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運命の出会い…(前編)
しおりを挟む「バキバキッ! ベキベキッ! ボキッ! ガタ、ゴトゴトッ! ピーピーピピッー!」
「バタン!(梅子の部屋のドアが開く音)…………な、な、何事でチューーーーーン!」
「あれれ、梅子……いたの?」
「……いたのって、おすず……わたし寝てたし……いま起きたし………」
「午前中、図書館行くって言ってたから、もう行ったのかと…。ちょうどゆず子もどっか遊びに行ったから、その間にと思って……もう10時過ぎてるでチュンチュン♪」
「……ちょっと、昨日は夜更かししちゃって……。」
「どうせまた、人間界TV見てたんでしょ~? …月曜の夜から夜更かししおってからに~…」
「……いや、今日、木曜日だから……それより、これは一体……部屋が、部屋が広くなってる気がするし………玄関が……玄関ドアがなくなってるんだけども……しかも、この大きいのは……」
「玄関少しずらして、こっちに移動してさ♪ 全体ちょっと広げて……ここから、こうやってアクアラインを入れようと思ってね♪」
「……アクア……ライン……」
「すず子ちゃん! こんな感じでいいかな? もう大きな機械は要らないよね♪ 後は、アタシらのテクで、仕上げていけるからさ♪ ……壊すだけなら、すず子ちゃん一人でやった方が早く済んだかもだけど、ハハ…。あれ、梅子ちゃん、もう帰って来たの?」
「いや、私、出かけてなかったのよ…、寝てたの……いつも耳栓して寝てるから………シーナっち、ちょい久♪」
「ちょい久♪……あ、梅子ちゃん、危ないよ、ちょっと下がってね。今、玄関付け直すから……。ホラ、ちゃんとここに、黄色と黒で、『入るな危険!』って書いてあるでしょ?」
「……あんたたち、元々そういう色じゃないの……なんか、ちっさく書いてるけど……何、それ、入れ墨なの?」
「まさか、仕事の時用のシールよ♪………ハイ、じゃあ、釘打ち部隊の4人~♪……狙ってぇ~~…発射っ!!」
「プシュッ!プシュッ!プシュシュッ!プシュッシュ!」
「にゃぱぱぱ♪ 見事、見事♪ お見事でチュンチュン♪ さすがは、ガンバーバッチ組ね♪ 大工さんは、アシナガバチ族に限るね~♪ 尻から針!…じゃなくて釘っ!♪」
「あんがとね、すず子ちゃん♪ ……じゃ、アタシ達、今日はこれで帰るよ……桜も満開だし、今の時期、蜜集め最高だからさ♪ ナチュラル族さん達のお手伝いしてくるから♪ またハチミツ持ってくるバッチ~♪ …梅子ちゃん、今日も少し持ってきたから、台所に置いてあるの食べてね♪」
「センキュ~♪ んじゃ、みな、またでチュ~ン♪」
「シ~ナっち、ありがっとね~♪…………しかし、これ…、これ……でっかくないか……この水槽……水槽でしょ? 水槽トンネル?……部屋を一周ぐるっと回って……ドーナッツ型か……私達の部屋の前は、ドアの邪魔をしないように上がってるのね………どんな大きな魚が来るのよ……まさか、ここでマグロの一本釣りとか……」
「文字通り、これがホントのアクアラインでチュンチュン♪ …裏の小川に繋げてあるからね。今後、もっとあっちこっちに伸ばそうかと思ってるのよ。……この前、遠出した時に、ちょっと知り合った子がいてさ……あっちにいる子たちの要望も聞こうかと…。ホラ、ウチは下の方で、黒い丸っこいのがゴロゴロしてて、ちいと小汚いからさ……一段上の部分は、水でキラキラさせれば、綺麗かなって♪ …中の清掃は自分たちでするって言うから……そういや、今朝はウチのゴロゴロまだ来てないような……」
「ぷっぷるる~♪ ぷっぷるる~♪」
「あ、蜘蛛糸光束電話が鳴ってる……誰じゃろか……ガチャッ…もしもしでチュンチュン♪……ああ、ゆず子……」
「やっぽ~♪梅子た~ん♪ ウチにいたのか~♪ 誰も念力スマホに出ないから、こっちに掛けたのよ~♪ もう場所取りしてるよ~♪ 早くおいで~♪キ~アたんも、ヒメッセンも来てるよ~♪」
「……おいでって……どこによ?……」
「ああ!そうだ……朝、ゆず子、桜の花見の場所取りに行くって言ってたんだった…にゃぱぱ(笑)。……あたい、改築のこと考えてたから、話しよく聞いてなかったし…、忘れてた…。確か、小川のほとりの桜並木とか言ってたような……」
「…まったく、すず子はぁ~……でも、ゆず子、この小スズメワールドで……場所取りなんか要らないじゃないの。……桜いくらでもあるし、そんなに人、密集しないでしょ……」
「いいじゃな~い♪ 気分よ、気分♪ …それに、ちょっとした催しもあるみたいだしぃ~♪……食べ物はぁ~、桜餅、くず餅、などなど~色々持ってきてるけど~、二人ともなんか持ってきてねぇ~♪ …すず子た~ん、カップ焼きそばは無いよ~♪ 要るなら自分で持ってきなさいよ~♪ じゃ早くね~♪ ガチャッチャ。」
「うむむ、水槽アクアラインも気になるが…、お花見が先ですかな……って、すず子、アンタ……いつの間にお湯ポット持って来たのさ…。まさかと思うが、そのばかでかリュックに入ってるのは、全部、カップ焼きそばではあるまいな……」
「御意♪」
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