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6.身代わりでもいいから
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その後、キッチンであと片づけをしていたのだけれど。洗い終わった箸をしまおうと食器棚の引き出しを適当に開けたとき、偶然にエプロンを見つけてしまった。黒地に白のドット柄のカフェエプロン。それはとてもかわいらしいエプロンだった。
「あっ……」
「なに?」
「エプロンが……」
「そんなところにしまってたんだな」
わたしの生唾をゴクリと飲み込む音が聞こえてしまいそうなくらいの沈黙と緊張。見てはいけないものを見てしまったと思った。
やっぱりわたしにとって実紅さんは脅威だ。なぜそう思ってしまうのだろう。実紅さんはサイジさんを選んだというのに。
「すごくかわいいエプロン。借りちゃおうかな?」
ほんの冗談のつもりだった。その場のいたたまれない雰囲気をなんとかしたかっただけだった。だけどわたしがエプロンを手に取って広げた途端……。
「触るなっ!」
わたしの手のなかにあったエプロンは一瞬のうちに取りあげられた。
怒っているみたいだった。
「ごめんなさい。でも本気で借りるつもりじゃなくて……」
きっと大切な思い出の品に違いない。実紅さんは料理をあまりしないと言っていた。でもゼロではなかったのだろう。きっとそのエプロンをして実紅さんは何度もキッチンに立っていたんだ。佐野先生はその姿を見ては実紅さんとの結婚生活を思い描いていたのかもしれない。
「俺のほうこそ、悪い」
「実紅さんのこと、まだ好きなんですね」
「別にそんなんじゃないよ」
「結婚を考えたくらいの人を、そう簡単に忘れられるはずがありませんよ」
「だから、違うって言ってるだろっ!!」
ムキになっていく佐野先生に逆に苛立ちを覚える。否定すればするほど実紅さんを守る言葉に聞こえてくる。敵はわたし。わたしが実紅さんに憎しみや嫉妬の念を抱くことが嫌なんだ。
「大丈夫ですよ。実紅さんと張り合おうなんて思っていませんから」
「なんの話だよ?」
「だって気づいているんでしょう? わたしの気持ち」
「輝……」
佐野先生は表情を曇らせる。かなり困惑しているようだった。それを見て早まったかもと思ったけれど、もうあとには引けない。
「一番じゃなくてもいいんです。実紅さんの代わりでもいい。むしろ身代わりにしてほしいんです。傷つかないから……佐野先生のそばにいさせてください」
まさかこんな形で告白するとは思ってもみなかった。ここまでくると告白というより迫っていると言ってもいいかもしれない。卑怯な言葉でわたしは佐野先生の隙間に入り込もうとしている。
「身代わりってなんだよ? 俺を見くびるな」
「だって忘れられないんでしょう? だったらほかの人間で埋めればいいんですよ。わたしがかまわないって言ってるんです。誰も佐野先生を責めません」
「輝はそういうふうに俺を見ていたのか? 俺がそんなやつだと思っていたのか?」
「違いますけど……。そういう忘れ方もあると思うんです」
「たしかにあるのかもしれない。だけどその方法を俺がとったとする。輝はそんな俺でいいのか?」
「はい、もちろんです」
「なら、輝は最低な人間だな」
佐野先生は無表情な顔で淡々と告げた。
「そんな……」
せっかく勇気を出したのに……。わたしは拒絶されたショックで思わず顔をそむける。心が重く沈んでいった。
最初、なにが最低なのかわからなかった。だけど言われて初めて気がついた。わたしの言ったことは、佐野先生にしてみれば侮辱されていると思われても仕方がない。佐野先生の気持ちを無視して、自分の気持ちを押しつけているだけにすぎないのだ。
外は風が吹き荒れていて、とうとう台風がこの街に接近したようだった。
なにもかもついていない。こんな嵐の夜にこの部屋から出ていかなくてはならないのだから。
