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第1部

1:生まれ変わりました!

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がるるるるるるるるる

目の前に凶暴なオオカミ(?)。







・・・えぇ?




私が生まれ変わったのは分かった(?)だけどね、神様。

こーんな状況に放り出さなくてもいいと思うんですよ、えぇ?




オオカミ(?)は襲い掛かってきた。おなかがすいているのかもしれない。

でなければ私みたいにまずそうな人は襲わないよ、きっと。




生まれ変わって1分もたたずに死ねってどういうことですか。

この記憶を持って生まれ変わるのは、イレギュラーだから早くいなくなってほしいということですか、神様。




心の中で神様に悪態ついているうちにまた体が光る。オオカミ(?)が目の前に来た瞬間に私はその場から消えた。










xxxxxxxxxx




オオカミ(?)に食べられる、そう思って目をつぶったが、いつまでたっても食べられる気配がしない。

恐る恐る目を開けると、見たことのない天井だった。




「・・・あう?(あれ?)」




今度こそしっかり生まれ変わったのかもしれない。神様はよくミスをするものなのだろうか?




それはさておき、とりあえずの身の安全がわかったところで、ここはどこなのだろうか?




しっかりしゃべれなかったこととうまく頭が動かないことで赤ちゃんになっているのだろうという想像がつく。




あ、オオカミ(?)に食べられそうになって、けがして、助かったけど後遺症、とかじゃないよね?まさかね。




ドアが開いて女の人がこちらに向かってくる。

なかなかの美人だ。そこそこ巨乳だ。

英理菜が生きていたころは、そこは発達が不十分だったため結構うらやましい。




「エレナちゃん、起きたのね~。お母さんと遊びましょうか~」




この美人巨乳の人は私のお母さんだった!お母さんに似てくれれば、私も将来はなかなかのスペック

になるに違いない。神様、ありがとう。




そして、私は”エレナ”というらしい。前と1文字違いって……。

私、本当に神様の手によって生まれ変わったのか。




(おいおい、そこでそれを思うのかね。やはり英理菜殿は不思議なのかもなぁ。)




あの神様の声が聞こえた気がする。

けれど、その場にいないことを確認すると空耳かもしれないと思った。




私は、なかなかにあの神様に影響を受けているのかもしれない。




……転生させられたり、願いをかなえてもらうために能力をもらっているので、たくさんの影響を受けているはずなのだが、本人はそんなことは考えていなかった。




天才と呼ばれていたが、実際には結構ぬけているところもあるのだ、この少女(元)は。















それから3年、私は2歳になった。

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