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第一章 この私がそこに至るまでの経緯
第12話
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目を覚ましたとき、この私は肌心地のよいフカフカの布団に挟まれていた。
ボンヤリした意識の中、昨晩の記憶を辿る。たしか、映画を観ながら眠ってしまったのだったと思う。
ということは、岬美咲がこの私をベッドに運んでくれたのだろう。彼女の優しさに感動すると同時に、申し訳ないという気持ちでいっぱいになる。
ところで、この私をベッドに寝かせたということは、岬美咲はどこで寝たのだろうか。ベッドの中でともに寝たのだろうか。それとも床? だとしたら大変申し訳ないことをしたことになる。
確かめて謝らなければ。
この私は目を擦りながら上体を起こした。違和感を覚えるが、とにかくこの私は部屋を見まわして岬美咲を探した。
彼女はテレビを背にして小卓前に正座し、読書に耽っていた。本は文庫本らしかったが、書店名の入ったカバーがついており、何を読んでいるのかまでは分からない。
「おはよう。岬さん」
「あ、おはよう、日暮さん」
また違和感を覚えた。さきほどとは違う違和感。
「少々尋ねたいのだが、昨日、君がこの私をベッドに運んでくれたのか?」
「え……」
岬美咲が固まった。
どうしたというのだ。この私はそんなに変なことを尋ねただろうか。
「もしそうだとしたら――」
そう言うこの私の言葉を遮って、岬美咲はこの私に答えを施した。
「覚えていないの? あなたの格好が示すとおりよ。あなたは昨日、自分でベッドに向かった。私を連れてね」
この私の格好?
この私は自分の格好を確かめた。
そしていまごろ気づく。この私は全裸であった。最初の違和感の正体はこれだったのだ。全裸ゆえに、布団の感触を全身で知るという新鮮な体験をしたのだった。
そして、全裸ということは……。
「この私が、君を? それはつまり……。しかし、君は服を着ているではないか」
「それが本を読んでいる人に言う台詞? いつまでも裸でいるわけがないでしょう」
岬美咲の言葉がチクリと刺さる。しかし悪いのは何も覚えていないこの私のほうなのだ。岬美咲の視線は、言葉にも引けを取らず、鋭く冷たい。この私が怒るのは筋違いというものだ。
岬美咲の言から察するに、昨晩は彼女も裸で寝たということ。
それはつまり、昨晩、この私と岬美咲との間に、男女の秘め事、いわゆる情事が持たれたということに相違ない。
「すまない。覚えていないようだ。思い出せない……」
「うそ……本当に? 何も?」
彼女の様子からして、やはり我々は昨晩、そういう関係になったようだ。それは彼女の口調の変化からもうかがえる。
彼女の口調から敬語が消えている。
あれほど礼儀正しい彼女がこの私にタメ口を利くなど、極めて親しい関係になったというほかに理由はない。
岬美咲は怒っているのだろう。しかし、それはどうやら落胆に変わったようだ。彼女は本を閉じて肩を落とした。
彼女には悪いが、この私は安心してしまった。彼女の責めるような視線は、肝が据わっているこの私にすら緊張を強いるからだ。
それにしても残念だ。
もはや言葉で装飾するまでもないあの岬美咲と、この私は愛を育んだ。その記憶がないというのは、あまりにも惜しい。
「何も覚えていない。ミサキ、もう一度やらないか?」
彼女はニコッと笑った。
この私は安堵と歓喜が並走してきたかのような幸福感を得た。
その後、この私はしばらく彼女を目で追っていたが、さっきの笑顔がこの私の解釈とは逆の意味であることを悟らされた。岬美咲は荷物を片付けたりして帰り支度をどんどん整えていく。
凡夫ではなくとも女性というのは分かりづらいものだ。
しかし、この私に勘違いをさせたことへの怒りは感じなかった。それどころか、彼女の上品さ再認識したくらいだ。
今後、機会はいくらでもあるはずだ。今日、無理に愛を再確認しなくてもよいではないか。
復路。
緑々たる衣をまとった樹木のカーテンの隙間から夏の朝陽が差し込む。清々しさと鬱陶しさの混在するそれに目を細めつつ、我々は山道を抜けた。
「朝食はどうするね?」
「そうね、手近なレストランでモーニングメニューでもいただきたいわ」
岬美咲はニコリと微笑んだ。母が子を慈しむような柔和な笑みである。
今朝のやりとりで機嫌を損ねているかと思ったが、性急な帰宅を所望するどころか、ささやかなリクエストが返ってきた。この私の質問がさも当然のものであるかのような態度を示した。
しかし、この雰囲気、まるで恋人同士のようではないか。
ん、まさかそうなのか?
