1,039 / 1,519
お風呂で働く
しおりを挟む「皆様、この島ではお金では計れない物があるのですよ?」
近くに座ってたリアが優しく諭すように話し掛ける。
「例えばこのお肉は王家でも滅多に味わえないレッサードラゴンの肉ですし、敢えて黒糖を使っておりますが甘味を自由に食せるのは王公でも難しい事なのですよ?」
「魔物に襲われてた時より安全なのです。それにおちんちんもあるのです」
ソーサーを盛った大皿を持って来たニトも続くが、おちんちんの件は要らないぞ?
「働くなら家に来ますか?」
今度はサミイが口を開く。寝具店で何させんだ?
「サミイや、寝具店でどんな事させるんだ?」
「店番ですね。メッツ君が居るので今はパパ一人で仕入れに行ってますが、店番はもう一人二人居ても良いと思います!」
「それだと多くて二人しか雇えないな」
「だったら、お風呂で働く」
お風呂で働く…。違う意味だよな?イゼッタ曰く、施設の食堂とかでラビアン達に混じって働かせるのが良いと言うのだ。
「殆ど丁稚奉公だな」
「ダメなの?」
「んー、時間を決めれば良い、か…」
施設は時間の流れを変えてあるので、外の一日が中で何日になるか分からんのだ。
「一日四オコン迄。後は外で遊べ。それで良いなら、だな」
「それだと男の子に負けちゃうよー」
「違う仕事してんのに稼ぎで競うな」
「「だって~」」
「開業はまだ少し先だが、取り敢えずやってみろ。それから考えれば良いさ」
遊びを通じて金を得るのと仕事を遊びに捉えるのとでは違うんだが、まだ言っても分からんか。働く云々の前に、延び延びになってる入浴施設の開業をさせないとな。
夕食の洗い物を終えたラビアン達を呼び集め、二階に連れて行く。シャリーとサミイ、そしてテイカにも来てもらった。
「何となくですが、施設の件ですかね?」
「あの子達のことかも?」
「どっちもだな。先ずは施設開業の件からにしようか」
「「「はーーい」」」
食堂のメニューは決まったそうで、具材や調味料の手筈は整っていると言うのだが。
「食器と調理用具と従業員が頭から抜けてるな?」
「え?すみません。島からの持ち込みで対応しようかと…」
シャリー曰く、島の道具を併用しようと思っていたそうだ。だがそれでは甘い。
「何方にしても足りなくなるから俺が作ってやるよ。それに働き手の問題だ。ネーヴェがどれだけ時間を弄ったか、シャリーなら分かるだろ」
「寝て起きても夜、でしたね」
「外の一日で働いてたら体壊すぞ?交代で勤務する事になる。食べ物は作り置きしてマジックボックスなりで保管。皿によそるだけで提供出来た方が良いだろうな」
「成程」
「入場料は幾らに設定したんだ?」
「はい、六百ヤンにしました」
「街の女が千人来たとして入場料が一日六十万ヤンか」
「結構儲かりますね!」
サミイの感覚だと儲かるのか。しかし営業時間の事を考えて無いな?
「普通の店ならな。外で一日、十二オコンの営業時間として、中では十日経つと仮定して、二百四十オコン経ってる事になる。そうなると一日三万ヤンにしかならんよな」
「そうなると、一日三十交代、ですか?」
「中が十日ならな。作り置きもそのつもりで作らねばならん」
三十交代なんて言ったシャリーが唸る。現実的では無いよな。
「営業時間は短くしなければなりませんね。それに鍋釜が沢山必要ですし、料理も考え直さなければなりません」
「凝ったお料理は出来ないですねー」
「先ずは中の時間を調べませんと」
「時間は俺とネーヴェで調べておこう。料理の簡略化は頼んだぞ?食器や炊具の必要量は後で教えてくれ」
「「「はいっ」」」
話が纏まり此処からエッチな展開に…とはならん。直ぐに風呂に入る組と、赤ちゃんのお世話の交代組に分かれて交代で入り、その後集まり会議となるからだ。俺も呆けて居られない。島のホストとして女児達を接待し、二階で枕営業した。
「おちんちん、あるのって、良いよね…」
だろ?
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
圧倒的不利な状況を武と知略で切り抜ける!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる