鬼ごっこ

アスノキノウ

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真実

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深層世界というものを聞いたことがあるだろうか。
万人の中に存在し、滅多にお目にかかることは出来ない。
そこに迷い込み、幼少期の原体験やトラウマ、しあわせだったこと、辛かったこと、寂しかったこと。
全てがそこにある。
それもこれも一つの世界、物語。
夢という世界もまた一つの世界。
今を生きるこの世界もまた一つの世界。
どちらに属するかは、人の数だけ存在する。
そこには生も死も概念としてただあるだけ。
ただ別の世界にいくには、戻るには、
探し求めるものを作り出し、追いかける。
それが、一つのルール。
漠然とした概念には、詳細な情報は与えられない。
まるで、「鬼ごっこ—Hide and seek-」
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