しかし、それを彼女に確かめようものなら、今度こそ本当に彼女の逆鱗に触れるかもしれない。あるいは失望されるだろう。せっかくの関係が台無しになってしまう。
なんとか確かめねばならぬが、手立てがない。
彼女との会話の中で、なんとか探るしかない。焦らず、ヒントとなる彼女の発言をひたすら待つ。それしかない。
いいや、そうじゃない!
彼女は寛容だ。
彼女が非凡夫であるならば、少なくとも高貴なるこの私に対してだけは敬意を払い、寛容な態度に徹するべきである。
だから訊く。あえて訊く!
「ミサキさん。申し訳ない。この私は昨日のことを覚えていないのだ。失礼なことを訊くようだが、君はこの私の、その……、彼女になった、ということかな?」
一瞬の沈黙が車内に充満した。
しかしこの私は間違ってはいなかった。この私が彼女に対して下した評価、見立ては、間違っていなかったのだ。
「ごめんなさい。日暮さんが昨日のことを覚えていないのは、私のワガママで頼んだワインのせいよね? 私たちの関係は、日暮さんの言うとおりよ。私はあなたの恋人です。私、赤の他人に身体を許すほど軽くはないつもりよ。つまり、そういうこと」
「そうか……」
「もしかして、迷惑だった? 覚えてもいないのに、突然私があなたの恋人だなんて言って、おこがましいわよね。ごめんなさい。やっぱり昨日のことはなかったことに――」
「とんでもない! この私とて君の彼氏でいることは光栄なことなのだよ。ぜひともこの関係を続けさせていただきたい。かまわないか?」
「もちろんです。じゃあ、私のことは、美咲と呼んでね。もちろん、名前のほうのミサキよ」
「ああ、そうさせてもらおう。この私のことも好きに呼ぶとよい」
「じゃあ、匡さん、と呼ばせてもらおうかしら」
「うむ。それがいい」
彼女はやはり凡夫ではなかった。物分りがよく、謙虚である。
そして、この私と彼女との関係も磐石と言ってよい。
それに、ちゃんとこの私の名前を覚えていてくれたようだ。
スーパーマーケットの前で一回名乗ったきり、この私は自分の名前を口にしていない。それを覚えていてくれたというのは嬉しいことだ。
……最高だ。
……否、一つだけ未解決の重大な問題があった。
船橋理である。
奴をどうにかしなければ、この私が殺人犯であると露見してしまう。
軽く見積もって逮捕を免れる――警察が自殺との判定を覆さない――としても、美咲の前であれこれ言われでもしたら、彼女に疑念を抱かせてしまう。
殺人者としての疑いがあるような相手と結婚などできるはずがない。船橋理だけはどうにかしなければならぬ。
「美咲、大変言いづらいことなのだが、この私は命を狙われている。昨日のバイクはおそらくそいつだ。この私は奴を知っているから、奴の性格上、人質として君を狙うことはまずないから安心してほしい。だが、この私は逃げなければならぬ。一緒に逃げてくれるか?」
自分でも奇妙なことを言っていると思う。
しかし、こういうまわりくどい理由づけをしなければ、「君の安全のために別れよう」と言わないことが極めて不自然になってしまうのだ。
「それは大変だわ! 警察には通報したの?」
美咲は目を大きく見開いて、この私を見つめている。その顔を覆うのは、恐怖と不安だろうか。
美咲にそんな顔をさせてしまったことは申し訳なく思う。彼女には常にあの慈しみに満ちた笑顔を浮かべていてほしい。
「それが、信じてもらえないのだ。奴は警察に顔が利く。警察は奴を信用しきっているのだ」
「なぜ匡さんが命を狙われるの?」
「この私は目撃してしまったのだ。奴が人を殺すところを。この私が目撃したところを奴にも見られてしまった。奴はこの私に罪をなすりつけた上で殺そうとしている」
うむ、これで少しは保険をかけられただろうか。
万が一、船橋理が美咲に妙なことを吹き込んだとしても、美咲は仲の深いこの私のほうを信用するはずだ。
われながらうまい嘘をついたものだ。
「分かったわ。すぐに逃げましょう。このまま、どこか遠くへ」
「え、いまから⁉」
「当然よ。敵がこちらを見失っているいまがチャンスだもの」
その決断力はコンサルタントを営む上で培われたものだろうか。大胆がすぎると言わざるを得ない。
「一度、家に帰らせてくれないか? 準備をしなければ……」
「準備なんて言っている場合ですか! 家で張り込まれているかもしれないのよ」
「そ、そうだが……」
あんまり悠長な態度を取ると怪しまれかねない。ここは美咲くらいの切迫を見せなければなるまい。
