【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。

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男の仕事、女の仕事

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「旦那様がまた赤ちゃんですゥ」「エヴァねーね、痛くない?」

 翌日からはロシェル達が嫌がらない範囲で獣人女性達とイチャイチャする姿を子供達に見せる事にした。

「今は平気。けど出さないとパンパンになって痛いし、服が濡れて困るのよ」

「あたちも飲んだげよっか?」

「ふふっ、そんな事したらあなたも赤ちゃんになっちゃうわよ?」

 赤ちゃんにはなりたくないそうで、あたち大人だもんっと舌っ足らずな子は返した。授乳されてる僕を見て母性本能でも湧いたのか、他の大人達も擬似授乳を望み出した。女の子達に僕が大人達を飽きてないと思わせるために、僕は頑張った。

「ふ~ん、それで、獣人達とちゅぱちゅぱしてた訳ね?」

 翌日の夕方。オーイから戻り、湯上りでサッパリしたセーナ達から尋問を受ける。けど今回は留守番組の許可を得ているので僕だって堂々としたモノだ。正座じゃなくて胡座だし。

「風習って根深いからね。これから少しずつ直して行くつもりだよ」

「ンな事言って、ホントは続けたいんだろ?」

 薄着に着替えたエヴィナが僕の正面で胸を寄せる。寄せる程は無いのだが、アレは見て欲しいと思ってるので凝視してやる。最近女性のして欲しい事が何となく理解出来てる気がする。スキルでも生えたのかな?

「たまには良いけど仕事が出来なくなっちゃうから毎日全員と…ってのはちょっと困るね」

「嬉しいくせに」「男、だもんね」「私はいつでも構いやせんよ?」

「じゃあ、ライラ。お願い」「承知」「おいお前ぇ狡いぞ!?」「私皆さんの倍あるんですからっ」

 ライラのボケに乗ると、エヴィナとアルアインさんも乗って来た。胡座の上に跨って抱き着くライラを2人が剥がす。とにかく尋問会は終わりだ。ライラを抱き返し顔を埋めた。

「すっかり赤ちゃんね」

「ぶふぅ。お母さんはダメなの?」

「お母さんって呼ばないでっ」

 自分で振って来たクセに。

「女の幸せたぁ、こう言う事を言うんでやすね…。乳飲み子に乳を差し出す…。旦那様、いや、坊や…」

「コラ戻って来やがれっ」

「ダメよ。ライラさんこう見えて夢見がちだから」

「妄想授乳…っと」

 今のはジュンか?ボソッと呟いた声が、聞こえた気がした。

 翌日は1日休みと言う事で、遠征組の土産話を聞く会が執り行われた。僕達だけじゃない。皆外が気になるのだ。

「それじゃあ何から話そうかしら」

「肉!」「食いモン!」

「肉はお前ぇ等の方が食ってるだろが」

「まあお嬢、食糧関係とするのでやしたら売り物や料理の話ですね」

 ライラはお題から連想したネタで話を膨らませる。売られている肉の種類に料理から、料理に使われている野菜や調味料の話に変わり、買って来た種の話になると、それでどんな料理が出来るかで話を閉じた。話が上手く、皆の想像欲を掻き立てたのか、皆食い入るように聞いていた。追い掛けっこと戦闘訓練しか娯楽が無いからな…。

 お昼を挟んで大人の話。艶話ではなくお金関係の話となった。子供達は昼寝に行ったり遊びに出たりと部屋を出た。

「ポーチに関してはあるだけ全て出したわ。送金は振込だからその内ギルドカードに入ってるでしょ」

「あ、僕ポーチもう1つ欲しい」

「あら欲張りね」

「トイレの中身を出し入れするのに使ってるから」

「…優先するわ。良いわね?」「うふ、そうですね」

「で、そのポーチだけど、まだまだ増産するわ。その内村内で革が作れるようにしたいわね」

「それでしたらあたい等にも出来やすよ」「鞣したり膠作ったりは女の仕事ですから」

「鞣しは男の仕事だと思ったけど、場所にもよるのね。とにかく助かるわ」

 ポーチの生産の他に、畑での生産。そして皮の加工に関する色々。明日から忙しくなりそうだ。

「他に無いなら最後に僕から。昼間の情事についてなのだけど」

「私達もしたいっ」「されたいです」「同じく思いやす」

 毎日全員は僕が働けないから、少し間隔を空けて欲しいって話をした。






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