女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
284 / 1,519

死んだ

しおりを挟む


 サミイに装備されたカラクレナイが試着室に入って暫し。エメラルダスも入り込んであーだこーだしてるっぽい。カラクレナイはまだ一人で服を着られないのでサミイが着せてるみたいだ。

「なあミーネよ、思ったんだけど、龍って人化する時服着てるじゃない?」

「それがどうかしたか?」

「服を着る習慣も無いのに何故服を着た状態で人化するのかと。人化する頻度も少ないのに着替えが出来るのも不思議だ」

「一堂に会する時は人化しているぞ。狭くなるからな。
人化すると身体的特徴に差が生じるだろ?背の高さに胸やちんぽみたいにな。そんな物の大小が喧嘩の元となり、それから服を着出したと聞いた事がある。
それに、一堂に会すると、そこで何年か過ごす事になるのだが、脱がなければ排泄も沐浴も出来まい?
人化と同時に服を着てるのは、なんと言う事は無い。《収納》から直接身に付けてるだけだ。カケルにだって出来るだろ?」

「そう言えばそうだな」

「カララ様のお着替え、終わりましたよー!」

試着室をオープンして出て来たカラクレナイは紛う事無き美少女天使でした。
カラクレナイの赤い肌に海竜の腹皮である少し青みを帯びた乳白色が肌を際立たせ、プラチナの輝きが神々しさを与えている。皮と布でありながらカロから貰った服との相性も良く、ハーネスを繋ぐ首輪には敢えて輝度を落としたミスリルの細工が存在感を主張し過ぎず着る者を引き立てている。

「とても良く似合って居るぞ」

「本当にな。カラクレナイ、可愛いよ」

「ギュ…」

「これを着けると手を離しても落っこちないって言われましたが…怖いですぅ」

「カラクレナイ、サミイを繋げて飛んで帰るか」

「クルル…ク?」

「取り付けてやるからサミイの背中にくっ付いておくれ」

「クルァ」

ハーネスを繋げてサミイが飛行形態に進化した。サミイのハーネスも海竜の皮で、背中と腰を二箇所ずつ繋いで安定を高めてある。フードも付いてて風対策もそれなりだ。
チップ代わりの小遣いを渡して店を出ると、タマリーのボインを背中に押し当て、ミーネとカラクレナイと空に上がった。

「私も連れてく気かい?」

「大きいお風呂作ったんだ。お風呂でおっぱい吸わせて」

「…ったく、我儘な坊やだよ」

「ギャキャーカルルァー」

「旦那さま、カララ様も寂しがってますよ?」

「安心しろ、二人にもするから」

「クル!」

夕方とは言えまだ明るかったがカロ邸まで飛んで帰った。多分結構な人数に見られたと思う。ま、気にしてもしゃーないな!
飛ぶ事に慣れてないタマリーは何も語らず、ずっと抱き着いていたが、着陸すると元のボインに戻ってた。

「怖かったか?」

「否、街を見下ろすなんて初めてだったから見蕩れてたのさ」

「お帰りなさいませ、カケル様。ミーネ様にカラクレナイ様、サミイ様もお帰りなさいませ。タマリー様、いらっしゃいませ。御夕飯の支度にはまだ時間がありますので、先にお風呂になさるとよろしいかと存じます」

「急に人数を増やしてごめんな。どうしてもタマリーさんのおっぱいを吸いたかったんだ」

「お皿を増やすだけなので問題ありません」

メイドへの福利厚生も考えておこう。客間に入ってリュネが萌え死んだ。ソファーに寝かせてそっとしておこう。

「サミイ、カララ様、おひさし」

「おひさしです」「クルルァー」

サミイのハーネスを外して皆でお風呂に行こう。みすぼらしい外観の割に、室内が白く輝いてる浴室にボインのボインが縦揺れした。

「コイツは凄いな。タイルも凄いが魔道具だらけだ」

「内装はリュネが頑張ってくれたからなー」

「基礎はあンたがやったんだろ?胸張りな」

その言葉に報われる。思わず胸に飛び込んでしまった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

処理中です...