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深刻やないか
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翌朝からすぐに動き始めた。
十万エーンの部屋は休養という意味で十分に堪能したし、未練はない。
どうやらベッドに特殊な魔法がかけられているらしく、そこで寝ていると肉体の自然治癒力が上昇する効果があったらしい。
やったぜ。
それはともかく。
「すっげーっ! これ、アニキの馬なのか!」
フォルティスを見たロロの第一声がそれだった。
「めちゃくちゃ立派な馬じゃねぇか!」
「借り物だけどな」
ロロの言う通り、フォルティスはかなりの名馬だろう。
エルフの森からここに来るまででわかった。
速力、スタミナ、パワー、耐久力。そして賢さ。すべてが並外れている。さらには性格までいい。空気が読めるという感じか。
「最高の馬だぞ。フォルティスは」
俺が言うと、嬉しそうに鼻嵐を鳴らすフォルティス。
「よし。じゃあ行くか」
「おうっ!」
俺はロロを抱えるようにしてフォルティスに乗り込む。
「ア、アニキ。おいらが前なのか?」
「体が小さいんだからこっちの方がいいだろ」
「いや……そうなんだけどさ。なんか恥ずかしいぜ、これ」
「振り落とされるよりマシだろ。ハッ!」
ロロの控えめな抗議を一蹴して、俺はフォルティスを発進させた。
いざ、出陣じゃ。
ドボールを出て、草原を進む。
駆け抜けるフォルティスの上で、俺はこれからのことを考える。
魔法学園に行って、どうしようか。
まずはみんなが今どこにいるかを確認しないとな。
エレノアはまだ生徒として在籍しているだろう。
アデライト先生もまだ教師をやっているはずだ。
となると、ウィッキーも一緒にいそうだな。
サラとアイリスはどこに生活の拠点を置いているのか予想できない。
ルーチェもだ。ダーメンズ家のメイドに戻っているか、故郷のヴリキャス帝国に帰っているか。
セレンはまだグラン・オーリスにいるだろうか。
他にもたくさん探さないといけない人達はいるが、なによりまずアカネを見つけるべきだろう。
あいつは【座】に至った者だ。
俺のことをしっかりと憶えている上に、この世界からも忘れられていない。
アカネがいれば、スムーズに事が運ぶはず。懸け橋的な。
「なぁアニキ。これからどこに行くんだ?」
「王都ブランドンに向かう」
「へ? ブランドンはもう王都じゃないぜ」
「……なに?」
「ちょっと前に遷都したじゃねぇか? 今じゃブランドンは戦争でボロボロになって、人が住めるところじゃねぇって話だぜ?」
うそだろ?
そんなことがあるのか……。
俺の中に焦りが募っていく。
みんなは無事なんだろうか。
「戦争ってなんだ。どっかに攻め込まれたのか?」
「あれだよ。亜人戦争やらコルト戦争やらで弱ったところに、マッサ・ニャラブ共和国の連中が攻めてきたんだよ」
「マッサ・ニャラブが? あいつらは宥和政策をとってたはずだろ……?」
「詳しいことは分かんねーよ。でも、そっからはめちゃくちゃさ。他の国からも攻め込まれて、遷都してなんとか押し返して、今は休戦してる感じだな。なんだアニキ? もしかして世間知らずか?」
なんてこった。
これはうかうかしていられない。
事態は予想以上にやばいようだ。
だが今は、とにかくブランドンに向かおう。
手掛かりを探しに行くんだ。
十万エーンの部屋は休養という意味で十分に堪能したし、未練はない。
どうやらベッドに特殊な魔法がかけられているらしく、そこで寝ていると肉体の自然治癒力が上昇する効果があったらしい。
やったぜ。
それはともかく。
「すっげーっ! これ、アニキの馬なのか!」
フォルティスを見たロロの第一声がそれだった。
「めちゃくちゃ立派な馬じゃねぇか!」
「借り物だけどな」
ロロの言う通り、フォルティスはかなりの名馬だろう。
エルフの森からここに来るまででわかった。
速力、スタミナ、パワー、耐久力。そして賢さ。すべてが並外れている。さらには性格までいい。空気が読めるという感じか。
「最高の馬だぞ。フォルティスは」
俺が言うと、嬉しそうに鼻嵐を鳴らすフォルティス。
「よし。じゃあ行くか」
「おうっ!」
俺はロロを抱えるようにしてフォルティスに乗り込む。
「ア、アニキ。おいらが前なのか?」
「体が小さいんだからこっちの方がいいだろ」
「いや……そうなんだけどさ。なんか恥ずかしいぜ、これ」
「振り落とされるよりマシだろ。ハッ!」
ロロの控えめな抗議を一蹴して、俺はフォルティスを発進させた。
いざ、出陣じゃ。
ドボールを出て、草原を進む。
駆け抜けるフォルティスの上で、俺はこれからのことを考える。
魔法学園に行って、どうしようか。
まずはみんなが今どこにいるかを確認しないとな。
エレノアはまだ生徒として在籍しているだろう。
アデライト先生もまだ教師をやっているはずだ。
となると、ウィッキーも一緒にいそうだな。
サラとアイリスはどこに生活の拠点を置いているのか予想できない。
ルーチェもだ。ダーメンズ家のメイドに戻っているか、故郷のヴリキャス帝国に帰っているか。
セレンはまだグラン・オーリスにいるだろうか。
他にもたくさん探さないといけない人達はいるが、なによりまずアカネを見つけるべきだろう。
あいつは【座】に至った者だ。
俺のことをしっかりと憶えている上に、この世界からも忘れられていない。
アカネがいれば、スムーズに事が運ぶはず。懸け橋的な。
「なぁアニキ。これからどこに行くんだ?」
「王都ブランドンに向かう」
「へ? ブランドンはもう王都じゃないぜ」
「……なに?」
「ちょっと前に遷都したじゃねぇか? 今じゃブランドンは戦争でボロボロになって、人が住めるところじゃねぇって話だぜ?」
うそだろ?
そんなことがあるのか……。
俺の中に焦りが募っていく。
みんなは無事なんだろうか。
「戦争ってなんだ。どっかに攻め込まれたのか?」
「あれだよ。亜人戦争やらコルト戦争やらで弱ったところに、マッサ・ニャラブ共和国の連中が攻めてきたんだよ」
「マッサ・ニャラブが? あいつらは宥和政策をとってたはずだろ……?」
「詳しいことは分かんねーよ。でも、そっからはめちゃくちゃさ。他の国からも攻め込まれて、遷都してなんとか押し返して、今は休戦してる感じだな。なんだアニキ? もしかして世間知らずか?」
なんてこった。
これはうかうかしていられない。
事態は予想以上にやばいようだ。
だが今は、とにかくブランドンに向かおう。
手掛かりを探しに行くんだ。
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