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(3)魔王の部屋
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意外にも魔王の部屋は豪華でもなんでもなかった。
広さを除いて宿直室かというほど簡素な部屋。
シンプルだが巨大なベット。
開け放たれた大きな窓。
薄灰色の石壁。
「そうキョロキョロ見るな。豪華にすることはいくらでもできたが
我のでかい体ではどう繕っても壊してしまうからな。
部屋に何も置けなかった。」
少しさびしそうに魔王(俺の体)が言う。
意外とかわいそうな面が・・・いや騙されてはダメだ。
こいつは人間にとって害悪なのだ。
具体的には魔物が襲ってきたり宣戦布告は人間からで・・・ってあれ?
魔王を倒す理由が、いまさら“魔王だから”ってことに気づく。
これまでもてはやされて考えもしなかったことだった。
「どうした? 我の体は居心地悪いか?」
「い、いや、扱いは慣れないがすこぶる調子は良いように感じる」
「そうだろうな、なにせ魔王の体だ。死を感じたことなど一度もない。
体のそこから力が溢れてくるだろう。それが、魔王の力だ。」
確かに先ほどから抑えがたい凶悪な炎が俺の中にくすぶる。
暑くて寝苦しい夜が死ぬまで続きますと言われたような気分だ。
焦りを感じて問う。
「も・・・元に戻るんだよな?!」
「さぁな、我にできないことは確かだ。魔王の力でも無理だ。
この魔術は聖属性の最高位の者にしか使えない。つまりこの小娘しかいない。」
「! そうだ!アリアは今どうなっている?!
この体では・・・触れることすら・・・」
そう、魔王の体は呪われていると聞いた。
生きるものに触れるとすべて朽ちていく呪いだ。
「この小娘なら問題ない。力を使い果たしただけだ。
殺さなければその内起きるだろう。」
そう言いながら服を脱ぎ始める魔王(俺の体)。
「な・・・何をする気だ!!貴様!!!」
「ふっ 聖女に手を出す・・・と言ったらどうする?」
どっ どうしよう!!
助けるために動く=アリア吹っ飛ぶ
指をくわえて見てる=うらやましい
じゃなくて、何もできない自分に愕然とする。
睨みつけることしかできずにいる俺を見やり
余裕たっぷりに魔王(俺の体)が見返す。
「案ずるな。小娘の機嫌を損ねるような真似はせん。
聞きたいことがあるしな。我は今着替えようとしているんだ。
装備がもうボロボロであろう?」
確かに魔王(俺の体)の衣服は着ててもあまり変わらないくらい
ボロボロになっている。
「改めて言うが、休戦だ。それで妥協しようではないか」
握手を求めてくる魔王(俺の体)。
「ふ・・・触れても大丈夫なのか?」
「大丈夫だ、そのくらいの魔力は魂とともに譲渡されている。」
「ならば・・・今争ってお互い利になることはない。ひとまずよろしく頼む。」
握手を交わす。魔王(俺の体)と勇者(魔王の体)の一時的な休戦協定。
「ひっっっ」
ん?
すぐそばで身じろぎするものが・・・
アリアだ!よかった、目覚め・・・
彼女が見ているのは全裸の俺と魔王が熱く握手をしている姿だ。
どうしよう、なんて言ったらいいかわからないよ。
広さを除いて宿直室かというほど簡素な部屋。
シンプルだが巨大なベット。
開け放たれた大きな窓。
薄灰色の石壁。
「そうキョロキョロ見るな。豪華にすることはいくらでもできたが
我のでかい体ではどう繕っても壊してしまうからな。
部屋に何も置けなかった。」
少しさびしそうに魔王(俺の体)が言う。
意外とかわいそうな面が・・・いや騙されてはダメだ。
こいつは人間にとって害悪なのだ。
具体的には魔物が襲ってきたり宣戦布告は人間からで・・・ってあれ?
魔王を倒す理由が、いまさら“魔王だから”ってことに気づく。
これまでもてはやされて考えもしなかったことだった。
「どうした? 我の体は居心地悪いか?」
「い、いや、扱いは慣れないがすこぶる調子は良いように感じる」
「そうだろうな、なにせ魔王の体だ。死を感じたことなど一度もない。
体のそこから力が溢れてくるだろう。それが、魔王の力だ。」
確かに先ほどから抑えがたい凶悪な炎が俺の中にくすぶる。
暑くて寝苦しい夜が死ぬまで続きますと言われたような気分だ。
焦りを感じて問う。
「も・・・元に戻るんだよな?!」
「さぁな、我にできないことは確かだ。魔王の力でも無理だ。
この魔術は聖属性の最高位の者にしか使えない。つまりこの小娘しかいない。」
「! そうだ!アリアは今どうなっている?!
この体では・・・触れることすら・・・」
そう、魔王の体は呪われていると聞いた。
生きるものに触れるとすべて朽ちていく呪いだ。
「この小娘なら問題ない。力を使い果たしただけだ。
殺さなければその内起きるだろう。」
そう言いながら服を脱ぎ始める魔王(俺の体)。
「な・・・何をする気だ!!貴様!!!」
「ふっ 聖女に手を出す・・・と言ったらどうする?」
どっ どうしよう!!
助けるために動く=アリア吹っ飛ぶ
指をくわえて見てる=うらやましい
じゃなくて、何もできない自分に愕然とする。
睨みつけることしかできずにいる俺を見やり
余裕たっぷりに魔王(俺の体)が見返す。
「案ずるな。小娘の機嫌を損ねるような真似はせん。
聞きたいことがあるしな。我は今着替えようとしているんだ。
装備がもうボロボロであろう?」
確かに魔王(俺の体)の衣服は着ててもあまり変わらないくらい
ボロボロになっている。
「改めて言うが、休戦だ。それで妥協しようではないか」
握手を求めてくる魔王(俺の体)。
「ふ・・・触れても大丈夫なのか?」
「大丈夫だ、そのくらいの魔力は魂とともに譲渡されている。」
「ならば・・・今争ってお互い利になることはない。ひとまずよろしく頼む。」
握手を交わす。魔王(俺の体)と勇者(魔王の体)の一時的な休戦協定。
「ひっっっ」
ん?
すぐそばで身じろぎするものが・・・
アリアだ!よかった、目覚め・・・
彼女が見ているのは全裸の俺と魔王が熱く握手をしている姿だ。
どうしよう、なんて言ったらいいかわからないよ。
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