心の傷は残り続ける

濃霧

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5 心の爆弾

捜索

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 ということで、全員で盗聴器探しが始まった。外山がまた全員に声をかけて、全員で教室の中を一通り探していく。湖さんや能勢さんは嫌々盗聴器を探すような感じで、やらされている感満載の雰囲気を醸し出していた。一方で外山は必死にあるかどうか不明な盗聴器を捜していた。まるで、自分の大切なものを捜しているかのようだった。外山が途中、あまり捜索に乗り気のなかった湖さんや能勢さんに対して、「ほら、ちゃんと盗聴器あるか探してくれ」と少しだけ強い口調で捜索を促した。
しかしそんな外山の必死の捜索にもかかわらず、ほかに盗聴器らしきものはなかった。いや、むしろ外山が必死に捜索してくれたがゆえに盗聴器のあるなしがはっきりしたともいえる。そもそもどういったものが盗聴器なのかさえもよく分かっていない自分たちであるが、自分たちのもの以外のものは何一つ教室になかったため、盗聴器がほかに仕掛けられている可能性はないと断定することにした。
 そもそもなぜ自分たちが閉じ込められているのか分からないと、犯人の目星のつけようがない。ただ、確実にいえることは同じ物理の授業を選択しているこの八人が閉じ込められているということから、物理の先生か担任が犯人の第一候補として挙がってくるといったことだ。にわかに信じがたいことではあるが、状況的には物理の先生が犯人である可能性が高いのだ。この事件の犯人の絶対条件として、学校の関係者であることは明白である。となれば、犯人がこの八人の中にいたとしても、教員が犯人であったとしても、何ら驚くことはないのである。しかし、そう分かっていたとしても、この学校の関係者に自分たちを閉じ込めた犯人がいるということは胸の詰まる想いであった。
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