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ごちそう
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夏は好きだ。だが夏休みは大嫌いであった。
同じように、夏の風物詩である冷やし中華もきらいだ。
私が小学六年の時、母は父からのDVに遭っていた。
なので家の上階に母、下の階に父がいるという状態であった。そして父はずっとリビングに居座ってる(寝てる)のだ。それはとても不便な生活で、料理も洗濯も洗面も一筋縄ではいかなかった。
寝てる時はまず、ゆっくりと足を運び、キッチンに忍び込む。電気をつけてはいけない。そして静かに冷蔵庫を開けるのだ。ここで失敗するともうその日の夜は作れないだろう。そしてゆっくり、弱火でご飯を作るのだ。高火力では音で起きてしまう。ご飯はお盆で上の階まで運ぶ。そして音を立てずに食べて、食べ終わった皿を音を立てずに洗うのだ。
ある日、母は泣きながら上階へご飯を運んできた。その大体の理由は6年生の私でも察せた。
今晩は冷やし中華だった。私は泣きながら冷やし中華を食べた。その味は塩辛かったり、酸っぱかったり、複雑な味であった。さらに嗚咽も加わり、ほとんど箸が進まなかった。
しばらくしたら落ち着いて、完食した。
同じように、夏の風物詩である冷やし中華もきらいだ。
私が小学六年の時、母は父からのDVに遭っていた。
なので家の上階に母、下の階に父がいるという状態であった。そして父はずっとリビングに居座ってる(寝てる)のだ。それはとても不便な生活で、料理も洗濯も洗面も一筋縄ではいかなかった。
寝てる時はまず、ゆっくりと足を運び、キッチンに忍び込む。電気をつけてはいけない。そして静かに冷蔵庫を開けるのだ。ここで失敗するともうその日の夜は作れないだろう。そしてゆっくり、弱火でご飯を作るのだ。高火力では音で起きてしまう。ご飯はお盆で上の階まで運ぶ。そして音を立てずに食べて、食べ終わった皿を音を立てずに洗うのだ。
ある日、母は泣きながら上階へご飯を運んできた。その大体の理由は6年生の私でも察せた。
今晩は冷やし中華だった。私は泣きながら冷やし中華を食べた。その味は塩辛かったり、酸っぱかったり、複雑な味であった。さらに嗚咽も加わり、ほとんど箸が進まなかった。
しばらくしたら落ち着いて、完食した。
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