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残務処理というにはまだ早い
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「まぁ、女神といってもまだまだ中途半端だけどね。半神半人といったところかな。【座】に至るほどでもなし。だからまだ、聖女って呼ぶ方がふさわしいと思うけどね」
マシなんとか五世が得意げに言う。
「聖女でも女神でもどっちでもいいけどよ。エレノアはどうして王国を裏切って帝国についたんだ? あいつの目的はなんなんだ」
「女神の目的なんて一つでしょー。あたし達もみんな同じ目的の為に動いてるんだしー」
「早く言え」
「せっかちー。せっかちロートスくんだー」
「はよ」
「はいはーい。目的は世界の平和と安定だよーん」
またオーソドックスな感じで来たな。
「だってそれくらいしかないでしょー。あたし達だって自分の管理する世界が荒れたりしたらやだしー」
「お前らのやってることを見たら、とてもそうは思えないけどな」
「ぶー」
頬を膨らませるエンディオーネの代わりに、マシなんとかが口を開く。
「目的は同じでも、手段が違うんだよ。道筋やアプローチの仕方にそれぞれ個性がある。だからぶつかるのさ。一つの世界に三つの女神が降臨してしまったが故の悲劇だね」
「お前達にはゆずりあいの精神がないのか」
「ないよーん。みーんな自分の考えが一番すごいと思ってるんだもーん」
「……人間みたいだな。女神ってやつも」
マシなんとかが笑いを溢す。
「人は神を模して作られたとも言われるけど、実は逆なんだよ。神が人を模しているんだ」
「神の方が後に生まれたってことか?」
「いや、そうじゃない。神は宇宙の起源から存在するが、それがどのような形で顕現するかは不定だった。人がこの世界に誕生するまではね。生命の器として最も優れた人の心身を模したのが、いま僕達が見ている女神様というわけさ」
なるほど。ちょっとしかわからん。
そんな話はどうでもいいんだよ。
「話が脱線してきたな。あー、とどのつまり、エンディオーネがエレノアに置き換わっただけってことか?」
「いや」
マシなんとかの否定が入った。
「聖女エレノアの誕生は、この世界のパワーバランスを大きく変えるはずだ。瘴気を払うあの光。いまのところあれを扱えるのは彼女ただ一人」
「いま世界をやばくしてる瘴気が、消えるってことか?」
「もちろんマーテリア側も対策はしてくるだろうけどね」
ここでマーテリアの名前がでてくるってことは。
「やっぱり瘴気は、マーテリアの仕業か」
神の山から噴出しているっていうからそんな気はしていたけどな。
「そーなんだよロートス君―。あたしとおねーちゃんの戦いを邪魔するためにだけにあんな汚らわしい粉を撒いたんだよー。マーテリアおねーさまのオタンコナスー!」
姉妹ゲンカの仲裁で世界を滅ぼすなって話だな。
「わかった」
俺は呟く。
「何がわかったのー?」
「これからやるべきことだ」
「それはー?」
「俺はお前ら女神達をぶっ殺すことばっかり考えたけど、それはやめる」
「エレノアちゃんが女神になっちゃったから?」
「それもあるがそれだけじゃない。お前らの目的が世界の平和と安定なら、俺がそれを達成してやる。そしたらお前らも安心して【座】に引きこもっいられるだろ」
「えー」
「グッドなアイデアじゃないかな。いかにもロートス・アルバレスらしい結論だと思うよ」
「そいつはどうも」
けどそれをするには、今の俺じゃ無理だ。
「お前らの力を貸せ」
「言うと思った」
マシなんとかは楽しそうに言った。
「まーあたしもあの子に取り込まれちゃったし? ここからできることっていったらそれくらいしかないかー。仕方ないなー」
渋々といった感じを出したいのだろうが、どう見てもウキウキしているエンディオーネであった。
「さんきゅー」
運命を操る機械仕掛けの偽神。
死と祝福を司る幼き女神。
【座】に至った二つの存在。その力の一部が、俺という概念に流れ込んでくる。
「この感じ……すごい……!」
語彙力消失。最初からなかったか。
