女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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良い物

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 腹一杯食った野郎共が、パーテーションの奥に消えて行く。結構動いてたと言うのに体も拭かんのか。直ぐに高鼾を立て始めたので《結界》張って静かにする。

「カケル殿、外に出るのですか?」

「風呂、作りに行くんだ。仕切りがあっても恥ずかしいだろ?」

階段を上がろうとする俺に気付いたマルーンが風呂と聞いて直ぐ様タオルを持って来た。他の二人も付いて来て、風呂の二文字に喜びを隠さない。

「出来たら呼ぶから待ってて良いんだぞ?」

「ボス、湧いてたら危険…」

「湧いてても大した敵じゃ無いし、大丈夫だ」

「ジョン殿がつまんない戦いだって言ってたよねー?見せてよ」

「私達が苦労した相手に、どれ程の力量差があるのか。拝見させていただきます」

まあ良いか。女達を連れて階段を上がると、光を放つ魔法陣からトカゲの背中が生えて来た。

「馬鹿だから背中見せて湧くんだ」

気付かれぬよう静かに説明し、頭が出た所を《散開》で脳味噌を壊す。まだ足先が出切って無いのに煙になって消えてった。

「…何が、あったの??」

「力量云々ってレベルじゃありませんでしたね…」

「カケル殿って、人じゃ無いよね?なんなのー?」

「スキルと縁に恵まれてるだけで一応人なんだぜ?」

驚き呆ける三人にドロップを拾って来てもらう間に風呂を作る。煉瓦の箱に水と鉄板入れるだけの簡単な作業だ。一応外壁も作っておくか。

「お風呂だ…」

「まだ水だからな?」

「結構深いのねー」

「貴族の家は何処も浅いよな。俺入るとちんぽが出ちまう」

「それはそれで良いかと。私もそれが良いと思いますし」

「肩までお湯に浸かりたい派なんだ。街にある公共浴場も深めだろ?」

まだ湧いて無いって言ってるのに既にすっぽんぽんな三人。俺も脱がずには居られなかった。

「浴槽に手を着いて、尻を突き出してくれ」

「…うん」「お願いします」「戦うとムラムラするよねー」

そう言うモンなのか?俺は三人の裸を見てムラムラしてるんだが。尻を撫で揉み、割れ目に舌を這わせた。

「ちょっと、熱い…。けど、気持ち良い…」

「やはり、浅い方がい、良いですね。あはぁ」

「おっぱい吸ってー、もっとぉ、おっ、おほっ」

お湯の中でもしっかり注いで、さっぱりとした気分で風呂から上がった。


 寝て起きて、多分朝。皆で薄焼肉と薄ソーサーを食って先に進む。

「ジョンくんや、その先に居る敵よりあっちのを殺ろうか」

「ん?挟み撃ちされっぞ?」

「その時は俺に任せとけ。アレよりソレの方が良いモンくれるだろうしさ」

「そんなモンかね。じゃあ正面四体、行くぞ」

ジョンが突っ込もうとするのを抑えながら、敵を選んで殺って行く。それでも進行方向に居る奴は、《威圧》を飛ばして逃げさせる。そんなこんなでドロップ武器を揃えて居ると、漸く箱から魔剣が出た。

「ショートソードだな。俺には軽過ぎるが、誰が使う?」

俺とジョンは持ってるのでマッチョと美女の何れかに持たせようって事になり、長剣二刀流のキャストルが使う事になった。

「ダメだな。手を伸ばすと動けなくなる」

キャストルは魔剣に認められなかったみたいだな。どうやらそれは良い物みたいだ。

「俺とジョン以外でそれを持てる奴に使ってもらおうか」

俺の掛け声で順繰り試して行くと、マルーンの手に収まった。

「首狩りの得物ならネックチョッパーって所か?」

「何です?」

「武器の名前だろ。対峙すると効果が頭ン中に浮かんで来っから、びっくりすんなよ?」

ジョンの説明に首を傾げるマルーンだが、いざ敵が来て動きが止まる。

「魔剣の技を使ってみます。前衛、離れてくださいっ」

スパッ …スパッ

「は?何でだ?」

誰が言ったか。俺も同じ気持ちだし、きっと皆同じ気持ちだろう。マルーンの放った剣戟は一つ。目の前の一匹の首が撥ね飛ぶと、何故か近くに居たもう一匹の首が飛んだ。

「これが、魔剣の効果…。怖くなりますね」

迂闊に近寄れんわな。
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