女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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タマゲル居ませんよ?

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 昼飯を済ませイゼッタと二人で寝室のドアを取り付けている間に、テイカが夕飯を作ってくれた。
お土産で買って来た魚の干物を焼いた物に肉等のスープ。
干物は脂があって美味い。シルケでは初めての魚かも知れん。頭は外されて売っていたのでどんな魚か分からない。
背骨以外の骨が柔らかく、ひれまで食べられた。魚嫌いの地球の子供に優しい魚である。

飯も食って水浴びも済ませ、後は寝るだけなのだがベッドの構造に難が出た。
シーツを木釘で打ち付けて見たがシーツだけだとチクチクする。下に毛布を敷いたら問題なくなったが、毛布を敷いてからシーツにすれば良かったか?洗ったり干しやすいから結果オーライにしておこう。
その後、初めての激しい使用テストにも耐え、ベッドは完成となった。次は枕が欲しい。


 朝も明けぬ時間から激しい使用テストを行いスッキリとした気分で起床する。

「今日は外と高床を繋ぐ階段と、外にトイレを試作してみる」

「トイレ優先」

「それが良いと思います」

二対一でトイレの試作が先となった。
朝食後、イゼッタには伐採を頼んだ。家の周りもだいぶスッキリとしたな。
三ハーン程の丸太四本を先細に削り杭にして掛矢で打つのだが、場所はどこにしようか。後で壊す事にもなるだろうし、一先ず森との境界に設置する事にした。

丸太を二人で支えてもらい、俺が掛矢で打ち込んで行く。ある程度刺さったら退避させ、上空からの落下速度を利用して打つ!手が!
掛矢が杭に当たる瞬間に手を離…せない。手が!
手が痺れない高さから何度も何度も打ち込んで、二ハーンまで叩き込んだ。それを四回。
ぐったりしたのでテイカに壁打ちして貰い、俺はイゼッタのおっぱいで手をマッサージされた。
三面壁にしてドアを作る。テイカが板と角材で簡単に。天井は板のみにして俺が付けた。
ドアは蝶番を使わず、丸太に蔦で縛り付けた。
内鍵も蔦を縛る感じで簡単にして、個室の完成。

「もうしても良い?」

したいの?もう少し待つのだ!

個室に入る浅い箱を作る。これは丈夫な物を作るから厚い板と角材、鉄釘を使う。これくらいなら女子二人に任せても良いな。
その間に片手斧で穴を掘る。スコップマジ欲しい。
箱が出来たのでイゼッタに風魔法で地面を切って掘りやすくしてもらった。やっぱ斧の使い方はこうじゃない。二ハーンも掘れた。
テイカに箱の上でしゃがんでもらう。ズボンを脱ごうとするな。足の位置を練り溶いた灰でマーキングし、楕円を描く。
イゼッタは理解が早く穴を開けてくれたが、補強しないと落っこちるぞこれ。箱の内側から角材と鉄釘で補強した。
失敗は誰にでもあるから落ち込むな。撫でてキスしておっぱい揉まないといけないじゃないか。
補強も済んで引っくり返した箱を個室にセットして、形だけのトイレが完成した。

「しても良い?」

もう少しだけ待つのだ。ちょっとタマゲル取ってくるから。

「この規模のトイレだと、タマゲル幾つ必要かな?」

「二~三匹?」

「この辺りにはタマゲル居ませんよ?」

マジで?テイカに拠ると、この辺りのトイレは全て汲み取り式で畑に使うのだとか。
タマゲルが居らず、ミズゲルでは干からびてしまうからタマゲル式トイレは発展しなかったようだ。

「取り敢えずして良いぞ。俺はちょっとタマゲル捕まえて来る」

「何時帰って来る?」

「近い所で取るからそんなには掛からない筈だ。食料はあるよな?」

「三日くらいは問題無い」

「そんなには掛からんよ。それともたっぷり子種を溜めてからの方が良いか?」

「嬉しい提案。けど毎日でも良い」

「カバンと装備をお持ちしました」

テイカ出来る子。キスしてやろう。
皮の上着と皮のマント、ゴーラナイフと肩掛けカバン。カバンにおやつの干し肉入れて、準備万端行って来ます。

久しぶりのガチ速度の飛行だ。高度千ハーンまで一気に飛んで、一番近いタマゲルに向けて逃げ出した。
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