身から出た錆とはいえ、厄介なことになった。身一つで遠出をすることになるとは。
いずれは家に帰れるだろうか。こんなことなら、せめて節電して出てくるのだった。
ボンヤリした意識の中、昨晩の記憶を辿る。たしか、映画を観ながら眠ってしまったのだったと思う。
ということは、岬美咲がこの私をベッドに運んでくれたのだろう。彼女の優しさに感動すると同時に、申し訳ないという気持ちでいっぱいになる。
ところで、この私をベッドに寝かせたということは、岬美咲はどこで寝たのだろうか。ベッドの中でともに寝たのだろうか。それとも床? だとしたら大変申し訳ないことをしたことになる。
確かめて謝らなければ。
この私は目を擦りながら上体を起こした。違和感を覚えるが、とにかくこの私は部屋を見まわして岬美咲を探した。
彼女はテレビを背にして小卓前に正座し、読書に耽っていた。本は文庫本らしかったが、書店名の入ったカバーがついており、何を読んでいるのかまでは分からない。
「おはよう。岬さん」
「あ、おはよう、日暮さん」
また違和感を覚えた。さきほどとは違う違和感。
「少々尋ねたいのだが、昨日、君がこの私をベッドに運んでくれたのか?」
「え……」
岬美咲が固まった。
どうしたというのだ。この私はそんなに変なことを尋ねただろうか。
「もしそうだとしたら――」
そう言うこの私の言葉を遮って、岬美咲はこの私に答えを施した。
「覚えていないの? あなたの格好が示すとおりよ。あなたは昨日、自分でベッドに向かった。私を連れてね」
この私の格好?
この私は自分の格好を確かめた。
そしていまごろ気づく。この私は全裸であった。最初の違和感の正体はこれだったのだ。全裸ゆえに、布団の感触を全身で知るという新鮮な体験をしたのだった。
そして、全裸ということは……。
「この私が、君を? それはつまり……。しかし、君は服を着ているではないか」
「それが本を読んでいる人に言う台詞? いつまでも裸でいるわけがないでしょう」
岬美咲の言葉がチクリと刺さる。しかし悪いのは何も覚えていないこの私のほうなのだ。岬美咲の視線は、言葉にも引けを取らず、鋭く冷たい。この私が怒るのは筋違いというものだ。
岬美咲の言から察するに、昨晩は彼女も裸で寝たということ。
それはつまり、昨晩、この私と岬美咲との間に、男女の秘め事、いわゆる情事が持たれたということに相違ない。
「すまない。覚えていないようだ。思い出せない……」
「うそ……本当に? 何も?」
彼女の様子からして、やはり我々は昨晩、そういう関係になったようだ。それは彼女の口調の変化からもうかがえる。
彼女の口調から敬語が消えている。
あれほど礼儀正しい彼女がこの私にタメ口を利くなど、極めて親しい関係になったというほかに理由はない。
岬美咲は怒っているのだろう。しかし、それはどうやら落胆に変わったようだ。彼女は本を閉じて肩を落とした。
彼女には悪いが、この私は安心してしまった。彼女の責めるような視線は、肝が据わっているこの私にすら緊張を強いるからだ。
それにしても残念だ。
もはや言葉で装飾するまでもないあの岬美咲と、この私は愛を育んだ。その記憶がないというのは、あまりにも惜しい。
「何も覚えていない。ミサキ、もう一度やらないか?」
彼女はニコッと笑った。
この私は安堵と歓喜が並走してきたかのような幸福感を得た。
その後、この私はしばらく彼女を目で追っていたが、さっきの笑顔がこの私の解釈とは逆の意味であることを悟らされた。岬美咲は荷物を片付けたりして帰り支度をどんどん整えていく。
凡夫ではなくとも女性というのは分かりづらいものだ。
しかし、この私に勘違いをさせたことへの怒りは感じなかった。それどころか、彼女の上品さ再認識したくらいだ。
今後、機会はいくらでもあるはずだ。今日、無理に愛を再確認しなくてもよいではないか。
復路。
緑々たる衣をまとった樹木のカーテンの隙間から夏の朝陽が差し込む。清々しさと鬱陶しさの混在するそれに目を細めつつ、我々は山道を抜けた。
「朝食はどうするね?」
「そうね、手近なレストランでモーニングメニューでもいただきたいわ」
岬美咲はニコリと微笑んだ。母が子を慈しむような柔和な笑みである。
今朝のやりとりで機嫌を損ねているかと思ったが、性急な帰宅を所望するどころか、ささやかなリクエストが返ってきた。この私の質問がさも当然のものであるかのような態度を示した。
しかし、この雰囲気、まるで恋人同士のようではないか。
ん、まさかそうなのか?
