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私のメリットは…
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何度も泣いた。声を殺すために、枕に顔をうずめて何度も、何度も…。
子どもたちには、泣いているママ(私)を見せたくなくって、普段通りに振舞いっている。
本当の私は、とても弱く脆いのに…。
「ただいまのすけ~。」
下の子が帰ってきた。今日は、語尾が食べ物ではないので、お腹はすいていないようだ。
「ママ!あのね、今日ね、」
学校で楽しいことがあったのだろう。部屋に入るとすぐに、今日の出来事を話し出した。
私は、ウンウンと頷きながら聞き始めると…。
「給食美味しかった。俺おかわりした!ママも作って!」
おぉい!結局食べ物かい!と心の中で突っ込みながら、子どもの話を聞き続ける。
ん~、我が子だけど、相変わらずのお花畑だな~と思うと、自然と頭をよしよししてしまう。
「相変わらず可愛いね。」
「うん?俺、可愛いでしょ!」
子どもは、いつも通りの笑顔を見せてくれる。 その笑顔を見るたびに心が落ち着く。やっぱり、癒しに違いない。
そんな、癒しを感じながらも、時間はあっという間に過ぎていく。気づけば、時計の針は午後6時を指そうとしていた。
「あぁ!洗濯物干さなきゃ!臭くなる。」
私は、基本洗濯物は夕方か夜。その為、もちろん部屋干しだ。理由は簡単で、朝がめっぽう弱いのと、子どもの服をすぐに洗いたいからだ。
まぁ、朝が弱いのが一番だが…
「ねえ、ご飯手伝って。もしくは、干して。」
子どもに、遠慮なく家事を頼む。一人でするときついし、大変なんだもん。
猫の手も借りたい。
本当の猫の手は、当てにのらないけど、子どもの手はまあまあ当てになる。
猫の手。あぁ、肉球🐾もみもみしたいな~。ツルッとして、そこにほどよく弾力もあり、その肉球で指をぎゅ~っと握られたら、もう!キュンキュンしてしまう。
思考が脱線してしまった…。何もしたくない、ナマケモノの現実逃避を織り交ぜながら、どうにか夕飯の準備ができた。
「はい。では、どうぞ。いただきます。」
『いただきます!』
子ども達が、美味しそうに食べてくれると、一安心する。しかし、そのあとには、更に嫌なものが待っているが、とりあえず食べよう。
「ママ~、これ何?ネギやだ~。」
下の子が、おかずに入っている緑の物を指差して言ってくる。
「ん~、これは違うよ。ニラだから、食べれる。」
「わかんない。」
「一口は食べろ!お残しは、ゆるしませんで~。」
おっと!子どもが好きな忍者アニメの台詞が…。 食べず嫌いは、許しません!せっかく、アレルギーとかもないのに…
「ごちそうさまでした。」
あっという間に、山のように作ったご飯がなくなっている。男の子ふたり。先が、思いやられる…。
何だかんだと考えながら、片付け、皿洗いを始める。お母さんが入院してからは、全部の家事をしないといけない。普通は、そうなんだろうけど、今までは分担しながら、その時にできる方がする。そんな感じだった。今さらながら、家事の大変さを日々実感しているのと、それをずっとしてきたお母さんを心の底から尊敬してしまう。
「うわ~!」
「もうムリ~」
私が、嫌々ながら皿洗いをしている前で子供がゲームを始めた。最初は、何も言わなかったが、徐々に声が大きくなり、言葉使いも荒れてきた。
プチッ
私はキレた。
「人が、片付けしてるのに手伝え!!目の前の、皿持ってこい!ゲームで、ケンカするなら、壊すぞ!」
うん。半分、八つ当たりだ。
「宿題は?先に、やることやれ!」
「はいはい。怒らない、怒らない。」
おこりん坊ママは、子どもは慣れっこになっているので、私をサラッと上手に流していく。
でも、言うとすぐにゲームをやめてくれる。
「よし。やめるぞ。宿題だせ。兄ちゃんとするぞ。」
「えー、あとちょっとなのに~」
さすがお兄ちゃん。弟をよろしく。
そんな会話聞くと、私の怒りもすぐに治まり機嫌も治る。
「終わったら、続きしていいから。お兄ちゃんとしな。」
今日も、いつものように、いつも通り、生活していく。目の前で過ぎていく時間が、当たり前なのだ。
しかし、そこにはお母さんがいない。
お母さんのあの言葉が、頭をよぎる。
「家に帰りたい。」
そんな言葉を思い出す。どんなに環境が整ってなくても、やっぱり家が好きなのだろう。家族と過ごしたい。そんな思いもあるのだろうと考える。
ふと、私の中で覚悟のようなものができた。お母さんと過ごしたい。ただ、それだけなのかもしれないが、家に帰れるようにしようと決めた。
一人で決めていいかと言うと、そうではないが、まぁ、家族だし娘だしね。
一応、家族会議をして、みんなに覚悟を決めてもらうとしよう。
こんな時は、シングルで良かったと思ってしまう。あのまま、結婚生活をしていたらまずは、親と一緒に暮らしていないだろうし、頻繁には実家にも行けなかったと思う。
しかも、今回は覚悟を決めてのお母さんの看取りになる。そうなった時は、家族会議も何度となく繰り返し、また向こうの義両親も交える可能性もあるだろう。
はっきり言って、私の性格ならこの過程は「面倒臭い」の一言 で終わってしまう…。それをしなくて良いので、私にとってはシングルのメリットなのかもしれない。
