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ぼんの宇宙日記(86日目)
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86日目。今日は、船長に怒られた日。
朝、静かな廊下を歩いていた。今日はいつも行かない場所へ行きたくなった。コントロールルームの扉の前で立ち止まる。ここは、みんながあまり近づかない特別な部屋。そっと中をのぞくと、たくさんの光る操作盤が並んでいた。前足を一つのボタンに乗せてみる。ひんやりして、どきどきする。心の奥が小さく震えていた。
ボタンの感触をもう一度たしかめる。押してはいけない気もするけれど、どうしても気になってしまう。指を少しだけ動かして、カチリと音がした。そのとき、背中に船長の低い声が落ちてくる。「ぼん、そこはダメだ」声は静かだけど、しっかり届く。胸の中がきゅっとした。
ぼくはあわてて足をひっこめて、床にぺたりと座り直す。ミナが近くに来て、そっと頭をなでてくれた。マヤは少し離れた場所で笑っている。ジンは端末の向こうで眉を動かした。船長は「ここは大事な場所なんだ」とゆっくり言った。怒られたというより、守られた。そんな気がした。
夜、クッションの上で体を丸める。今日の船は、静かで、やさしい空気だった。船長がコーヒーを飲みながら、ちらりとこちらを見る。ぼくはその視線を受け止めて、心の中で「ありがとう」とつぶやいた。大事な場所と大事な人がいるって、少しだけ誇らしい。
おやすみ、船長の声。おやすみ、守られた夜。
また、安心して冒険できる朝が来ますように。
朝、静かな廊下を歩いていた。今日はいつも行かない場所へ行きたくなった。コントロールルームの扉の前で立ち止まる。ここは、みんながあまり近づかない特別な部屋。そっと中をのぞくと、たくさんの光る操作盤が並んでいた。前足を一つのボタンに乗せてみる。ひんやりして、どきどきする。心の奥が小さく震えていた。
ボタンの感触をもう一度たしかめる。押してはいけない気もするけれど、どうしても気になってしまう。指を少しだけ動かして、カチリと音がした。そのとき、背中に船長の低い声が落ちてくる。「ぼん、そこはダメだ」声は静かだけど、しっかり届く。胸の中がきゅっとした。
ぼくはあわてて足をひっこめて、床にぺたりと座り直す。ミナが近くに来て、そっと頭をなでてくれた。マヤは少し離れた場所で笑っている。ジンは端末の向こうで眉を動かした。船長は「ここは大事な場所なんだ」とゆっくり言った。怒られたというより、守られた。そんな気がした。
夜、クッションの上で体を丸める。今日の船は、静かで、やさしい空気だった。船長がコーヒーを飲みながら、ちらりとこちらを見る。ぼくはその視線を受け止めて、心の中で「ありがとう」とつぶやいた。大事な場所と大事な人がいるって、少しだけ誇らしい。
おやすみ、船長の声。おやすみ、守られた夜。
また、安心して冒険できる朝が来ますように。
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