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第五章 染紅灘蔵
第26話
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俺の部屋に入ってきた姉の顔を見たとき、俺は「容赦ないなぁ、この人は」と思った。
姉はいい買い物をしたときみたいにニコニコしていた。人が気落ちしているのに、いったい何を企んでいるのだろう。
姉が俺の部屋に入るときにはノックなんかしない。突然、バンッと戸を開き、それを開け放ったまま俺のベッドへと直進し、かけ布団の上にドサッと飛び込み、うつ伏せの状態で持ち込んだ小説を読みはじめる。
その間、一言たりとも言葉を発しない。
薄地の白シャツに青い短パンという軽装で足をバタつかせ、シャンプーだかボディソープだかの濃厚な花の香りを撒き散らす。
まるでここが姉の部屋で、俺が存在していないような振る舞いだ。
机で宿題に励んでいた俺は、嘆息を堪え、戸を閉めるために立った。
さっきの姉の微笑が気になるが、姉は小説に目を落とし、黙々とベッドの占有時間を延ばしている。
姉が俺のベッドを塞いで俺の就寝時間に遅延をもたらすのはいつものことだが、入室時のニコニコがイレギュラーで、そのことがどうしても気になって宿題に集中できないでいた。
「ねぇ、隼人」
姉が俺にそう呼びかけたとき、俺は「やっとか」と思った。
お仕置きでもする気だろうか。お仕置きは嫌だが、されるなら、さっさと済ませたい。宿題に身が入らない。
「何?」
「風邪ってさぁ、他人にうつすと治るって言うじゃない? 実際はそんなわけないと思うのよ。そこで私はこう考えたの。治りかけの風邪がうつりやすいんじゃないかってね。きっと抵抗力がついてきたら菌も居づらくなってほかを探すんだわ」
「えっと、お姉ちゃん。それって、雑談?」
お姉ちゃん、何の話をしているんだ?
嫌な予感がする。姉の熱弁がただの雑談なわけがない。きっととんでもないことを考えている。
「いいえ、提案よ。実験したいの」
出た! 提案という名の要求。
姉が文字に落としていた視線をこちらに向け、口元を緩く上げて笑った。
「実験? 実験って、何の?」
「だから、風邪の実験。隼人が風邪をひいて、いちばんひどいときに梓が隼人の看病をして、治りかけているときにトシ君が看病をするの。どちらに風邪がうつるかの実験よ」
ほら、とんでもないことを言いだした。
「お姉ちゃん、俺の友達を何だと思っているの? モルモットじゃないんだよ。それに人によっても抵抗力が違うし、一例だけの検証じゃなんの確証にもならないよ。そして何より、いま健康な俺がわざわざ風邪をひかなくちゃいけないってことでしょ? 俺に風邪をひかせるために、お姉ちゃんはいったいどんな仕打ちをするつもりなの?」
「細かいことはいいじゃない」
「よくないよ。細かくもないよ」
姉が口を尖らせる。
ええい、その口、つまんでひっぱり上げてやろうか。
「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいって言うでしょ?」
「やって後悔するなら、やらずに後悔してくれたほうがありがたいよ。実害を被るのはこっちなんだから。それにお姉ちゃん。お父さんは友人を大切にしろって言っていたよ」
「私は自分の友達は大切にしているわ」
うわ、やっぱり弟の友達はモルモットにしか思ってなかったよ。
「だいたいさぁ、風邪がうつるメカニズムなんて、ネットで調べれば出てくるんじゃないの? 調べてあげるから待っててよ」
「ねぇ、隼人」
「ん、何?」
「あんた、ずいぶんと上からものを言うようになったわね」
「ごめん……」
俺は額に汗を滲ませながら謝ったが、姉は本に戻した視線を逸らさなかった。それほど怒ってはいない様子。
俺は机の端に寄せていたパソコンを引き寄せ、検索ページを開いた。
探しものは簡単に見つかり、そこにある文章を読み上げる。
「風邪は潜伏期間があるために発症が遅れ、感染源患者の復調時期にその周囲で新たな発症者が現れることから、あたかも風邪がうつったように見えるのではないかと考えられる」
姉が本のページを捲った。
