86 / 130
~一度目~
38.美咲side
しおりを挟む
被害者家族からの訴えによって裁判沙汰になった。
それによって家のスキャンダルが一気に世間に知れ渡って私は家から出る事が出来なくなった。ニュースや新聞に大々的に報じられたせいだ。今も家の前には記者が群がってる。
父は激怒、祖父母は意気消沈。祖父は緊急入院した。まあ、入院したと言っても偽装なんだけど。現に父の友人が経営している大病院に入っているのが良い証拠。きっとほとぼりが冷めるまで出てこないと思う。
騒ぎがマシになった頃には全て失った。
家も財産も、全て。
父と母は別居した。
私を世間の目から遠ざけるためだと言って。
母の実家に身を寄せる事になった。
学校は転校した。
名前も早川の姓になった。
「晃司が直ぐに迎えにきてくれるわ!」
母は本気で言っていた。
「そしたらまた親子で一緒に暮らせるわ」
母の能天気な言葉に呆れた。
親子で暮らした記憶なんて数える程度。
殆ど海外にいて家に居ない父。
誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントは郵送で送られてきたけど、本当にそれだけ。家に戻ってきても祖父母や母が父を囲んでいるし、私はその中に入りにくかった。祖父母が居ない時は母が父を独占していた。何時まで経っても新婚夫婦のような両親。そんな両親の元に無邪気に割って入る図太さはなかった。
親子三人での暮らし。
それがどういうものなのかワカラナイ。
想像もできなかった。
「え~~~!なにこれ?美咲、順位低すぎじゃない?」
人のテストの答案用紙を勝手に見ながら酷評する母にイラっとする。
今まで全く気にもしなかったのに!
「学年で十位にも入ってないってヤバイよ!やだ……そんなに頭が悪かったの?」
母はワザと言ってるんじゃない。本気で言ってる。だから余計腹が立つ!バカっぽい言動なのに母は頭だけは良い。母方の祖父が母を諫めているけど効果はない。
私の母は基本人の話を聞かない。
この祖父は自分の娘の事を知らないのだろうか?
早川の祖父は鈴木の祖父母とは違って、人が良い。お人好しの類だ。厄介極まりない母娘を引き取って面倒を見るなんて。母の弟達から私を追い出せとせっつかれていただろうに。損をするタイプだと思う。私と母を切り捨てれば近所からコソコソと陰口を叩かれる事は無くなるのに。バカな人。
それによって家のスキャンダルが一気に世間に知れ渡って私は家から出る事が出来なくなった。ニュースや新聞に大々的に報じられたせいだ。今も家の前には記者が群がってる。
父は激怒、祖父母は意気消沈。祖父は緊急入院した。まあ、入院したと言っても偽装なんだけど。現に父の友人が経営している大病院に入っているのが良い証拠。きっとほとぼりが冷めるまで出てこないと思う。
騒ぎがマシになった頃には全て失った。
家も財産も、全て。
父と母は別居した。
私を世間の目から遠ざけるためだと言って。
母の実家に身を寄せる事になった。
学校は転校した。
名前も早川の姓になった。
「晃司が直ぐに迎えにきてくれるわ!」
母は本気で言っていた。
「そしたらまた親子で一緒に暮らせるわ」
母の能天気な言葉に呆れた。
親子で暮らした記憶なんて数える程度。
殆ど海外にいて家に居ない父。
誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントは郵送で送られてきたけど、本当にそれだけ。家に戻ってきても祖父母や母が父を囲んでいるし、私はその中に入りにくかった。祖父母が居ない時は母が父を独占していた。何時まで経っても新婚夫婦のような両親。そんな両親の元に無邪気に割って入る図太さはなかった。
親子三人での暮らし。
それがどういうものなのかワカラナイ。
想像もできなかった。
「え~~~!なにこれ?美咲、順位低すぎじゃない?」
人のテストの答案用紙を勝手に見ながら酷評する母にイラっとする。
今まで全く気にもしなかったのに!
「学年で十位にも入ってないってヤバイよ!やだ……そんなに頭が悪かったの?」
母はワザと言ってるんじゃない。本気で言ってる。だから余計腹が立つ!バカっぽい言動なのに母は頭だけは良い。母方の祖父が母を諫めているけど効果はない。
私の母は基本人の話を聞かない。
この祖父は自分の娘の事を知らないのだろうか?
早川の祖父は鈴木の祖父母とは違って、人が良い。お人好しの類だ。厄介極まりない母娘を引き取って面倒を見るなんて。母の弟達から私を追い出せとせっつかれていただろうに。損をするタイプだと思う。私と母を切り捨てれば近所からコソコソと陰口を叩かれる事は無くなるのに。バカな人。
199
あなたにおすすめの小説
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる