女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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ドラゴンバスター

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 男の子達のミーネへの視線が熱い。リュネのおっぱいに向かう視線よりも熱い。伝説の厄災とバトルを繰り広げてからミーネへの信仰に目覚めたようだ。龍と戦って生き残った人族は多くないだろうし誇って良いぞ?使った武器は木の枝だったがな。目指せドラゴンバスターズ。

一方女の子達は専らリュネ派だ。優しくておっぱい大きいからな、気持ちは解る。何故か俺より先に龍魔法を教えて貰っているのだが?俺に教えてくれるって言ってたのに。龍の約束は絶対なんだよねえ?一番ちっちゃい子の指先からちっちゃい火の玉が浮いてるんですけど、それなんてメテオ?

夕飯を食べながら火球を出してはいけません、と窘めるのは決して絶対微塵も嫉妬では無い。
イゼッタよ、慰めるような視線で煮込まれた緑色の野菜を皿に盛らないでくれ。それお前のだろ。ジュワッと茄子みたいな食感の野菜だが、あまり好みでは無いようだ。
そんな感じでイチャイチャ食事し、イチャイチャ風呂に入ってイチャイチャして寝た。

 明けて翌日、本日の作業は龍の巣の土台作りと家屋の建築。十ハーンに切った柱を四十×五十ハーンのサイズで煉瓦積みし、一段ずつスキルで擦り合わせてくっ付けて行く。二十五段積んでミーネにお伺いを立てる。

「頭を上げなければ大丈夫だろう。カケルの思うように作ってくれ」

お墨付きを頂いたので屋根に取り掛かる。屋根から上は石より軽くて加工も楽な木材を使用するのだが、イゼッタが加工してくれた角材の長さは十~十二ハーンと全然足りないので継ぎ足しをして癒着してもらう必要がある。
四十ハーンの辺には五ハーン間隔で梁を置くので九本。
五十ハーンの辺は、梁と屋根で五十一ハーンを八本用意してもらった。

イゼッタの癒着と俺の《伸縮》で壁と木、縦横の梁、屋根と梁に柱を渡してくっ付けて行く。
最後に俺が《強化》をかけて屋根の骨組みが完成した所で昼の部は終了。午後はフェルトの素を取りに行く。


 昼飯を食べたら毛布を巻いて出発した。毎度の事ながら結構距離があり、高高度を死なない程度に飛ばして行くのでとても寒いのだ。

「カケルは龍の背に乗る事が出来るのに何故行使しないのか?」

「股の上に乗せる方が好きだからだよ」

真実は言わない。多分、効果が消えるまで帰って来られなくなるから。

「テイカ、戻って来たら仔細頼むぞ」

「お早いお帰りをお待ちしてます」

もたもたすると着いて来そうなのが二頭程居るので素早く飛び立った。場所は判っているので移動はスムーズだ。寒いけど。モジャモジャ取りは偶にしかしないけど、この時ばかりは耐寒装備が切実に欲しいと思う。
ミノムシの気持ちで寒さに耐えて、漸くやって来たもじゃもじゃ狩場。相変わらず灰色で巨大なもじゃもじゃが多分草を食っている。卵のベッドは一匹で足りるとして、ミーネの敷布団は何匹狩ったら良いのだろうか。一網打尽にするのは良くないので十一匹にしよう。
《集結》で集め、《阻害》で気付かれないように忍び寄り、《感知》で首を探したら大鉈で首スパー。断末魔の叫びを上げる前に《収納》してしまう。逃げた追ったが無いのであっという間に十一匹捕まえてしまった。帰りに焼肉用の獲物を狩っテ帰ろウ。毛布を巻いて高く飛び上がった。

 寒さを堪えて大陸の端、海を越えたら島に着く。毛布に包まり悶々としながら飛んでたら、すっかり獲物を狩るのを忘れていた。何時でも硬いアイツが更にビキビキになってしまい何も考えられなかったとも言う。若きドラゴンバスター共が何を言うか分からんが、取り敢えずゴーラで良いかな、と、直下の森に突っ込んでしまった。



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