女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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お風呂で働く

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「皆様、この島ではお金では計れない物があるのですよ?」

 近くに座ってたリアが優しく諭すように話し掛ける。

「例えばこのお肉は王家でも滅多に味わえないレッサードラゴンの肉ですし、敢えて黒糖を使っておりますが甘味を自由に食せるのは王公でも難しい事なのですよ?」

「魔物に襲われてた時より安全なのです。それにおちんちんもあるのです」

ソーサーを盛った大皿を持って来たニトも続くが、おちんちんの件はくだり 要らないぞ?

「働くなら家に来ますか?」

今度はサミイが口を開く。寝具店で何させんだ?

「サミイや、寝具店でどんな事させるんだ?」

「店番ですね。メッツ君が居るので今はパパ一人で仕入れに行ってますが、店番はもう一人二人居ても良いと思います!」

「それだと多くて二人しか雇えないな」

「だったら、お風呂で働く」

お風呂で働く…。違う意味だよな?イゼッタ曰く、施設の食堂とかでラビアン達に混じって働かせるのが良いと言うのだ。

「殆ど丁稚奉公だな」

「ダメなの?」

「んー、時間を決めれば良い、か…」

施設は時間の流れを変えてあるので、外の一日が中で何日になるか分からんのだ。

「一日四オコン迄。後は外で遊べ。それで良いなら、だな」

「それだと男の子に負けちゃうよー」

「違う仕事してんのに稼ぎで競うな」

「「だって~」」

「開業はまだ少し先だが、取り敢えずやってみろ。それから考えれば良いさ」

遊びを通じて金を得るのと仕事を遊びに捉えるのとでは違うんだが、まだ言っても分からんか。働く云々の前に、延び延びになってる入浴施設の開業をさせないとな。

 夕食の洗い物を終えたラビアン達を呼び集め、二階に連れて行く。シャリーとサミイ、そしてテイカにも来てもらった。

「何となくですが、施設の件ですかね?」

「あの子達のことかも?」

「どっちもだな。先ずは施設開業の件からにしようか」

「「「はーーい」」」

食堂のメニューは決まったそうで、具材や調味料の手筈は整っていると言うのだが。

「食器と調理用具と従業員が頭から抜けてるな?」

「え?すみません。島からの持ち込みで対応しようかと…」

シャリー曰く、島の道具を併用しようと思っていたそうだ。だがそれでは甘い。

「何方にしても足りなくなるから俺が作ってやるよ。それに働き手の問題だ。ネーヴェがどれだけ時間を弄ったか、シャリーなら分かるだろ」

「寝て起きても夜、でしたね」

「外の一日で働いてたら体壊すぞ?交代で勤務する事になる。食べ物は作り置きしてマジックボックスなりで保管。皿によそるだけで提供出来た方が良いだろうな」

「成程」

「入場料は幾らに設定したんだ?」

「はい、六百ヤンにしました」

「街の女が千人来たとして入場料が一日六十万ヤンか」

「結構儲かりますね!」

サミイの感覚だと儲かるのか。しかし営業時間の事を考えて無いな?

「普通の店ならな。外で一日、十二オコンの営業時間として、中では十日経つと仮定して、二百四十オコン経ってる事になる。そうなると一日三万ヤンにしかならんよな」

「そうなると、一日三十交代、ですか?」

「中が十日ならな。作り置きもそのつもりで作らねばならん」

三十交代なんて言ったシャリーが唸る。現実的では無いよな。

「営業時間は短くしなければなりませんね。それに鍋釜が沢山必要ですし、料理も考え直さなければなりません」

「凝ったお料理は出来ないですねー」

「先ずは中の時間を調べませんと」

「時間は俺とネーヴェで調べておこう。料理の簡略化は頼んだぞ?食器や炊具の必要量は後で教えてくれ」

「「「はいっ」」」

話が纏まり此処からエッチな展開に…とはならん。直ぐに風呂に入る組と、赤ちゃんのお世話の交代組に分かれて交代で入り、その後集まり会議となるからだ。俺も呆けて居られない。島のホストとして女児達を接待し、二階で枕営業した。

「おちんちん、あるのって、良いよね…」

だろ?
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