「ごめんなさい。佐野先生を不快にさせるつもりはなかったんです。いま言ったことは忘れてください」
佐野先生の顔を見ることができないままキッチンを離れた。
「バスルーム、お借りします」
着替えるためにバスルームに向かう。乾燥途中の湿った服を洗濯機から出して洗面台に置くと、鏡の前でぼう然と立ち尽くした。
終わってしまった。立場をわきまえず、欲張ってしまったばかりに、すべて失ってしまった。
鏡を見て、泣きそうになるのをこらえた。ここで泣いたらきっと涙は止まらなくなる。この部屋を出れば思う存分泣けるんだから、いまはまだ泣いちゃだめだ。
Tシャツを脱いで、洗面台の自分の服に手を伸ばす。だけどそこでじっと考え込む。
借りた服を洗って返したいけど、どうすればいいんだろう。わたしに会いに来られても佐野先生は迷惑だろうから、このままバスルームに置いておいたほうがいいのかな。
うーん、悩む。
すると突然、バスルームのドアが音を立てて開いた。
驚きのあまり、ビクッと肩が上下した。
「佐野先生?」
慌てて自分の服で胸もとを隠す。下着は身に着けているけれど、とてもじゃないが見せられない姿だ。
「さっきは言いすぎた。きつい言い方をしてごめん!」
佐野先生も慌てた様子だった。
「なんで佐野先生が謝るんですか? 悪いのはわたしです」
「気持ちを伝えるの、勇気いったよな。ありがとう」
その「ありがとう」はどういう意味なんだろう。理解できずにどう反応していいのかわからない。
「行こう」
だけど、男の人らしい低い声でゆっくりと発せられたたった三文字に、わたしの胸がトクンと鳴った。
手首をつかまれた。もう一度、「行こう」と言われる。わたしは手を引かれ、バスルームを出た。
連れてこられたのはベッドルーム……ではなく、リビング。服を着て、わたしはソファに座った。
「少し話そうか」
佐野先生の喉ぼとけが上下に動いて、ドキリとする。その声はやさしく響き、以前よりも佐野先生の心を近くに感じる。
これまで佐野先生はいつもどこか遠くの存在。置いていかれないように、いつも必死になっていたように思う。花火大会の日に抱きしめられたときは互いの距離はいまよりも近かったけれど、あのときの佐野先生はわたしの心と向き合っていなかった。
「俺は輝と再会できて心からよかったと思ってる。美術館も花火大会も楽しかった。でももし俺の言動で期待をさせてしまっていたら謝るよ」
「わたしは期待なんてしてません。ちゃんと片想いだと自覚していました。告白しちゃったのも予定外で。もちろん、いつかは気持ちを伝えることができたらと思っていましたけど、それはもっと先のことだったんです。だってどっちにしろ佐野先生はまだ実紅さんのことを……好きなんですよね?」
さっきは否定していたけれど、そんな気がする。
「前の彼女と別れたからじゃあ次、というふうに割り切ることは俺にはできないんだ。ごめんな、だから……」
佐野先生はその先の言葉を言いよどんだ。たぶん言いにくいんだろう。わたしは自分で決着をつけた。
「わかりました。もういいんです。佐野先生はなにもしなくていいんです。わたしのことでこれ以上気に病まないでください」
「輝……」
消え入りそうな小さな声で名前を呼ばれたけれど、その先の言葉はなかった。それはわたしがこらえきれず嗚咽をもらしてしまったからで……。泣かないと決めていたのに、張りつめた糸がプツンと切れてしまった。こうなってしまうとコントロールがきかない。
ヒックと喉を鳴らして泣きじゃくるわたしを佐野先生は強い力で引き寄せる。崩れそうな身体を支えるように抱いてくれた。
「ごめんな」
そんな必要がないのに佐野先生が何度も謝る。
ずるいよ。最後にこんなふうにやさしくしてくれるなんて。わたしを落ち着かせようとゆっくりと背中をさすってくれる。それがあまりにも心地よくて、悲しいのにだんだんと癒やされて乱れた呼吸も整っていった。
そして、ひとしきり泣いたわたしは自分から身体を離した。
「そろそろ帰ります」
「送るよ」
「……はい」