察するに、姉はすでに自分でも調査済みのようだ。
バタ足で俺のかけ布団を叩きながら、姉は我が道を進みつづける。
「新しい可能性が出てきたわね。しかも立証はされていないようだし、これはますます確認の実験をしなければならないわ」
「だから、その実験では何も立証されないってば」
「ねぇ、隼人。以前、あんたは私に訊いたわよね。なんでお姉ちゃんにお仕置きされなきゃならないのって」
「う、うん、まあ」
「教えてあげる。それはね、あんたに自分の罪を自覚してもらうためとか、そんな思い上がりからくるものではないの。答えはただ一つ。私があんたにお仕置きしたいからよ」
「うん、そんな気はしてた」
「じゃあ分かるわよね? この実験が必要だってことも」
しまった。反論のしようはいくらでもあるが、すぐに言葉が出てこない。どの方向からアプローチすれば確実に姉を諭すことができるのか、候補がいくつかあって決められない。テキトーに選んだら返り討ちに遭う気がするから慎重にならざるを得ない。
そうしてタイムアップとなるのだ。今回もそう。
「ねぇ、隼人」
「何?」
俺が知恵熱で沸騰していると、姉が急に神妙な面持ちになって俺の方を見つめた。
「修学旅行はどうするの?」
なんでまた、急に……。
「諦めるしかないよ。同級生全員ってわけにはいかないけれど、梓ちゃんとトシには謝るつもりだよ。二人ともきっと、オクラホマ以外に行きたい場所があったと思うから」
「じゃあ明日、二人を呼びなさい。実験の説明会を開くから、ついでに謝ればいいわ」
「ちょっと待って!」
「いいわ、ちょっとだけ待ってあげるから話しなさい」
「いや、いま待つとかじゃなくて。その実験って本当にやるの⁉ 謝る相手に『風邪をうつさせろ』だなんて、ふざけすぎだよ。どんな咎めを受けても申し開きできないよ」
「じゃあ、それが明日の分のお仕置きってことで」
明日の分って、ノルマでもあんの?
スイカが野菜だと知ったときくらい驚いたよ。
「それって何のお仕置きなの?」
「隼人のせいで私がお父さんに怒られた分」
「それは完全に自滅じゃないか」
姉が自発的にかばってくれたことは嬉しかったけれども、それで姉が父に怒られたことに関して、俺に非はあるだろうか。
たしかに俺が怒られていたことが根本原因かもしれないが、多数決ならばきっと無罪を勝ち取れる。
「あら、自分をかばってくれた相手にそんなひどいことを言うなんて、お仕置きが必要ね」
姉の目が鋭くなり、頬が押し上げられるほどに口が吊りあがった。そのギラついた笑顔は完全に捕食者のそれであった。
なんてこった。
あーあ、またやっちまったぁ……。
姉はいい買い物をしたときみたいにニコニコしていた。人が気落ちしているのに、いったい何を企んでいるのだろう。
姉が俺の部屋に入るときにはノックなんかしない。突然、バンッと戸を開き、それを開け放ったまま俺のベッドへと直進し、かけ布団の上にドサッと飛び込み、うつ伏せの状態で持ち込んだ小説を読みはじめる。
その間、一言たりとも言葉を発しない。
薄地の白シャツに青い短パンという軽装で足をバタつかせ、シャンプーだかボディソープだかの濃厚な花の香りを撒き散らす。
まるでここが姉の部屋で、俺が存在していないような振る舞いだ。
机で宿題に励んでいた俺は、嘆息を堪え、戸を閉めるために立った。
さっきの姉の微笑が気になるが、姉は小説に目を落とし、黙々とベッドの占有時間を延ばしている。
姉が俺のベッドを塞いで俺の就寝時間に遅延をもたらすのはいつものことだが、入室時のニコニコがイレギュラーで、そのことがどうしても気になって宿題に集中できないでいた。
「ねぇ、隼人」
姉が俺にそう呼びかけたとき、俺は「やっとか」と思った。
お仕置きでもする気だろうか。お仕置きは嫌だが、されるなら、さっさと済ませたい。宿題に身が入らない。
「何?」
「風邪ってさぁ、他人にうつすと治るって言うじゃない? 実際はそんなわけないと思うのよ。そこで私はこう考えたの。治りかけの風邪がうつりやすいんじゃないかってね。きっと抵抗力がついてきたら菌も居づらくなってほかを探すんだわ」
「えっと、お姉ちゃん。それって、雑談?」
お姉ちゃん、何の話をしているんだ?
