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7.旧友との再会
今日は大学時代の腐れ縁と飲みに行くために東京に来ております。
これにてぼっち卒業ということでいいかね?
いやあ、東京はいつ来ても都会やね。
適当にフリマで買った服だけど田舎者に見えないかね?大丈夫かね?
「おう、久しぶりだな。4年ぶりくらいだけどお前あんま変わってねえな」
「おっと、急に後ろから声かけるんじゃないよ、まったく。カラーギャングかと思うだろ」
「カラーギャングって最近じゃめったに見れるもんじゃねえぞ。あいかわらずだなお前は」
「川島はちょっと老けたな。そんなに忙しいのか?」
「まあな。20代そこそこのペーペーが狸共に食らいつくのはなかなか大変なんだよ。コネがものを言う世界だからな」
このキッチリしたスーツに黒縁めがねのイケメン、川島は俺の大学時代の腐れ縁で、今は東京で弁護士をしている。
当然俺の出身大学の法学部は司法試験合格率0.01%未満なので別大学出身だ。
え?同じ大学の友人?俺にこれ以上言わせないでくれ。
川島とは大学時代、俺が痴漢冤罪で捕まりかけてたときに出会った。
いかにも何人も痴漢冤罪の餌食にしてそうなギャルに手首を掴まれて、この人痴漢でーすと叫ばれた俺は、なすすべもなく周りを囲っていたスーツ姿のサラリーマンに取り押さえられてしまったのだが、そのとき川島が颯爽と現れて助けてくれたのだ。
自分は見ていたが、痴漢の事実は無い。
これは痴漢冤罪だとはっきりともの申した川島。
その後調べてみると、そのギャルは過去8回も痴漢被害に遭っている。
それも、毎回同じサラリーマンが取り押さえている。
なんと、俺を取り押さえたサラリーマンもグルだったのだ。
それらの事実が明るみに出て、ギャルとサラリーマンは詐欺罪で逮捕。
さらに事態は過去8回分の痴漢冤罪被害者も巻き込んだ裁判に発展したが、川島の指示にしたがって行動したおかげで、俺は泥沼裁判から一抜けすることができた。
それから大学在学中は、たまに飲みにいったりもして、全く違うタイプの人間にもかかわらず不思議と気があって、なにかと連るむようになった。
まさに親友というやつなのだろうが、少し気恥ずかしいので俺は腐れ縁と称している。
大学卒業後は疎遠になってしまったが、やはりというべきか会ってみたら昔と同じように気がねなく話せる。
俺達はとりあえず渇いた喉を潤すべく、川島のおすすめの焼き鳥屋へと向かった。
「乾杯」
「乾杯」
男二人で乾杯などしてみたのだが、両者共に積極的に乾杯するような性格ではない。
当然といえば当然だが淡々とグラスをぶつけるだけの物悲しい乾杯となった。
やっぱ慣れないことはするべきではない。
積もる話もあるが、まずは食事と酒を楽しむ俺と川島。
生ビールがうまい。
やっぱり家で飲む発泡酒とは違うな。
焼き鳥も川島のおすすめの店だけあってなかなかジューシーだ。
せせりうまい。
俺は通りかかった店員にせせりとビールを追加注文する。
「それで、大学卒業後4年くらい連絡が取れなかったが、お前何やってたんだ?ていうか今何やってんだ?」
大学卒業後、即ニートになった俺はスマホを解約していたので連絡がつかなかったらしい。
解約したスマホの電話帳はB8サイズのメモ帳1ページ分でメモできた。
悲しい。
ちなみにこの度俺はスマホを新しく契約して川島に連絡している。
音信普通だった俺からいきなり連絡が来て軽く驚いたそうだ。
「今は週2日のバイトで生活してるよ。まあ言うなれば田舎での自由気ままなフリーター生活ってやつだな」
「おいおい、週2日って生活できんのかよ。今日の飲み代大丈夫なのか?」
「まあまあ聞きナよ。週2日のバイトのままだったら飲み屋じゃなくてカフェでコーヒーにでもしてたサ」
だんだんと酔いが回ってきて俺の呂律があやしくなる。
俺も川島も酒は好きだがあまり強くはないのだ。
川島はこの4年で多少は鍛えられたようでまだ平気そうな顔をしている。
「女神ちゃんに会って金と銀の弁当箱もらったからだいじょぶラって」
「はぁ、何言ってんのか分からなくなってきたな。すいませんウーロン茶ください」
俺は川島が頼んだウーロン茶を飲んで少し酔いを醒ます。
そうだよ、今日はチート能力を使って何をするか川島にも意見が聞きたくて相談に来たんだった。
いかんいかん、焼き鳥とビールがうますぎて飲みすぎてた。
俺はもう一口冷えたウーロン茶を飲んで、さらに心の中でキュアを唱えて酔いを完全に醒ます。
「川島、チート能力って知ってる?」
これにてぼっち卒業ということでいいかね?