自分の殻を脱ぎ捨ててしまったわたしには、もうなんの防御もない。ひとりで帰れると強がる気力は残っていなかった。
だけどわたしはめぐまれているほうだ。想いは通じなかったけれど、ちゃんと真摯に向き合ってもらってもらえたのだから、この人を好きになってよかったと思える。
「あっ……」
「なに?」
「エプロンが……」
「そんなところにしまってたんだな」
わたしの生唾をゴクリと飲み込む音が聞こえてしまいそうなくらいの沈黙と緊張。見てはいけないものを見てしまったと思った。
やっぱりわたしにとって実紅さんは脅威だ。なぜそう思ってしまうのだろう。実紅さんはサイジさんを選んだというのに。
「すごくかわいいエプロン。借りちゃおうかな?」
ほんの冗談のつもりだった。その場のいたたまれない雰囲気をなんとかしたかっただけだった。だけどわたしがエプロンを手に取って広げた途端……。
「触るなっ!」
わたしの手のなかにあったエプロンは一瞬のうちに取りあげられた。
怒っているみたいだった。
「ごめんなさい。でも本気で借りるつもりじゃなくて……」
きっと大切な思い出の品に違いない。実紅さんは料理をあまりしないと言っていた。でもゼロではなかったのだろう。きっとそのエプロンをして実紅さんは何度もキッチンに立っていたんだ。佐野先生はその姿を見ては実紅さんとの結婚生活を思い描いていたのかもしれない。
「俺のほうこそ、悪い」
「実紅さんのこと、まだ好きなんですね」
「別にそんなんじゃないよ」
「結婚を考えたくらいの人を、そう簡単に忘れられるはずがありませんよ」
「だから、違うって言ってるだろっ!!」
ムキになっていく佐野先生に逆に苛立ちを覚える。否定すればするほど実紅さんを守る言葉に聞こえてくる。敵はわたし。わたしが実紅さんに憎しみや嫉妬の念を抱くことが嫌なんだ。
「大丈夫ですよ。実紅さんと張り合おうなんて思っていませんから」
「なんの話だよ?」
「だって気づいているんでしょう? わたしの気持ち」
「輝……」
佐野先生は表情を曇らせる。かなり困惑しているようだった。それを見て早まったかもと思ったけれど、もうあとには引けない。
「一番じゃなくてもいいんです。実紅さんの代わりでもいい。むしろ身代わりにしてほしいんです。傷つかないから……佐野先生のそばにいさせてください」
まさかこんな形で告白するとは思ってもみなかった。ここまでくると告白というより迫っていると言ってもいいかもしれない。卑怯な言葉でわたしは佐野先生の隙間に入り込もうとしている。
「身代わりってなんだよ? 俺を見くびるな」
「だって忘れられないんでしょう? だったらほかの人間で埋めればいいんですよ。わたしがかまわないって言ってるんです。誰も佐野先生を責めません」
「輝はそういうふうに俺を見ていたのか? 俺がそんなやつだと思っていたのか?」
「違いますけど……。そういう忘れ方もあると思うんです」
「たしかにあるのかもしれない。だけどその方法を俺がとったとする。輝はそんな俺でいいのか?」
「はい、もちろんです」
「なら、輝は最低な人間だな」
佐野先生は無表情な顔で淡々と告げた。
「そんな……」
せっかく勇気を出したのに……。わたしは拒絶されたショックで思わず顔をそむける。心が重く沈んでいった。
最初、なにが最低なのかわからなかった。だけど言われて初めて気がついた。わたしの言ったことは、佐野先生にしてみれば侮辱されていると思われても仕方がない。佐野先生の気持ちを無視して、自分の気持ちを押しつけているだけにすぎないのだ。
外は風が吹き荒れていて、とうとう台風がこの街に接近したようだった。
なにもかもついていない。こんな嵐の夜にこの部屋から出ていかなくてはならないのだから。
「ごめんなさい。佐野先生を不快にさせるつもりはなかったんです。いま言ったことは忘れてください」
佐野先生の顔を見ることができないままキッチンを離れた。
「バスルーム、お借りします」
着替えるためにバスルームに向かう。乾燥途中の湿った服を洗濯機から出して洗面台に置くと、鏡の前でぼう然と立ち尽くした。
終わってしまった。立場をわきまえず、欲張ってしまったばかりに、すべて失ってしまった。
鏡を見て、泣きそうになるのをこらえた。ここで泣いたらきっと涙は止まらなくなる。この部屋を出れば思う存分泣けるんだから、いまはまだ泣いちゃだめだ。
Tシャツを脱いで、洗面台の自分の服に手を伸ばす。だけどそこでじっと考え込む。
借りた服を洗って返したいけど、どうすればいいんだろう。わたしに会いに来られても佐野先生は迷惑だろうから、このままバスルームに置いておいたほうがいいのかな。
うーん、悩む。
すると突然、バスルームのドアが音を立てて開いた。
驚きのあまり、ビクッと肩が上下した。
「佐野先生?」
慌てて自分の服で胸もとを隠す。下着は身に着けているけれど、とてもじゃないが見せられない姿だ。
「さっきは言いすぎた。きつい言い方をしてごめん!」
佐野先生も慌てた様子だった。
「なんで佐野先生が謝るんですか? 悪いのはわたしです」
「気持ちを伝えるの、勇気いったよな。ありがとう」
その「ありがとう」はどういう意味なんだろう。理解できずにどう反応していいのかわからない。
「行こう」
だけど、男の人らしい低い声でゆっくりと発せられたたった三文字に、わたしの胸がトクンと鳴った。
手首をつかまれた。もう一度、「行こう」と言われる。わたしは手を引かれ、バスルームを出た。
連れてこられたのはベッドルーム……ではなく、リビング。服を着て、わたしはソファに座った。
「少し話そうか」
佐野先生の喉ぼとけが上下に動いて、ドキリとする。その声はやさしく響き、以前よりも佐野先生の心を近くに感じる。
これまで佐野先生はいつもどこか遠くの存在。置いていかれないように、いつも必死になっていたように思う。花火大会の日に抱きしめられたときは互いの距離はいまよりも近かったけれど、あのときの佐野先生はわたしの心と向き合っていなかった。
「俺は輝と再会できて心からよかったと思ってる。美術館も花火大会も楽しかった。でももし俺の言動で期待をさせてしまっていたら謝るよ」
「わたしは期待なんてしてません。ちゃんと片想いだと自覚していました。告白しちゃったのも予定外で。もちろん、いつかは気持ちを伝えることができたらと思っていましたけど、それはもっと先のことだったんです。だってどっちにしろ佐野先生はまだ実紅さんのことを……好きなんですよね?」
さっきは否定していたけれど、そんな気がする。
「前の彼女と別れたからじゃあ次、というふうに割り切ることは俺にはできないんだ。ごめんな、だから……」
佐野先生はその先の言葉を言いよどんだ。たぶん言いにくいんだろう。わたしは自分で決着をつけた。
「わかりました。もういいんです。佐野先生はなにもしなくていいんです。わたしのことでこれ以上気に病まないでください」
「輝……」
消え入りそうな小さな声で名前を呼ばれたけれど、その先の言葉はなかった。それはわたしがこらえきれず嗚咽をもらしてしまったからで……。泣かないと決めていたのに、張りつめた糸がプツンと切れてしまった。こうなってしまうとコントロールがきかない。
ヒックと喉を鳴らして泣きじゃくるわたしを佐野先生は強い力で引き寄せる。崩れそうな身体を支えるように抱いてくれた。
「ごめんな」
そんな必要がないのに佐野先生が何度も謝る。
ずるいよ。最後にこんなふうにやさしくしてくれるなんて。わたしを落ち着かせようとゆっくりと背中をさすってくれる。それがあまりにも心地よくて、悲しいのにだんだんと癒やされて乱れた呼吸も整っていった。
そして、ひとしきり泣いたわたしは自分から身体を離した。
「そろそろ帰ります」
「送るよ」
「……はい」
自分の殻を脱ぎ捨ててしまったわたしには、もうなんの防御もない。ひとりで帰れると強がる気力は残っていなかった。
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