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2 王国から帝国へ
散々待たされた
しおりを挟む「兄上っ」
「うん、うん。アル、久しぶりだよね」
第一王子と第二王子が顔を揃えたのは第二王妃が皇帝の御前に迎えられた翌日の夜。小さな屋敷の小さな部屋に、男が3人女が3人。内2組は母子なので何かが起きる事は無いが、兄弟2人は抱き合って泣いている。男は涙を見せぬものだが、泣くなら声を出さずに泣けとも言われる。2人は後者のようである。
「周りからは呪いと聞いておりましたが…」
「解けぬモノなら呪いと変わりありませんよ」
正しくは毒による暗殺未遂であるが、第三王妃はそう聞いていたようだ。第一王妃は少し疲れた口調で漏らすが、アウディーに尻を撫でられて頬を染めた。
「後顧の憂いは絶たれたのだ。次代殿、頼むぞ」
「理解している。明日からは皇宮に入り学を修めねばならん。お前も兄上達を頼むぞ?」
今夜は2人、同じ客室で寝るそうだ。あまり夜更かししないように願う。
「さて、お話致しましょうか」
一方アウディーはと言うと、夜更かしが確定している。第二王妃の屋敷にて、女3人に詰め寄られ、話し合いの場が持たれていた。
「アウディー。誰が1番かお答えなさい」
「アウディー様。私は2番で構いませんので…」
「息子と一緒に私の乳を舐っておいて、1番ではないと?」
「あら、正妻様は息子殿下と逢瀬を?」
「あ、貴女方だってなさるはずです」
「致しませんよ」「私だって」
「俺は母達と致していたよ。メイドともね」
女が3人、姦しくなるのは自明の理。アウディーは口を挟み、答えを示す。一人一人が掛け替えのない存在であると力説し、口答えしようとする口に舌を捩じ込む。妻が女に変わるのに、時間は掛からなかった。それは彼が子供達の隙を見て女達との接触を繰り返していたからだ。
「よく見てて」
「「「あら……」」」
全裸になり、【恩恵】によって二本差しになったアウディーを見て、3人はこれから起こる事に期待を膨らませる。小言を言って分からせるなんて事より、ご立派様に跨って何度もイかされたい。3人は仲良く服を脱ぐと、アウディーをベッドに座らせる。1番2番が二本を咥え、3番は乳を与えた。彼がどれを喜んだかは言うまでもないだろう。
朝になり、食事を伝えに来たシュンイの股を使う。王妃達は妬いたが3人は今日の予定があるので使う訳には行かないと、アウディーはシュンイの尻を打つ。そして食事に間に合わせると、王妃と王子を送り出し、小さな屋敷でメイドの仕事の邪魔をして過ごした。
「書簡の用意が整いました」
「それで、何時お出掛けに?」
夜になり、仕事を終えた王妃達が小さな屋敷に集まった。彼がメイドを犯しているのを見て自分達も疼いているだろうに、仕事を優先するとは良い女達だ。
「近い内に第二王子派の送った兵が戻る。エランに俺を紹介する手筈になっているのだが、行軍の遅さには参ってしまうな」
「貴方様の仕事が早過ぎるのです」
「交代を急いている訳では御座いませんのよ?」
「夜更かしは、体に障りますので」
「ならリュリュ、お尻を賜われますかな?」
「嬉しゅう御座いますっ」
メイドから腰のモノを抜き出すと、1人ずつ、丁寧に秘部へと納めた。マットロア隊が戻ったのはそれから9日後。そして10日目の夜にマットロアと再開し、その2日後にエランリエーレ第二王妃との会合が開かれた。それまでの間、1日も欠かさず王妃達を抱いていた。
「……分かりました。では冒険者には書簡を持たせます。第一殿下のお隠れ遊ばす宛に届けなさい。時間はありませんよ?」
「承知しました。必ずやご期待に添えて見せましょう」
「帰らぬならば、お分かりね?」
「必ず戻ります。奥方様の満足足るよう努めます」
そして彼は大きな屋敷を後にする。第二王妃からもらった幾許かの金で準備を整え帝都を出た。
━手放すには惜しいからな。浮気等させたくない━
向かうはディクストプンの街だ。
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