いやあ、東京はいつ来ても都会やね。
適当にフリマで買った服だけど田舎者に見えないかね?大丈夫かね?
「おう、久しぶりだな。4年ぶりくらいだけどお前あんま変わってねえな」
「おっと、急に後ろから声かけるんじゃないよ、まったく。カラーギャングかと思うだろ」
「カラーギャングって最近じゃめったに見れるもんじゃねえぞ。あいかわらずだなお前は」
「川島はちょっと老けたな。そんなに忙しいのか?」
「まあな。20代そこそこのペーペーが狸共に食らいつくのはなかなか大変なんだよ。コネがものを言う世界だからな」
このキッチリしたスーツに黒縁めがねのイケメン、川島は俺の大学時代の腐れ縁で、今は東京で弁護士をしている。
当然俺の出身大学の法学部は司法試験合格率0.01%未満なので別大学出身だ。
え?同じ大学の友人?俺にこれ以上言わせないでくれ。
川島とは大学時代、俺が痴漢冤罪で捕まりかけてたときに出会った。
いかにも何人も痴漢冤罪の餌食にしてそうなギャルに手首を掴まれて、この人痴漢でーすと叫ばれた俺は、なすすべもなく周りを囲っていたスーツ姿のサラリーマンに取り押さえられてしまったのだが、そのとき川島が颯爽と現れて助けてくれたのだ。
自分は見ていたが、痴漢の事実は無い。
これは痴漢冤罪だとはっきりともの申した川島。
その後調べてみると、そのギャルは過去8回も痴漢被害に遭っている。
それも、毎回同じサラリーマンが取り押さえている。
なんと、俺を取り押さえたサラリーマンもグルだったのだ。
それらの事実が明るみに出て、ギャルとサラリーマンは詐欺罪で逮捕。
さらに事態は過去8回分の痴漢冤罪被害者も巻き込んだ裁判に発展したが、川島の指示にしたがって行動したおかげで、俺は泥沼裁判から一抜けすることができた。
それから大学在学中は、たまに飲みにいったりもして、全く違うタイプの人間にもかかわらず不思議と気があって、なにかと連るむようになった。
まさに親友というやつなのだろうが、少し気恥ずかしいので俺は腐れ縁と称している。
大学卒業後は疎遠になってしまったが、やはりというべきか会ってみたら昔と同じように気がねなく話せる。
俺達はとりあえず渇いた喉を潤すべく、川島のおすすめの焼き鳥屋へと向かった。
「乾杯」
「乾杯」
男二人で乾杯などしてみたのだが、両者共に積極的に乾杯するような性格ではない。
当然といえば当然だが淡々とグラスをぶつけるだけの物悲しい乾杯となった。
やっぱ慣れないことはするべきではない。
積もる話もあるが、まずは食事と酒を楽しむ俺と川島。
生ビールがうまい。
やっぱり家で飲む発泡酒とは違うな。
焼き鳥も川島のおすすめの店だけあってなかなかジューシーだ。
せせりうまい。
俺は通りかかった店員にせせりとビールを追加注文する。
「それで、大学卒業後4年くらい連絡が取れなかったが、お前何やってたんだ?ていうか今何やってんだ?」
大学卒業後、即ニートになった俺はスマホを解約していたので連絡がつかなかったらしい。
解約したスマホの電話帳はB8サイズのメモ帳1ページ分でメモできた。
悲しい。
ちなみにこの度俺はスマホを新しく契約して川島に連絡している。
音信普通だった俺からいきなり連絡が来て軽く驚いたそうだ。
「今は週2日のバイトで生活してるよ。まあ言うなれば田舎での自由気ままなフリーター生活ってやつだな」
「おいおい、週2日って生活できんのかよ。今日の飲み代大丈夫なのか?」
「まあまあ聞きナよ。週2日のバイトのままだったら飲み屋じゃなくてカフェでコーヒーにでもしてたサ」
だんだんと酔いが回ってきて俺の呂律があやしくなる。
俺も川島も酒は好きだがあまり強くはないのだ。
川島はこの4年で多少は鍛えられたようでまだ平気そうな顔をしている。
「女神ちゃんに会って金と銀の弁当箱もらったからだいじょぶラって」
「はぁ、何言ってんのか分からなくなってきたな。すいませんウーロン茶ください」
俺は川島が頼んだウーロン茶を飲んで少し酔いを醒ます。
そうだよ、今日はチート能力を使って何をするか川島にも意見が聞きたくて相談に来たんだった。
いかんいかん、焼き鳥とビールがうますぎて飲みすぎてた。
俺はもう一口冷えたウーロン茶を飲んで、さらに心の中でキュアを唱えて酔いを完全に醒ます。
「川島、チート能力って知ってる?」
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