女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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属性魔石

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 《集結》で集めた色とりどりのシオミズゲル達をそっと陸に上げ、ベシャリ。そっと陸に上げ、ベシャリ。三十個取った所で魔石毎全身を《洗浄》して寝具店に戻った。
三十個と言っても一つが五ミリ程なので片手で収まってしまう。タマゲルの核もこんなサイズだったな…、あれ?これ魔石じゃ無くて核なのか?
客間にお茶を運んで来た賢者ノーノに教えを乞う。

「なあノーノ、ミズゲルのコレって核なの?それとも魔石なの?」

  「同じ物ですよ?小さいので魔石扱いされてないだけです」
「同じモンなのなー」

  「実際は、集めれば普通の魔石より安く済みますし、小さな魔道具を作るのに欠かせないんですけどね」
「色とりどりなのは何でかわかる?」

  「これは確証が無いのですが、餌の違いと言う説が優勢です」
「俺もそう思うな」

属性魔石の作り方を聞いてみると、崩壊寸前まで魔力を詰め込んだ後、属性魔法を付与するそうだ。ノノペディア、優秀だな。

  「水魔法なら使えるので一つ試してみますか?」
「崩壊寸前ってのが今一解らんがやってみるか」

五ミリ程度の魔石では大した量も入らないだろう。テーブルに一粒置いたらゆっくりじんわり魔力を注ぎ込み…、割れて粉々になった。これじゃいかんな。
新しいのを机に置いて、今度は《集結》で少し硬くしてみる。二ミリ程に縮まった魔石に更にゆっくり魔力を注ぐと、どうやら上手く調節出来たみたいで光ってる。

  「上手く行きましたね。ここに属性魔法を打ち込みます」
ノーノの指先からぽたぽたと雫が落ちる。器用に汗をかく子…では無く魔力量を限界まで絞っているのだとか。こんな砂粒にドバドバ水掛けたらどっか行っちゃうしな。水滴を掛けられ光が失われた魔石、ちゃんと属性魔石になってるのだろうか?魔力を流すと水に変換されて放出されると言う。
砂粒を指にくっ付けて荷車のある裏庭へ。

「ご主人、何処かへお出掛けか?」

フラーラは荷車の荷物チェックをしてたようだ。指先の砂粒をドヤ顔で見せつける。

「属性魔石を作ったんだ。ちょっとこれから試し打ち」

「どれ?」

「これ」

「ん?何だこれは?随分小さいな。そんな小さいの初めて見たぞ」

「ミズゲルの核を凝縮してみたんだ」

そのまま使うと無くしてしまいそうだと言うので落ちてた木の枝にグリグリ押し込んで魔法の杖が完成した。

「じゃあ使ってみるぞ」

「ご主人、私が試してみても良いか?
人並みの魔力しか無い私に使えたなら、きっと誰でも使えると思うし、ご主人が使ったら壊れてしまうのではないか?」

それもあるな。耐久性は調べるとして、誰でも使えるかを調べるのは必要だ。魔法の杖小枝をフラーラに渡して使ってもらうと、砂粒をめり込ませた辺りから水道の蛇口を強く捻ったくらいの量の水がジャーっと出て来た。

「おお!まさか本当に属性魔石になってるとは。使い潰すつもりでそのまま水撒きしてみてくれ」

「承った」

  「カケル様はとんでもない物をお作りになられましたね」
砂粒サイズでこれだけ排出出来るとなると画期的なのだそうな。ミズゲルの核等小さな魔石は普通、数個纏めて使う。そして魔力の充填量が少ないので長持ちしないと言う。裏庭を散々水浸しにして、使い潰すのを諦めたフラーラが小枝を返して来た。
俺も水撒きしようと思ったが、水が出過ぎて床上浸水とか洒落にならんので思い直した。後でやろう。荷物のチェックも終わっているそうなので両親殿に挨拶して帰路に着いた。
海を渡る最中、フラーラに垂れ流し続けて貰ったが、島に着くまで流してもまだ使えるようだった。
どんだけ魔力入ってんだ?

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