まぁ、もしそうだったとしても私のお母さんへの思いで突っ走っていただろうけどね。
子どもたちには、泣いているママ(私)を見せたくなくって、普段通りに振舞いっている。
本当の私は、とても弱く脆いのに…。
「ただいまのすけ~。」
下の子が帰ってきた。今日は、語尾が食べ物ではないので、お腹はすいていないようだ。
「ママ!あのね、今日ね、」
学校で楽しいことがあったのだろう。部屋に入るとすぐに、今日の出来事を話し出した。
私は、ウンウンと頷きながら聞き始めると…。
「給食美味しかった。俺おかわりした!ママも作って!」
おぉい!結局食べ物かい!と心の中で突っ込みながら、子どもの話を聞き続ける。
ん~、我が子だけど、相変わらずのお花畑だな~と思うと、自然と頭をよしよししてしまう。
「相変わらず可愛いね。」
「うん?俺、可愛いでしょ!」
子どもは、いつも通りの笑顔を見せてくれる。 その笑顔を見るたびに心が落ち着く。やっぱり、癒しに違いない。
そんな、癒しを感じながらも、時間はあっという間に過ぎていく。気づけば、時計の針は午後6時を指そうとしていた。
「あぁ!洗濯物干さなきゃ!臭くなる。」
私は、基本洗濯物は夕方か夜。その為、もちろん部屋干しだ。理由は簡単で、朝がめっぽう弱いのと、子どもの服をすぐに洗いたいからだ。
まぁ、朝が弱いのが一番だが…
「ねえ、ご飯手伝って。もしくは、干して。」
子どもに、遠慮なく家事を頼む。一人でするときついし、大変なんだもん。
猫の手も借りたい。
本当の猫の手は、当てにのらないけど、子どもの手はまあまあ当てになる。
猫の手。あぁ、肉球🐾もみもみしたいな~。ツルッとして、そこにほどよく弾力もあり、その肉球で指をぎゅ~っと握られたら、もう!キュンキュンしてしまう。
思考が脱線してしまった…。何もしたくない、ナマケモノの現実逃避を織り交ぜながら、どうにか夕飯の準備ができた。
「はい。では、どうぞ。いただきます。」
『いただきます!』
子ども達が、美味しそうに食べてくれると、一安心する。しかし、そのあとには、更に嫌なものが待っているが、とりあえず食べよう。
「ママ~、これ何?ネギやだ~。」
下の子が、おかずに入っている緑の物を指差して言ってくる。
「ん~、これは違うよ。ニラだから、食べれる。」
「わかんない。」
「一口は食べろ!お残しは、ゆるしませんで~。」
おっと!子どもが好きな忍者アニメの台詞が…。 食べず嫌いは、許しません!せっかく、アレルギーとかもないのに…
「ごちそうさまでした。」
あっという間に、山のように作ったご飯がなくなっている。男の子ふたり。先が、思いやられる…。
何だかんだと考えながら、片付け、皿洗いを始める。お母さんが入院してからは、全部の家事をしないといけない。普通は、そうなんだろうけど、今までは分担しながら、その時にできる方がする。そんな感じだった。今さらながら、家事の大変さを日々実感しているのと、それをずっとしてきたお母さんを心の底から尊敬してしまう。
「うわ~!」
「もうムリ~」
私が、嫌々ながら皿洗いをしている前で子供がゲームを始めた。最初は、何も言わなかったが、徐々に声が大きくなり、言葉使いも荒れてきた。
プチッ
私はキレた。
「人が、片付けしてるのに手伝え!!目の前の、皿持ってこい!ゲームで、ケンカするなら、壊すぞ!」
うん。半分、八つ当たりだ。
「宿題は?先に、やることやれ!」
「はいはい。怒らない、怒らない。」
おこりん坊ママは、子どもは慣れっこになっているので、私をサラッと上手に流していく。
でも、言うとすぐにゲームをやめてくれる。
「よし。やめるぞ。宿題だせ。兄ちゃんとするぞ。」
「えー、あとちょっとなのに~」
さすがお兄ちゃん。弟をよろしく。
そんな会話聞くと、私の怒りもすぐに治まり機嫌も治る。
「終わったら、続きしていいから。お兄ちゃんとしな。」
今日も、いつものように、いつも通り、生活していく。目の前で過ぎていく時間が、当たり前なのだ。
しかし、そこにはお母さんがいない。
お母さんのあの言葉が、頭をよぎる。
「家に帰りたい。」
そんな言葉を思い出す。どんなに環境が整ってなくても、やっぱり家が好きなのだろう。家族と過ごしたい。そんな思いもあるのだろうと考える。
ふと、私の中で覚悟のようなものができた。お母さんと過ごしたい。ただ、それだけなのかもしれないが、家に帰れるようにしようと決めた。
一人で決めていいかと言うと、そうではないが、まぁ、家族だし娘だしね。
一応、家族会議をして、みんなに覚悟を決めてもらうとしよう。
こんな時は、シングルで良かったと思ってしまう。あのまま、結婚生活をしていたらまずは、親と一緒に暮らしていないだろうし、頻繁には実家にも行けなかったと思う。
しかも、今回は覚悟を決めてのお母さんの看取りになる。そうなった時は、家族会議も何度となく繰り返し、また向こうの義両親も交える可能性もあるだろう。
はっきり言って、私の性格ならこの過程は「面倒臭い」の一言 で終わってしまう…。それをしなくて良いので、私にとってはシングルのメリットなのかもしれない。
まぁ、もしそうだったとしても私のお母さんへの思いで突っ走っていただろうけどね。
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