嫌な予感がする。姉の熱弁がただの雑談なわけがない。きっととんでもないことを考えている。
「いいえ、提案よ。実験したいの」
出た! 提案という名の要求。
姉が文字に落としていた視線をこちらに向け、口元を緩く上げて笑った。
「実験? 実験って、何の?」
「だから、風邪の実験。隼人が風邪をひいて、いちばんひどいときに梓が隼人の看病をして、治りかけているときにトシ君が看病をするの。どちらに風邪がうつるかの実験よ」
ほら、とんでもないことを言いだした。
「お姉ちゃん、俺の友達を何だと思っているの? モルモットじゃないんだよ。それに人によっても抵抗力が違うし、一例だけの検証じゃなんの確証にもならないよ。そして何より、いま健康な俺がわざわざ風邪をひかなくちゃいけないってことでしょ? 俺に風邪をひかせるために、お姉ちゃんはいったいどんな仕打ちをするつもりなの?」
「細かいことはいいじゃない」
「よくないよ。細かくもないよ」
姉が口を尖らせる。
ええい、その口、つまんでひっぱり上げてやろうか。
「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいって言うでしょ?」
「やって後悔するなら、やらずに後悔してくれたほうがありがたいよ。実害を被るのはこっちなんだから。それにお姉ちゃん。お父さんは友人を大切にしろって言っていたよ」
「私は自分の友達は大切にしているわ」
うわ、やっぱり弟の友達はモルモットにしか思ってなかったよ。
「だいたいさぁ、風邪がうつるメカニズムなんて、ネットで調べれば出てくるんじゃないの? 調べてあげるから待っててよ」
「ねぇ、隼人」
「ん、何?」
「あんた、ずいぶんと上からものを言うようになったわね」
「ごめん……」
俺は額に汗を滲ませながら謝ったが、姉は本に戻した視線を逸らさなかった。それほど怒ってはいない様子。
俺は机の端に寄せていたパソコンを引き寄せ、検索ページを開いた。
探しものは簡単に見つかり、そこにある文章を読み上げる。
「風邪は潜伏期間があるために発症が遅れ、感染源患者の復調時期にその周囲で新たな発症者が現れることから、あたかも風邪がうつったように見えるのではないかと考えられる」
姉が本のページを捲った。
察するに、姉はすでに自分でも調査済みのようだ。
バタ足で俺のかけ布団を叩きながら、姉は我が道を進みつづける。
「新しい可能性が出てきたわね。しかも立証はされていないようだし、これはますます確認の実験をしなければならないわ」
「だから、その実験では何も立証されないってば」
「ねぇ、隼人。以前、あんたは私に訊いたわよね。なんでお姉ちゃんにお仕置きされなきゃならないのって」
「う、うん、まあ」
「教えてあげる。それはね、あんたに自分の罪を自覚してもらうためとか、そんな思い上がりからくるものではないの。答えはただ一つ。私があんたにお仕置きしたいからよ」
「うん、そんな気はしてた」
「じゃあ分かるわよね? この実験が必要だってことも」
しまった。反論のしようはいくらでもあるが、すぐに言葉が出てこない。どの方向からアプローチすれば確実に姉を諭すことができるのか、候補がいくつかあって決められない。テキトーに選んだら返り討ちに遭う気がするから慎重にならざるを得ない。
そうしてタイムアップとなるのだ。今回もそう。
「ねぇ、隼人」
「何?」
俺が知恵熱で沸騰していると、姉が急に神妙な面持ちになって俺の方を見つめた。
「修学旅行はどうするの?」
なんでまた、急に……。
「諦めるしかないよ。同級生全員ってわけにはいかないけれど、梓ちゃんとトシには謝るつもりだよ。二人ともきっと、オクラホマ以外に行きたい場所があったと思うから」
「じゃあ明日、二人を呼びなさい。実験の説明会を開くから、ついでに謝ればいいわ」
「ちょっと待って!」
「いいわ、ちょっとだけ待ってあげるから話しなさい」
「いや、いま待つとかじゃなくて。その実験って本当にやるの⁉ 謝る相手に『風邪をうつさせろ』だなんて、ふざけすぎだよ。どんな咎めを受けても申し開きできないよ」
「じゃあ、それが明日の分のお仕置きってことで」
明日の分って、ノルマでもあんの?
スイカが野菜だと知ったときくらい驚いたよ。
「それって何のお仕置きなの?」
「隼人のせいで私がお父さんに怒られた分」
「それは完全に自滅じゃないか」
姉が自発的にかばってくれたことは嬉しかったけれども、それで姉が父に怒られたことに関して、俺に非はあるだろうか。
たしかに俺が怒られていたことが根本原因かもしれないが、多数決ならばきっと無罪を勝ち取れる。
「あら、自分をかばってくれた相手にそんなひどいことを言うなんて、お仕置きが必要ね」
姉の目が鋭くなり、頬が押し上げられるほどに口が吊りあがった。そのギラついた笑顔は完全に捕食者のそれであった。
なんてこった。
あーあ、またやっちまったぁ……。
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