私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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転生先は悪役令嬢

私の前世

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なんなのよ、なんなのよ!
あいつばっかり可愛がって
パリン
リリアナは近くにあった花瓶を壁に投げつけ、それは粉々に砕け散った
荒い息で涙を流すリリアナが部屋に一人、佇んだ

私はあいつに親も友達も婚約者まで奪われてしまった。アンナ・エスラリアは私の義妹、ピンクがかった金色の髪、ピンクの瞳に薔薇のように紅い唇。全ての人の目を奪ってしまう可愛さを持った小動物みたいな少女·····親はアンナにしか目がいかず私は空気みたいに扱われる。仲良くなった友達も·····いつの間にかアンナの横についてしまった·····辛かった、寂しかった、だから私は婚約者であるトーマス・ミナリルのところばかり行っていた。彼と話していると心がいくらか軽くなった。たった一人の大好きな人、彼だけは奪われたくなかった。だから頑張った、頑張って勉強も料理もマナーも死ぬ気でやった。
でも、負けた·····アンナに負けたんだ·····いっつも男を侍らせていた奴に完敗した。

卒業パーティの日にトーマスから婚約破棄を言い渡されたときは目の前が真っ暗になった·····トーマスの隣でアンナはニヤリと勝利の笑みを浮かべていた。「殺してやる·····殺してやるーー」
護身用に持っていた短剣をアンナに向けて投げた、しかしトーマスによって弾かれてしまい、私は3人の男達に腕を掴まれ床に倒された。
「アンナを殺そうとするとは許せない·····お前など殺してやる!!」
男は私の首を剣で切り裂いた·····周りから動揺の声が上がった。
まぁそうだろう、いきなり切られたのだから、こいつはアホだ。身分の高い私の首をいきなり切るなど処刑されたいのか?私もバカか·····いくら正気を失ったとはいえ殺そうとするなんてアンナの思い通りではないか·····トーマス、どうして裏切ったの?私の一番の理解者だと思ってた、守ってやると言ったじゃない!!

もし、叶うのなら今度は誰かに愛してほしい 

そう思いながら私の意識は薄れていった·····
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