女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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前にも同じような事言われた気がする

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 飯を作るメイドと兎達を見ていて気付いたが、…と言うか思い出したが、シルケには冷蔵庫が無い。雪国なら倉庫に入れるだけで良いのだが此方では当たり前に腐ってしまう。

「ちょっと手を休めてこれを見てくれ」

最初の一つはこの家に置こう。

「箱ですね」「木箱ですね」

「普通じゃな「魔力等は見えませんね」いのだろうとは予測出来るが…」

「マジックボックスっぽいのを作ってみたんだ。中は時間が止まってる筈だから食料品の保存に良いと思うんだ。使ってみてくれ」

  「よく作る事に成功しましたね…。その功績だけで爵位持ちになれますよ」
「若しくは騙されて奪い殺されるか、だな」

「前にも同じような事言われた気がするな。物騒だから人目に付かない所で使ってもらおうかなーっと。こんな箱、塩か香辛料しか入らないように見えるだろ?」

「「うん…」」

蓋を開け、トカゲのブロック肉を取り出し箱に納めた。明らかに箱より大きいブロック肉は、箱に触れる寸前で消えた。

「仕舞う前に多少細かくしておいた方が安全で使い易いと思う」

箱を持って引っくり返して念じると一瞬で肉が現れて落下した。俺は浮かせられるので肉も床も汚さずに済んだが、危険の芽は摘むべきだ。

「料理しながらで良いから肉を小分けにして仕舞ってみてくれ」

「分かりました」

「ご主人、島にそれを置かなかったのは何故か?」

「忘れてたんだ」

「旦那さま。それならお野菜買って詰めてから送るのはどうですか?」

「そうだな。使い方を手紙で認めしたた て送っておけばイゼッタやテイカなら解るだろう」

発案者のサミイを撫で散らし、頭を擦り付けて来たカラクレナイも撫で散らす。そろそろ食堂へ戻ろう。

「カケルさんは面白い物を作られたのですね」

「試してみたら上手く行ったってだけさ」

「もっと大きいのを作れば良かったのでは?」

「大きいと、子供が入っちゃいそうで…って言うのは後付けで、本当は失敗したら材料が勿体無いのでケチっただけなんだ。冒険者組に持たせても良いしな」

「確かに、使い勝手は良さそうですね。ふふっ」

「何か思い付いたのか?」

「箱の中に転移門を付けたら移動が早くなるかと。それに、《収納》を追加すれば食材を各家で共有出来ますね」

「此方から送って、島で好きな時に取り出せる…か。リュネは凄いな」

「褒めてく~ださいっ」

腕に絡み付いて来て撫でられんので頭に頬擦りしてやった。

 昼飯食べて、湯に浸かり、昼寝を楽しみ夕飯時。

「はらへった~」「ただいま~」「めし~」

少年隊が帰って来た。抱き締めて《洗浄》だ!

「ひゃあ!」「うひー」「きもちー」

奇声を上げながら部屋に着替えしに跳んでったよ。前抱き着いた時よりムキムキしてたな…。

「あ、お前さん、いらっしゃ~い」

「ただいまー。カケルさんが居るって事はカララ様、人の姿になったんだ?」

「え、どこ?見たい!」

子供達の成長に浸っていると、ワーリンと友恋も帰宅した。

「暫く振り。飯までまだだし汗でも流して来いよ。カラクレナイはまだおねむさんだ」

「「「はーーい」」」

三人が地下に降りて行ったので俺は上へ。カラクレナイを起こしに行くのだ。飛べるけどちゃんと階段を使うぞ?
龍特有の、野生を捨てたスタイルで寝てる美少女に忍び寄り、添い寝する…zzzいかんいかん。

「カラクレナイ、そろそろご飯の時間だよ」

「あ~ん」

可愛いお口に指とか色々入れたてみたい所だが、迂闊に指等突っ込むと噛み千切られてとても痛い目に遭うので絶対にやってはいけない。

「食堂に行くよ」

「あぃ~」

両手を伸ばして抱っこの姿勢。甘えん坊さんを抱き上げて下階へと降りて行くと、肉の焼けた匂いとスープから立ち上る湯気で腹への刺激が半端ない。
ドア開けっ放しで寝ると朝にはこの匂いで起きられるのか…。良い家だな。
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