女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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お花摘み

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 皆で水浴びと言ってもムフフな事は期待しない。早く戻って食事係の手伝いをしなきゃならんし、子兎が居るからな。
全裸になったら数人掛りで全員の服を洗い、更に数人が子兎を洗い、何人かは何故か俺を洗い、洗われた者と先に洗った者は着替えて家に戻って行く。
洗われたイゼッタとリアが戻り、俺も戻ろうとするが兎達に止められてしまった。寄って集って体の一部を口で洗われて、思わず顔まで汚してしまった。
昨日しなかったから溜まってるのかな?後でたっぷり注いでやろう。

スッキリさっぱり気持ち良くなってして家に戻ると、先に水浴びから戻っていたイゼッタが、玄関先でテイカと一緒にテーブルを作ってた。
聞くとまだ風呂に入ってないそうなので交代して風呂に入らせた。

土台を作って板を乗せて癒着させるだけの簡単なお仕事だ。立食なのでゆとりを持って並べたらメイドが鍋を持って家から出て来た。フェミニストじゃ無いが転んで鍋をひっくり返したら嫌なので持ってやる。
その後皆で配膳を手伝い、燻製魚の炙り、とろみスープ、ソーサーが並ぶ。竈二つで三十人前の料理を作るのは大変だろうな。

「カケル様、今日のソーサーは私が焼かせて頂きましたの」

リアが褒めてもらいたそうな笑顔でこちらを見ている。よしよしなでなで。
イゼッタ作であろう三枚の大皿に高く盛られたソーサー。マタル粉の消費が半端ない。地力を使い過ぎない為にもまた買いに行かなきゃならんな。

「こんなに沢山、短い時間でよく焼けたもんだ」

「イゼッタさんに教えて頂いた風魔法でソーサーを浮かす事が出来たのです」

ソーサーの生地を何枚も浮かせて火の魔法で焼いたそうだが焼いてる姿がイメージできん。
調理施設も作らなきゃな…。何かある毎にやるべき事が増えて行く。

冷めない内に頂きたいので考える事を辞めた。俺が食い始めないと子供達泣いちゃうからな。皆でもりもり食べました。

食事が終わりお茶を啜ってまったり食休みしていると、ぽつりぽつりと兎達が森に入ってくのが見える。多分お花摘みに出ているのだろう。外のトイレはまだ使用禁止なのだから仕方ない。
とは言え蟹は基本夜行性だし、どれだけ集まるかも分からない。やはり此処はタマゲルを徴用せねばなるまい。
数が欲しいので肩掛けカバン三つに背負いカバンも装備してお出掛けします。
お留守番達は居住区予定地の整地や環境整備をお願いした。


 一番近いタマゲルは前住んでた湖の島だが、彼処は三匹しか連れて来てないので数が足りない。なのでまた大陸を渡らなければならない。
必死に寒さを我慢して、高度千ハーンを凍傷にならない程度の猛スピードで飛んで行く。
途中、周りの空気ごと飛んだら…、と思ったが辞めた。窒息しそうな気がする。
俺、タマゲル捕まえたら、暖かい風呂に入るんだ…。

フラグチックな事を考えながらメルタル大陸に到着した。タマゲルは大体草原に居るので上空から草地を探し降り立った。
短く食われた草の上をタマゲルが転がってる。日も傾いて来たしとっとと捕まえてしまおう。
カバンに草を摘んで入れ、タマゲルをそっと掴んで入れてやる。張りのあるお尻みたいな触り心地を堪能しつつ、持って来たカバン一杯に仕舞い込んだら一目散に飛んで帰った。

帰宅するとすっかり夜。午後に出るから仕方ない。トイレの穴にタマゲルをそっと逃がして作業完了。
夕飯は先に食べてしまったそうで、皆に見られて一人飯。風呂に入ってイチャイチャ洗われ、兎小屋でたっぷり汚した。ニトと纏め役の親子丼に、吐き出す量が増し増しだった。
他の子は大体一~二回。眠いので許してもらった。

 
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