女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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中々の力作

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 悪阻の原因は心の不安もあったりすると、以前産婆に来た誰かに聞いた気がする。なので無碍に出来ず、毛布を掛けた。

「体を冷やすと良くない。毛布被ってしような」

「はい」

抱き合って、まだ挿れられないので表面だけをプルプルと。そしておっぱいチュパチュパやって朝食へ。
スープを潰して豆乳と割ったポタージュ状のスープに野菜ジュース。そしてソーサーにテイカ以外は焼肉が供される。昨日から皆でコレ等を食すようにした。

「とろっとして美味しいですね!」

「赤ちゃんのご飯みたい。ソーサーに、のる」

「この飲み物も爽やかで、とても美味しゅう御座います」

妻三人はそれなりに気に入ってくれてるみたい。肉食のカラクレナイもコレなら胃の腑へ流し込めている。

「皆様、あたしなんかの為にありがとうございます」

「テイカよ、お前は俺の性奴隷だ。あたしなんかじゃ無い」

「みんな、家族」

「はい…。ありがとうございます」

悪阻が落ち着く迄はしっかり休んでもらう。そうでないと俺は仕事が出来無い。そう言ってテイカの隣で横になる。寝る訳では無い。《白昼夢》でミソプファンティアに行くのだ。
《白昼夢》の状態で、俺に気付くのはこの場ではリュネだけだ。ブルランさんでさえ気付いて無い模様。

『本当に見てるだけ、なんですかぁ?』

『是非やり遂げて欲しいな』

リュネがハーク達に何か言ってる。皆がキョロキョロしてるのは俺を探しているのだろう。ハークが何か言ってるが、《白昼夢》は聞こえないのだよ。

『頑張るそうでぇす』

『見守っているよ。リュネも余程危なくならない限り手を出さないようにな?』

『は~い』

とは言え直ぐに戦う訳では無い。計画を立てて準備をし、移動もせにゃならんのだから。
ハークとアルア、そしてブルランさんにメイドが二人、部屋を出る。会議室へ向かうのだろう。そしてリュネが消える。多分コッチに戻って来たな。城内を網羅する《感知》に反応が無い。
前回見た会議室にはトリントンにハーラデー。更にデュセルにエルシドが居て、円卓を囲み立っていた。そこにハークとアルアの六人で策を練ると言う事だろう。
円卓の上には地図がある。大アトール要塞付近の地図だ。エレデリマの部屋にあった物と比べると描写が簡略化されていて、実用品である事が分かる。分かるんだが…。

「ふう。ちょっと物描きして来るよ」

「「行ってらっしゃいませ」ぇ~」

やはり隣に居たか。ペニスケ隠されたので腰蓑巻いて外に出て、やって来たのは風呂場の二階。製図机に陣取って、雑木紙にペンとインク。以前入浴施設の図面を引いた時同様に、《感知》で真上から見下ろした大アトール要塞とその周辺を雑木紙へとトレースして行く。《感知》は範囲を絞るとその物を消す効果がある。例えば木、コレを感知範囲から外すと山や森は裸に剥かれる訳だ。地図を作るのにとても捗る。
とは言え等高線を引いて迄はやれないので道と建造物、水源だけに絞り簡略化させて描いた。

「ふ~」

ペン握り過ぎて指が痛い。が、中々の力作。煎餅を齧る。

「描いたは良いが、渡せないよな」

ハーク達が使っていたものより確実に正確で使い勝手の良い地図ではあるが、見守ると言った以上コレを渡す訳には行かない。俺は過保護だな。

「只今ー」

「お帰りなさいませ」

「あれ?リュネは?」

 寝室に戻ると寝ているテイカと作業中のラビアンだけ。リュネはどっか行っちゃったようだった。

「お子様達のお世話をして、自室で休むそうです」

ラビアンの一人がそう言って、部屋を出た。テイカに飲み物を持って来てくれたようだ。俺の分もある。偉い。

「何を書いていたのです?」

「お節介、かな」

「それは焼くものですよ」

「煎餅食べられるか?」

「では、少しだけ」

背中に回って抱き起こし、飲み物と煎餅を浮かせて寄せる。

「柔らかい感覚は久しぶりですね」

リュネがペニスケ隠したままだからな。






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