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如月の終わりに……突然、あわててデビュ~でちゅん♪

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「いぇ~~い! ちゅいにぃ~! ちゅいにぃ~! ……これで念願叶って、αPアルファポリス・デビュ~~~で、ちゅんちゅん~~~!♪ ちゅんちゅん~~~♪」

「……ちょっと、すず子……なんでアンタが先にしゃべり出してるのよ……勝手にしゃべんないでよ……ボイレコに全部録音されちゃうでしょ……これは私の作品なんだからチュン♪」

「まぁまぁ、梅子タン、そう固いこと言わずに……目の前にマイクがあるとつい、歌ってしまうでちゅ~ん♪ …だって、あたい達~♪ 小スズメですからぁ~♪ ちゅんちゅん~♪」

「…いや! やめて! 止めてっ! あたちを置いていかないで! 始めるなら、ちょっと待って! ……ほんのちょこっと化粧直ししてくるからちゅんちゅく♪……」

「いや、ゆず子…化粧関係ないし…。…顔は見えないぞえ……小説なんだから……」

「…え?……小説?……これ、テレビじゃないの? 生放送じゃないの? 録画とか、配信とかでもないの?……」

「んなわけなかろ…すず子、人間界TVの見過ぎですぞえ…。だいたい、人間はもう30万年も前に……」

「……いやーー! 待ってぇ!待ってぇ! 間に合ったって言ってぇ~~!チュンチュン♪ あたち戻って来たよ~♪……して、カメラはどこかの…?」

「だからテレビじゃないって、生放送でもないし…」

「じゃあ、何……朝から、『そうだ!今日デビューだチュン! デビューだチュン!♪』って、どこかの赤メガネ小スズメ女子がうるさく騒いでたのは、何だったのかな??……」

「…いや、だからさっきから言ってるでしょ…、……ゴホン、わたくし、小スズメ梅子の~、αPアルファポリス作家デビューだってばっ!!」

「…………」

「…………」

「……何? 二人とも、目が死んでるけど……。せっかく三人とも、こげなウルウルで素敵なヒューマノイドタイプの綺麗綺麗な瞳で生まれてきたのに……。」

「…………」

「…………」

「…起きなさい、二人とも……ちゅんちゅん♪ 朝ですぞ♪…」

「……一つ聞いていいかな、赤メガネたん……」

「赤メガネて……まぁ、いいけど、何? すず子の介……」

「…小説ってあれかな、難しい文字をたくさん使って、長~い話しをいっぱいいっぱい書いてある、……良く効く睡眠薬のことかな…?…」

「うん、そうそう、分厚い本だと開いただけで2秒で眠れちゃうよね~♪ …って、違うチュン! いや、そうだけど、部分違う! 私のは眠くならない!」

「……あ! こんなところにおクスリ発見でちゅん! あたちお手柄!……V・E・R・O・N・A・L……にゃんて読むのこれ?……わかんないけど、これじゃな~い~? これをいつも分厚い本に染み込ませてるのにゃ~、梅子タンはぁ~…」

「…あ、いや、それは違う……違わないけど、違うってば……それは、お友達がくれた……ていうか勝手に置いてったというか……」

「イナーーーフ! もういい! わかった、TVないなら、あたい今からカップ焼きそばでも作って食べるからさ♪ …梅子先生は、勝手にやってなさいなチュンチュン♪」

「うんにゃ~♪ それなら、みんなでカップ焼きそば持って、花見に行きまする~♪ 梅見に行こう~♪ 梅~♪ 今こそ満開!でチュン~♪……モチ梅子たんも行くよね?」

「……いや、デビューは今日でないとな……私は……ちょっと後から行くよ……」

「別に小説を、αPアルファポリス惑星に送信するのは、明日でもいいじゃろ?」

「…なんか今日でないといけない理由でもあるのかにゃ?」

「……うん。……だって、今日は……、2月の末日……そして、今年はうるう年……。」

「……え?……」

「……まさか……」

「うんうん♪ 今日、デビューすればぁ~、今日が誕生日で、作家としてのアタシは~♪ 4年に一回しか年を取らないでちゅんちゅん~♪…………ほれ~~、ポチポチッ!と~♪ ちゅんちゅくちゅ~~ん♪」




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