しかし、それを彼女に確かめようものなら、今度こそ本当に彼女の逆鱗に触れるかもしれない。あるいは失望されるだろう。せっかくの関係が台無しになってしまう。
なんとか確かめねばならぬが、手立てがない。
彼女との会話の中で、なんとか探るしかない。焦らず、ヒントとなる彼女の発言をひたすら待つ。それしかない。
いいや、そうじゃない!
彼女は寛容だ。
彼女が非凡夫であるならば、少なくとも高貴なるこの私に対してだけは敬意を払い、寛容な態度に徹するべきである。
だから訊く。あえて訊く!
「ミサキさん。申し訳ない。この私は昨日のことを覚えていないのだ。失礼なことを訊くようだが、君はこの私の、その……、彼女になった、ということかな?」
一瞬の沈黙が車内に充満した。
しかしこの私は間違ってはいなかった。この私が彼女に対して下した評価、見立ては、間違っていなかったのだ。
「ごめんなさい。日暮さんが昨日のことを覚えていないのは、私のワガママで頼んだワインのせいよね? 私たちの関係は、日暮さんの言うとおりよ。私はあなたの恋人です。私、赤の他人に身体を許すほど軽くはないつもりよ。つまり、そういうこと」
「そうか……」
「もしかして、迷惑だった? 覚えてもいないのに、突然私があなたの恋人だなんて言って、おこがましいわよね。ごめんなさい。やっぱり昨日のことはなかったことに――」
「とんでもない! この私とて君の彼氏でいることは光栄なことなのだよ。ぜひともこの関係を続けさせていただきたい。かまわないか?」
「もちろんです。じゃあ、私のことは、美咲と呼んでね。もちろん、名前のほうのミサキよ」
「ああ、そうさせてもらおう。この私のことも好きに呼ぶとよい」
「じゃあ、匡さん、と呼ばせてもらおうかしら」
「うむ。それがいい」
彼女はやはり凡夫ではなかった。物分りがよく、謙虚である。
そして、この私と彼女との関係も磐石と言ってよい。
それに、ちゃんとこの私の名前を覚えていてくれたようだ。
スーパーマーケットの前で一回名乗ったきり、この私は自分の名前を口にしていない。それを覚えていてくれたというのは嬉しいことだ。
……最高だ。
……否、一つだけ未解決の重大な問題があった。
船橋理である。
奴をどうにかしなければ、この私が殺人犯であると露見してしまう。
軽く見積もって逮捕を免れる――警察が自殺との判定を覆さない――としても、美咲の前であれこれ言われでもしたら、彼女に疑念を抱かせてしまう。
殺人者としての疑いがあるような相手と結婚などできるはずがない。船橋理だけはどうにかしなければならぬ。
「美咲、大変言いづらいことなのだが、この私は命を狙われている。昨日のバイクはおそらくそいつだ。この私は奴を知っているから、奴の性格上、人質として君を狙うことはまずないから安心してほしい。だが、この私は逃げなければならぬ。一緒に逃げてくれるか?」
自分でも奇妙なことを言っていると思う。
しかし、こういうまわりくどい理由づけをしなければ、「君の安全のために別れよう」と言わないことが極めて不自然になってしまうのだ。
「それは大変だわ! 警察には通報したの?」
美咲は目を大きく見開いて、この私を見つめている。その顔を覆うのは、恐怖と不安だろうか。
美咲にそんな顔をさせてしまったことは申し訳なく思う。彼女には常にあの慈しみに満ちた笑顔を浮かべていてほしい。
「それが、信じてもらえないのだ。奴は警察に顔が利く。警察は奴を信用しきっているのだ」
「なぜ匡さんが命を狙われるの?」
「この私は目撃してしまったのだ。奴が人を殺すところを。この私が目撃したところを奴にも見られてしまった。奴はこの私に罪をなすりつけた上で殺そうとしている」
うむ、これで少しは保険をかけられただろうか。
万が一、船橋理が美咲に妙なことを吹き込んだとしても、美咲は仲の深いこの私のほうを信用するはずだ。
われながらうまい嘘をついたものだ。
「分かったわ。すぐに逃げましょう。このまま、どこか遠くへ」
「え、いまから⁉」
「当然よ。敵がこちらを見失っているいまがチャンスだもの」
その決断力はコンサルタントを営む上で培われたものだろうか。大胆がすぎると言わざるを得ない。
「一度、家に帰らせてくれないか? 準備をしなければ……」
「準備なんて言っている場合ですか! 家で張り込まれているかもしれないのよ」
「そ、そうだが……」
あんまり悠長な態度を取ると怪しまれかねない。ここは美咲くらいの切迫を見せなければなるまい。
身から出た錆とはいえ、厄介なことになった。身一つで遠出をすることになるとは。
いずれは家に帰れるだろうか。こんなことなら、せめて節電して出てくるのだった。
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