異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)

朝食ダンゴ

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教頭って薄毛のイメージ

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「失礼する!」

 現れたのは恰幅のいい鼻ヒゲのおっさんだった。

「教頭先生」

 アデライト先生が呟く。このおっさんが教頭か。いかにも教頭って感じのビジュアルだな。
 おっさんはずかずかと研究室に入ってくる。後ろには数人の若者を連れていた。

「貴様だな。暴走したモンスターを退治した青年というのは」

「そうだけど……」

 おっさんは俺の右腕をじろりと見る。

「呪いを受けたか。ふん」

 おっさんが手を上げると、若者達が一斉に杖を抜いた。
 なんだこれは。

「何をされるおつもりです」

 すかさずアデライト先生が彼らに立ち塞がった。

「どきたまえアデライト先生。その呪いがどんなものか、あなたも知らぬはずあるまい」

「しかし……この方は生徒を守るために戦ってくださったのですよ。それを……」

「私情を挟むな。放っておけば更なる大事が訪れるのだ」

 どういうことだ。
 この腕の痣が呪いだって? たしかに呪いっぽいけど。

「教えてくれ。これは、どういう呪いなんだ」

 俺の問いに、教頭が鼻を鳴らす。

「瘴気の刻印だ。瘴気に侵された生物に刻まれる呪い。その痣はやがて貴様の全身に広がり、理性のない怪物となって他の生物を襲う。貴様が退治したモンスターのようにな。そうなる前に殺すのだ」

「待ってください。それではあまりにも」

「弁えなさい先生。刻印を持った生物はそれ以前に比べ格段に強くなる。瘴気に侵されたモンスターを倒したこの男が、さらに強くなり我らの脅威となれば、一体誰が責任を取ると言うのだ」

「それは……」

 確かに教頭の言う通りだ。
 学園を守る立場であるならば、俺を野放しにしてはいけない。教頭の考え方は確かに冷酷かもしれないが、至極全うであるとも言えるだろう。

「わた――」

「先生。いいんだ」

 アデライト先生ならそう言うと思っていた。
 責任は私が取りますと。
 だが、そんなことをさせるわけにはいかない。

「教頭。この呪い、俺が正気を失うまでどれくらいかかる?」

「なに? そんなことを聞いてどうするつもりだ」

「決まってる。呪いを解く方法を探すんだよ」

 このまま殺されたくはないし、ことを荒立てたくもない。

「わしは知らぬ。アデライト先生ならご存じか」

「……今までの研究によれば、およそ百日ほどかと」

「なんと。たった百日しかないのか」

「違うぞ。百日もある」

 おののく教頭に、俺は言ってやった。

「百日あればこの呪いを解く方法も見つかる」

「馬鹿な。何を根拠に」

「俺は見つけると決めたからだ」

「話にならん。百日待てと言うつもりか? それならば貴様を実験体にして研究を勧めた方がいいだろう」

「それもアリだな。だが、俺を放っておけば解呪方法が待ってるだけで見つかるんだぞ? そっちの方がお得じゃないか?」

「む?」

 教頭が腕を組む。それもそうかと、考えてくれればいいんだが。
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