900 / 1,519
筋を通す
しおりを挟む露店街に着いて、フラノノが買い物の為離れた。そしてギルド前でサミイとカラクレナイは実家へと帰って行った。俺は《威圧》の手でカロの頭を撫でる。一瞬ピクリとしたカロは、椅子から立ち上がり部屋を出た。俺も入るか。
「カケル様、居りますね?」
受付けには向かわず、空いたスペースで待っていると、キリッとしたカロが階段を降りて来た。やっぱりこの顔も良いな。
「ここに居るぞ」
返事をすると、少し顔を綻ばせ、ハンドサインで此方に呼んだ。
「マスター、アポイントは取って頂かないと…」
「伝え漏れがあったようですね。気にせず業務に」
「はい…」
しゃしゃり出て来た職員を軽く往なして下がらせると、俺を前にし階段を上がって行った。
「カケル様、カケル様ぁ…」
「まだだぞ?」
抱き着きたいのを止められて、待てを命じられた犬状態のカロを引き連れギルマス部屋へやって来た。
「カケル様…」
「ドアは閉めたか?鍵は?」
「問題ありません…」
「良し来い」
「カケリューさまぁ~~~んっ」
飛び跳ねるように抱き着いて来るのを正面で受け止める。ズボン履いてるので大股開いていきなりのだいしゅきホールドだ。メットを仕舞うとカロの唇が迫って来る。少し自由にさせてやるか…。
ソファーに寝そべりイチャイチャチュッチュと構ってやる。
「カケルさまぁ、会いに来てくれて嬉しいです~」
「仕事しないとならんからな」
「仕事じゃ無くても来てくださ~い」
「遊びに来る時はちゃんと直通で行くよ。夜にな」
「はい~。して、今回は?」
「カロに会いたくなった」
「クァ~~キェ~~リュ~~しゃまぁあああん」
選択を間違えた。先に仕事を済ませりゃ良かった。ズボンとパンツを脱いだカロの股間が、ペニスケを外されたアイツを素股で包み込む。
「夜まで待てないか?」
「カケルさまぁ、切ないのです…お慈悲を~」
「挿れながら話すぞ?」
「はいっ。承りま…すぅぅっ、ん…んん」
しっかり奥まで咥え込み、キュッキュと締め付けるカロの中に我慢出来無くなりそうだ。
「カロ、気持ち良いよ」
「はいぃ、私もですぅぅ」
「話に入るぞ?クリューエルシュタルトのギルマスからの直接依頼だ」
「あ、あの方ですね。覚えておりま、すっ」
不用品のダンジョンドロップの売却。これだけなら別にカロを通す事は無い。だが問題はその量だ。市販品とは別格の性能を誇るダンジョンドロップの武具はそれなりに高い。なので買取価格も高めである。そんな物を大量に買い取るとなればギルド間の貸し借りに発展し兼ねないのだ。なので筋を通す。
「先ずは、物を、見ないと…」
「とにかく多いぞ?」
「では、解体場で、お願いします…ちゅ」
落ち着きを取り戻したカロが唇を重ね、アイツをゆっくりと引き抜いた。名残惜しいが仕事モードに戻るようだ。身形を整え部屋を出て、解体場に向かうと、色っぽい笑顔をくれるボインに目が離せなくなる。タマリーだ。
「また何か持ち込みかい?それとも見せ付けに来たのかねぇ?」
「そうです」「違うぞ?売り物の持ち込みだぞ?」
机の上じゃ足りないので、広いスペースにどんどん並べて重ねて積み上げる。
「こりゃドロップモンだね。一人で集めたのかい?」
「否、これは依頼品だ。売って金にする依頼を受けたんだ」
「…ワケアリかい?」
「偶々だな。本来なら普通に売れるモノだよ。片付けられない馬鹿が部屋中に溜めまくってたヤツだ。国軍が略奪価格で買い取るとか抜かしよるから他の街に持って来たって感じ」
「成程ねぇ。量が量だ、二日はおくれ」
「分かった。今夜は来いよ?」
「ん、そうするよ」
買取り用のドロップを全て出し、シンクレイアとガンダーを愛でてギルドを後にし寝具店へと向かう。
「あら、カケル様。ゆっくりでしたね」
裏庭にはメッツくんを抱いたママ上殿がゆらゆらしていた。お昼寝の時間かな?
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる