルクトスは観念したのか、当時の状況を話し出した。もちろんカリーナとジグレイドの関係は話さずにだが。
「なるほど、要するにその団員はその情報が仲間の命よりも大事だとして帰ってきたのだな?」
「・・・そういうことになります」
「だが深緑の森の魔物は森から出てこない。全ては深緑の森の中で始まり終わる。儂が知っている限りでは主に魔物が多く蔓延っているのは中層からだそうだ。儂らが深緑の森に出向いても浅層にしか行かないことも知っているはずだな?ならば中層のましてイレギュラーで現れた深層の魔物の情報は貴重な戦力よりも重要だと貴殿も考え着くはずだな?」
「・・・閣下の仰る通りです」
「その団員のことも陛下に報告しておこう。最悪任務放棄として罰が下る可能性もある、そのことをその団員に伝えておけ!」
仲間を簡単に見捨てて逃げることをオウルーゼルは嫌悪していた。幼少のころ(初陣は12歳)から長年バルクド帝国と戦ってきたオウルーゼルは何度も民を犠牲にして自分たちだけ逃げていくバルクドの将を見てきた。自分は絶対に味方を見捨てない!そう言い聞かせて育ってきたのである。だから可能な限り戦を避けるし、戦でも被害を最小限に留めようともするのだ。そんなオウルーゼルだからこそ民はこの都市に残り活気が途絶えることなくこの国境線にある要塞を守り維持し続けていられるのである。
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】魔王を殺された黒竜は勇者を許さない
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
幼い竜は何もかも奪われた。勇者を名乗る人族に、ただ一人の肉親である父を殺される。慈しみ大切にしてくれた魔王も……すべてを奪われた黒竜は次の魔王となった。神の名づけにより力を得た彼は、魔族を従えて人間への復讐を始める。奪われた痛みを乗り越えるために。
だが、人族にも魔族を攻撃した理由があった。滅ぼされた村や町、殺された家族、奪われる数多の命。復讐は連鎖する。
互いの譲れない正義と復讐がぶつかり合う世界で、神は何を望み、幼竜に力と名を与えたのか。復讐を終えるとき、ガブリエルは何を思うだろうか。
ハッピーエンド
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/03/02……完結
2023/12/21……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2023/12/20……アルファポリス、男性向けHOT 20位
2023/12/19……連載開始
東京ダンジョン物語
さきがけ
ファンタジー
10年前、世界中に突如として出現したダンジョン。
大学3年生の平山悠真は、幼馴染の綾瀬美琴と共に、新宿中央公園ダンジョンで探索者として活動していた。
ある日、ダンジョン10階層の隠し部屋で発見した七色に輝く特殊なスキルストーン。
絶体絶命の危機の中で発動したそれは、前代未聞のスキル『無限複製』だった。
あらゆる物を完全に複製できるこの力は、悠真たちの運命を大きく変えていく。
やがて妹の病を治すために孤独な戦いを続ける剣士・朝霧紗夜が仲間に加わり、3人は『無限複製』の真の可能性に気づき始める。
スキルを駆使して想像を超える強化を実現した彼らは、誰も到達できなかった未踏の階層へと挑んでいく。
無限の可能性を秘めた最強スキルを手に、若き探索者たちが紡ぐ現代ダンジョンファンタジー、ここに開幕!
チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます――
金さえあれば人生はどうにでもなる――
そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。
交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。
しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。
だがその力は、本来存在してはいけないものだった。
知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。
その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在――
「世界を束ねる管理者」
神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。
巻き込まれたくない。
戦いたくもない。
知里が望むのはただ一つ。
金を稼いで楽して生きること。
しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。
守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。
金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる
巻き込まれ系異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
一国一城の主を目指す!〜渇望の日々を超えて。
リョウ
ファンタジー
何者かになりたかった。
だが現世でその願いは叶わず、男は敗北感と悲嘆を胸に沈んでいた。
そんな彼の前に現れたのは、一柱の女神。
導かれるまま異世界へ転移した男は、新たにレイと名乗り、剣も魔法も身分もない底辺から成り上がることを決意する。
冒険者として生きる術を学び、魔法を覚え、剣を磨き、人と裏社会を見極めながら、レイは少しずつ力を蓄えていく。
目指すのは、ただ生き延びることではない。
一国一城の主となり、この世界で“何者か”になること。
渇望を燃料に、知恵と執念で上へ上へと這い上がる、ダークファンタジー成り上がり譚。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる