女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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男は男同士、女は女同士

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 遮音結界を張った室内で思う存分楽しませた結果、美女三人はパーティーを組む事になった。

「皆ソロでやってたのか?」

「否、私達は寄せ集めが基本ですね」

「ライガー狩るのに四人やそこらの固定じゃ足りないしー」

「ああ、何か聞いた事ある。野良ゾーイ捕まえるのに何十人とかでやるって」

「そう。討伐も、そんな感じ…」

「まあ、パーティーって言ってもー、この三人で寄せ集めに参加するって感じだけどねー」

男連中の中に女一人だと結構気を使うそうだ。避妊魔法を受けてるからってレイプされたい訳じゃ無いからな。男連中に避妊魔法が知らされていないのもその為だ。

「カケル、本拠地はクリューエル…シュタルト、なの?」

「ああ。農産物や加工品を卸してるよ」

「商人?」

「副業な。一応冒険者のつもりだし」

「私達もクリューエルシュタルトに河岸を変えるか?」

「それでも良いよー。のんびり出来そうだしー」

「ダンジョンも、ある」

三人が言うに、クリューエルシュタルトは大陸の中でもかなり治安の良い街なのだそうだ。逆に、強敵足り得る者がせいぜいライガーくらいだそうで、稼ぐには遠征しなきゃならんそうな。
三人共、此処よりも北の街に常宿を構えていて、そこから各地に出張っていたみたいだ。一先ず常宿を引き払って、ダンジョンでの稼ぎを見てから決めると言う。


 朝食の為に身形を整え食堂に向かうと、ジョンとマッチョが円卓に突っ伏していた。何とか酒場から帰還出来たらしい。

「お前等、そこで寝てたのか。部屋が勿体無いだろ?」

「お…、カケルか…。部屋に上がる、余力は、無かった…」

「飲み過ぎた…」「頭が…」

「《解毒》掛けてやるから皆に飯奢れよ?」

「うぅ、悪ぃ」「すまん…」「「助かる」」

とは言え朝から焼肉何枚も食えないので、お財布に優しい俺であった。何時ものセットにスープだけお代わりしたよ。女子は肉ダブルしてたけど。


 ギルドに着いて、人混みが二つに割れる。有名人だらけだし、ちょっと羨ましい。俺なんて有名人の後ろから偶々来ただけの扱いだ。皆の後ろから階段を上がろうとして職員に止められるのを女達に制される始末。この大陸での実績無いし、仕方無いか…。

「カケルよう、何かさ。仲良くなってねぇか?」

ジョンくん、鋭い。

「お前等も仲良しじゃん。男は男同士、女は女同士で仲良くなったんだよ」

「お前は男ではないか」「俺も欲しいぞ」

「俺は女に好まれる香りを纏っているのさ。男は気付かんがな」

マッチョも男か。稼いてるんだから娼館にでも行けって思う。

「それは…、買える物か?」

「嘘に決まってんだろ。男同士で仲良くしてたら接点なんて無くなるわい」

「ぐ…」「くそぅ…」「嫁が欲しい…」

頑張れと祈るしか無い。

 さて、そんなこんなでギルマスの部屋に通された俺達に、昨日の三人のお偉方とギルマス、サブマス?が待っていた。

「遅い」

ノックして、入って早々この台詞である。

「飯を食ってたんだ。時間を決めておけば良かったな」

「ジョンくんや、そこは軽く謝って流す所だ」

「は?」

「まあ良い。とっとと終わらせて我々も飯にさせてもらおう」

俺の言葉を受けて更に流す、流石大人の対応だ。それにしても飯抜きで来たのか。それは悪い事をしたな。

「取り敢えず食い物がある。食いながらでも話くらい出来るだろう」

テーブルにソーサーとジョッキ水。そして煮込んだ塊肉を出してやった。島から持って来た食料だ。

「スープが無くてすまんな」

「…遠慮せず頂こう」「「流石団長!」」「ワシも良いのか!?」

あるだけ食え。

「カケル、良い男…」

「そりゃモテるよねー」

「男の胃袋掴んでどうするのでしょうか」

どうもせんよ?

「ん…。では、昨日捕獲したと言う獲物の処遇だが、ネギソン」

「んぐっ!んん…っ、は、はい。では…アービン、頼む」

「はい…」

皆食うのに必死である。





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