小スズメ惑星 ~小スズメすず子の小冒険でちゅんちゅん♪~ <短編集>

米no鵐 獅子之介

文字の大きさ
14 / 16

運命の出会い…(前編)

しおりを挟む


「バキバキッ! ベキベキッ! ボキッ! ガタ、ゴトゴトッ! ピーピーピピッー!」

「バタン!(梅子の部屋のドアが開く音)…………な、な、何事でチューーーーーン!」

「あれれ、梅子……いたの?」

「……いたのって、おすず……わたし寝てたし……いま起きたし………」

「午前中、図書館行くって言ってたから、もう行ったのかと…。ちょうどゆず子もどっか遊びに行ったから、その間にと思って……もう10時過ぎてるでチュンチュン♪」

「……ちょっと、昨日は夜更かししちゃって……。」

「どうせまた、人間界TV見てたんでしょ~? …月曜の夜から夜更かししおってからに~…」

「……いや、今日、木曜日だから……それより、これは一体……部屋が、部屋が広くなってる気がするし………玄関が……玄関ドアがなくなってるんだけども……しかも、この大きいのは……」

「玄関少しずらして、こっちに移動してさ♪ 全体ちょっと広げて……ここから、こうやってアクアラインを入れようと思ってね♪」

「……アクア……ライン……」

「すず子ちゃん! こんな感じでいいかな? もう大きな機械は要らないよね♪ 後は、アタシらのテクで、仕上げていけるからさ♪ ……壊すだけなら、すず子ちゃん一人でやった方が早く済んだかもだけど、ハハ…。あれ、梅子ちゃん、もう帰って来たの?」

「いや、私、出かけてなかったのよ…、寝てたの……いつも耳栓して寝てるから………シーナっち、ちょい久♪」

「ちょい久♪……あ、梅子ちゃん、危ないよ、ちょっと下がってね。今、玄関付け直すから……。ホラ、ちゃんとここに、黄色と黒で、『入るな危険!』って書いてあるでしょ?」

「……あんたたち、元々そういう色じゃないの……なんか、ちっさく書いてるけど……何、それ、入れ墨なの?」

「まさか、仕事のとき用のシールよ♪………ハイ、じゃあ、釘打ち部隊の4人~♪……狙ってぇ~~…発射っ!!」

「プシュッ!プシュッ!プシュシュッ!プシュッシュ!」

「にゃぱぱぱ♪ 見事、見事♪ お見事でチュンチュン♪ さすがは、ガンバーバッチ組ね♪ 大工さんは、アシナガバチ族に限るね~♪  尻から針!…じゃなくて釘っ!♪」

「あんがとね、すず子ちゃん♪ ……じゃ、アタシ達、今日はこれで帰るよ……桜も満開だし、今の時期、蜜集め最高だからさ♪ ナチュラル族さん達のお手伝いしてくるから♪ またハチミツ持ってくるバッチ~♪ …梅子ちゃん、今日も少し持ってきたから、台所に置いてあるの食べてね♪」

「センキュ~♪ んじゃ、みな、またでチュ~ン♪」

「シ~ナっち、ありがっとね~♪…………しかし、これ…、これ……でっかくないか……この水槽……水槽でしょ? 水槽トンネル?……部屋を一周ぐるっと回って……ドーナッツ型か……私達の部屋の前は、ドアの邪魔をしないように上がってるのね………どんな大きな魚が来るのよ……まさか、ここでマグロの一本釣りとか……」

「文字通り、これがホントのアクアラインでチュンチュン♪ …裏の小川に繋げてあるからね。今後、もっとあっちこっちに伸ばそうかと思ってるのよ。……この前、遠出した時に、ちょっと知り合った子がいてさ……あっちにいる子たちの要望も聞こうかと…。ホラ、ウチは下の方で、黒い丸っこいのがゴロゴロしてて、ちいと小汚いからさ……一段上の部分は、水でキラキラさせれば、綺麗かなって♪ …中の清掃は自分たちでするって言うから……そういや、今朝はウチのゴロゴロまだ来てないような……」

「ぷっぷるる~♪ ぷっぷるる~♪」

「あ、蜘蛛糸光束電話が鳴ってる……誰じゃろか……ガチャッ…もしもしでチュンチュン♪……ああ、ゆず子……」

「やっぽ~♪梅子た~ん♪ ウチにいたのか~♪ 誰も念力スマホに出ないから、こっちに掛けたのよ~♪ もう場所取りしてるよ~♪ 早くおいで~♪キ~アたんも、ヒメッセンも来てるよ~♪」

「……おいでって……どこによ?……」

「ああ!そうだ……朝、ゆず子、桜の花見の場所取りに行くって言ってたんだった…にゃぱぱ(笑)。……あたい、改築のこと考えてたから、話しよく聞いてなかったし…、忘れてた…。確か、小川のほとりの桜並木とか言ってたような……」

「…まったく、すず子はぁ~……でも、ゆず子、この小スズメワールドで……場所取りなんか要らないじゃないの。……桜いくらでもあるし、そんなに人、密集しないでしょ……」

「いいじゃな~い♪ 気分よ、気分♪ …それに、ちょっとした催しもあるみたいだしぃ~♪……食べ物はぁ~、桜餅、くず餅、などなど~色々持ってきてるけど~、二人ともなんか持ってきてねぇ~♪ …すず子た~ん、カップ焼きそばは無いよ~♪ 要るなら自分で持ってきなさいよ~♪ じゃ早くね~♪ ガチャッチャ。」

「うむむ、水槽アクアラインも気になるが…、お花見が先ですかな……って、すず子、アンタ……いつの間にお湯ポット持って来たのさ…。まさかと思うが、そのばかでかリュックに入ってるのは、全部、カップ焼きそばではあるまいな……」

御意ぎょい♪」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...