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プロローグ
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「ジークはかっこかわいいなぁ」
私は布団の中でニヤニヤしながらゲームをする。
そのゲームは先週に中古ゲーム屋でたまたま目についたゲームだった。
『ガーネット・ボタン』という初めて聞く名の乙女ゲームだけどストーリーもいいしグラフィックもよくて何よりもキャラ一人一人に個性がありかっこいいし魅力がある。
パッケージを見た限りでは五人の攻略対象がいるっぽい。
まだ二人目だけどこれは他の攻略対象にも期待ができる。
明日も学校あるけど今日は徹夜でやりきっちゃお!!
私はお母さんが見に来てもバレないように布団の中に潜りきって攻略し始めた。
それから8時間ほど経っただろうか。
お母さんに布団の中から引っ張り出され私はパンを食べながら学校へ向かう。
私は口にパンを咥えて走り出す。別に遅刻しそうだからとかじゃないんだけどね。
だってよく漫画とかであるじゃん!パン加えて走ってたら曲がり角でイケメンとぶつかるって!!
まぁ、ああいうテンプレとは違って今食べてるのはコッペパンなんだけどさ。
そんなことを考えながら通学路をいつも通り歩く。
いや、いつもとは違い頭の中ではずっと乙女ゲームを攻略している。
今朝ギリギリに5人の攻略を終えたのだ。
そして出てきたエンディング欄には5人の名前と題名。そしてBADEND、逆ハーレムルート。
それだけではなく空白欄がいくつか見受けられたのだ。
BADENDはただ途中で出てくるデートやイベントの選択肢で逆鱗に触れれば攻略対象に嫌われて終わるから簡単で。
逆ハーレムルートもクリアしやすいようにか全員に均等に会いに行くだけでクリア出来てしまう。ストーリーもそれほど感動するようなものではなかった。
まぁ、逆ハーレムルートと言っても全員と結婚とかではなく仲良くなって終わりという味気ないものだったのだ。
ただ、その続きにあった空白欄が気になって気になってしょうがない。
それもいくつもあったのだから。
まだ選んでいない選択肢もあるからそこから派生するのだろうか。
それか各キャラの好感度で変わる選択肢でもあるのかな。
逆ハーレムルートで悪役令嬢の真実みたいなの見て結構作り込まれてるみたいだからほかにもありそう。下手したら令嬢ルートみたいなのもあるのかな……
今日学校終わったら続きやろっと!
学校の始業時間が早まる訳でもないのに、私ははやくはやくと走って学校に向かった。
そして横断歩道が点滅し始めた瞬間、私は走り抜けようと全力で走る。
ファァァァァァァン―――――――
突然左から大きな音が響く。
その音に私は驚き横を向こうとした瞬間、下半身が救い上げられたような気がした。
そう思った時には既に私の意識は失われていた。
私は布団の中でニヤニヤしながらゲームをする。
そのゲームは先週に中古ゲーム屋でたまたま目についたゲームだった。
『ガーネット・ボタン』という初めて聞く名の乙女ゲームだけどストーリーもいいしグラフィックもよくて何よりもキャラ一人一人に個性がありかっこいいし魅力がある。
パッケージを見た限りでは五人の攻略対象がいるっぽい。
まだ二人目だけどこれは他の攻略対象にも期待ができる。
明日も学校あるけど今日は徹夜でやりきっちゃお!!
私はお母さんが見に来てもバレないように布団の中に潜りきって攻略し始めた。
それから8時間ほど経っただろうか。
お母さんに布団の中から引っ張り出され私はパンを食べながら学校へ向かう。
私は口にパンを咥えて走り出す。別に遅刻しそうだからとかじゃないんだけどね。
だってよく漫画とかであるじゃん!パン加えて走ってたら曲がり角でイケメンとぶつかるって!!
まぁ、ああいうテンプレとは違って今食べてるのはコッペパンなんだけどさ。
そんなことを考えながら通学路をいつも通り歩く。
いや、いつもとは違い頭の中ではずっと乙女ゲームを攻略している。
今朝ギリギリに5人の攻略を終えたのだ。
そして出てきたエンディング欄には5人の名前と題名。そしてBADEND、逆ハーレムルート。
それだけではなく空白欄がいくつか見受けられたのだ。
BADENDはただ途中で出てくるデートやイベントの選択肢で逆鱗に触れれば攻略対象に嫌われて終わるから簡単で。
逆ハーレムルートもクリアしやすいようにか全員に均等に会いに行くだけでクリア出来てしまう。ストーリーもそれほど感動するようなものではなかった。
まぁ、逆ハーレムルートと言っても全員と結婚とかではなく仲良くなって終わりという味気ないものだったのだ。
ただ、その続きにあった空白欄が気になって気になってしょうがない。
それもいくつもあったのだから。
まだ選んでいない選択肢もあるからそこから派生するのだろうか。
それか各キャラの好感度で変わる選択肢でもあるのかな。
逆ハーレムルートで悪役令嬢の真実みたいなの見て結構作り込まれてるみたいだからほかにもありそう。下手したら令嬢ルートみたいなのもあるのかな……
今日学校終わったら続きやろっと!
学校の始業時間が早まる訳でもないのに、私ははやくはやくと走って学校に向かった。
そして横断歩道が点滅し始めた瞬間、私は走り抜けようと全力で走る。
ファァァァァァァン―――――――
突然左から大きな音が響く。
その音に私は驚き横を向こうとした瞬間、下半身が救い上げられたような気がした。
そう思った時には既に私の意識は失われていた。
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