異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)

朝食ダンゴ

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勝ちまくり、モテまくり

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 それを聞いたカマセイは、呆れたように後頭部をかいていた。

「はぁ……腹違いの妹。そういうことなら、気持ちはわからなくもねぇけどよ。それなら、なおのこと近くに置いておいた方がいいんじゃねーのか?」

「いいえ。彼女はこのことを知らないのです。ですから、小官は陰ながら彼女を見守ってきた。兄としてではなく、一軍人として」

 部屋には静寂が訪れる。
 俺はちょっと考えてから、その沈黙を破ることにした。

「俺の婚約者が、スキル研究の第一人者なんだ」

 フランクリンとカマセイの視線がこちらに集まる。

「スキルを持たない獣人に、人工的にスキルを付与した実績もある。すごい人だ」

「獣人にスキルを? そのようなことが可能なのですか?」

「実際に見た。そのスキルを喰らったこともある」

 驚くのも無理はない。秘密結社ヘッケラー機関の技術だからな。

「スキルを付与できるのなら、その逆もまた可能、ということですね?」

「断言はできないけど」

「希望はありますね」

 どことなく嬉しそうなフランクリンである。

「レオンティーナ。多分だが、アデライト先生だけじゃなくお前の力も必要になると思う。頼むぞ」

「御意」

「よし。じゃあ、俺はその婚約者と連絡を取ってみるから、今日のところはお暇するわ。行くぞレオンティーナ」

「は」

 俺とレオンティーナが立ち上がると、フランクリンもすかさず起立した。

「帰りの馬車をご用意します」

「いや、いい」

「しかし」

「いいって」

 俺はレオンティーナの肩を抱き寄せると、にやりとカッコいい笑みを浮かべた。

「デートしながら帰るからよ。水を差してくれるな」

 そう言い残して、俺達は退室する。

「……あの二人は、どういった関係で?」

「知らん。俺が聞きてぇくらいだ」

 情報が遮断されているはずの客室からそんな声が聞こえてきたのは、俺の聴覚が人並外れているからに違いない。
 そういうわけで軍部を後にしたのだった。

 俺はレオンティーナを抱き寄せたまま、ヨワイの街の大通りを歩く。
 活気のある街だから、内緒話をするには逆に最適だ。

「レオンティーナ。どう思う?」

「十中八九。偽りでしょう」

「だろうな。腹違いの兄妹なんて、とっさの嘘にしちゃ出来過ぎてる」

 俺達は恋人のように身を寄せ合って、宿へと歩を進める。会話を聞かれないようにするためだ。

「もしかしてさ。フランクリンって」

 レオンティーナは頷く。

「主様のお察しの通りです。フランクリン・ナイトフリートは、『魅了のまなざし』の影響下にあります」
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