「というわけで、俺は戻るわ」
俺は再び現世へと帰還する。
別れの挨拶はいらない。
【座】とは、どこにでもあってどこにもない場所だからな。
マシなんとか五世が得意げに言う。
「聖女でも女神でもどっちでもいいけどよ。エレノアはどうして王国を裏切って帝国についたんだ? あいつの目的はなんなんだ」
「女神の目的なんて一つでしょー。あたし達もみんな同じ目的の為に動いてるんだしー」
「早く言え」
「せっかちー。せっかちロートスくんだー」
「はよ」
「はいはーい。目的は世界の平和と安定だよーん」
またオーソドックスな感じで来たな。
「だってそれくらいしかないでしょー。あたし達だって自分の管理する世界が荒れたりしたらやだしー」
「お前らのやってることを見たら、とてもそうは思えないけどな」
「ぶー」
頬を膨らませるエンディオーネの代わりに、マシなんとかが口を開く。
「目的は同じでも、手段が違うんだよ。道筋やアプローチの仕方にそれぞれ個性がある。だからぶつかるのさ。一つの世界に三つの女神が降臨してしまったが故の悲劇だね」
「お前達にはゆずりあいの精神がないのか」
「ないよーん。みーんな自分の考えが一番すごいと思ってるんだもーん」
「……人間みたいだな。女神ってやつも」
マシなんとかが笑いを溢す。
「人は神を模して作られたとも言われるけど、実は逆なんだよ。神が人を模しているんだ」
「神の方が後に生まれたってことか?」
「いや、そうじゃない。神は宇宙の起源から存在するが、それがどのような形で顕現するかは不定だった。人がこの世界に誕生するまではね。生命の器として最も優れた人の心身を模したのが、いま僕達が見ている女神様というわけさ」
なるほど。ちょっとしかわからん。
そんな話はどうでもいいんだよ。
「話が脱線してきたな。あー、とどのつまり、エンディオーネがエレノアに置き換わっただけってことか?」
「いや」
マシなんとかの否定が入った。
「聖女エレノアの誕生は、この世界のパワーバランスを大きく変えるはずだ。瘴気を払うあの光。いまのところあれを扱えるのは彼女ただ一人」
「いま世界をやばくしてる瘴気が、消えるってことか?」
「もちろんマーテリア側も対策はしてくるだろうけどね」
ここでマーテリアの名前がでてくるってことは。
「やっぱり瘴気は、マーテリアの仕業か」
神の山から噴出しているっていうからそんな気はしていたけどな。
「そーなんだよロートス君―。あたしとおねーちゃんの戦いを邪魔するためにだけにあんな汚らわしい粉を撒いたんだよー。マーテリアおねーさまのオタンコナスー!」
姉妹ゲンカの仲裁で世界を滅ぼすなって話だな。
「わかった」
俺は呟く。
「何がわかったのー?」
「これからやるべきことだ」
「それはー?」
「俺はお前ら女神達をぶっ殺すことばっかり考えたけど、それはやめる」
「エレノアちゃんが女神になっちゃったから?」
「それもあるがそれだけじゃない。お前らの目的が世界の平和と安定なら、俺がそれを達成してやる。そしたらお前らも安心して【座】に引きこもっいられるだろ」
「えー」
「グッドなアイデアじゃないかな。いかにもロートス・アルバレスらしい結論だと思うよ」
「そいつはどうも」
けどそれをするには、今の俺じゃ無理だ。
「お前らの力を貸せ」
「言うと思った」
マシなんとかは楽しそうに言った。
「まーあたしもあの子に取り込まれちゃったし? ここからできることっていったらそれくらいしかないかー。仕方ないなー」
渋々といった感じを出したいのだろうが、どう見てもウキウキしているエンディオーネであった。
「さんきゅー」
運命を操る機械仕掛けの偽神。
死と祝福を司る幼き女神。
【座】に至った二つの存在。その力の一部が、俺という概念に流れ込んでくる。
「この感じ……すごい……!」
語彙力消失。最初からなかったか。
「というわけで、俺は戻るわ」
俺は再び現世へと帰還する。
別れの挨拶はいらない。
【座】とは、どこにでもあってどこにもない場所だからな。
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