33 / 64
第1部
29:……私、人間ですよね? 人間界に帰ります
しおりを挟む
こうしてなんだかんだ言いつつも、特訓を続けること2年。
……そう、2年である。
時間間隔が消えているというのは恐ろしいもので、そして魔法を使う楽しさに毎日充実していたために、いつの間にか2年もたっていた。
ソフィアナさんが、「うん、特訓これで終わりでいいわね。」といって、ふと、どのくらいやってたんだろ、3か月くらい?と気になったので聞いたら、まさかの2年。
わたし、9歳も終わりに近づいてる!?
そして、特訓の成果、ステータスはこうなった。
名前:エレナ
種族:人族?精霊?半神?
性別:女
年齢:9
属性:火・水・地・風・緑・空間・光・闇・天・無
Lv:327(+310)
HP:651(+1)
MP:167367(+109017)
STR:682(+2)
ATK:752(+2)
VIT:301(+1)
DEF:780(+220)
RES:323(+3)
DEX:635(+5)
えっと、つっこみどころ満載なのですよ。
つっこんでいいですか?
つっこみますね?
どうしてあんなにきついランニング毎日、しかも2年もやったのにHP1しか増えてないんですか!?
成長して10歳児の平均、900くらいだそうですが!?
ランニングしてないお子様方にも負けるんですが!?
物理攻撃の練習とかしてないからSTRとATKが2しか増えてないのはまあいいけど、……ソフィアナさんによると成長と同時に増えるらしいから、やっぱりもうちょっと増えてほしかったけど!
他のに比べて、MP、魔力、おかしいでしょ!?何3倍くらいになってるんです!?
しかも、500の3倍、とかかわいらしいものじゃないから、万単位だから!
10歳児の魔力平均、800くらいだそうですが!?約239倍ですが!?
生命力と抵抗力、精霊さんくらいなんですが!?人間、1000は超えるらしいですよ?普通?
あ、と、いっちばんきになるの、種族なんですよ!!
種族、人族?精霊?半神?、って、なんなの!?
いや、人間だからね?てか、せめて一つに絞ろうよ!!
……はぁ
私、どうなるんですかね、これ。
特訓が終わったといわれた次の日の朝、さっそく人間界に戻ることになった。
というのも、2年間依頼を受けていないから冒険者登録をし直さないといけなくなってしまうことや、10歳になったら何たら学園の入試を受けるとかの話をギルドでしたにもかかわらず、もうすぐで、あと3か月で10歳になってしまうことに気が付き、あわててソフィアナさんに相談したからである。
「これ、もっていって?」
そういってソフィアナさんが渡してくれたのは小さめの転移の魔道具だ。
「これには、もうここの転移地登録は済ませてあるわ。それ以外に14個登録できるから、それ以外は好きにして頂戴。悪魔素の問題は、あの日から――――――2年前からほとんど変わっていなくて、まだ手がかりもつかめていないの。何かわかったらすぐに知らせるから、その時は来てもらえる?あと、精霊界に来たのに、ここと精霊丘と特訓場しか言ってないでしょ?まあ、暇なときにいろいろなところを見てもいいかもしれないわ。」
「ありがとうございます!また遊びに来ますね!」
「ええ、たまになら来ていいわよ。あ、登録の仕方は、登録したいところにこれを置いて、そのまま魔力を流すだけよ。それから、これも、もっていって?」
ソフィアナさんが次に取り出しのは、マジックバック。
「この中に必要そうなもの、入れておいたから。」
まるで子を送り出す母。
ソフィアナの心境はそんな感じだった。
精霊にとって2年は短い期間だ。しかし、ソフィアナにとってこの2年はとても濃く、疲れるものの充実した日々だった。
ソフィアナの中でエレナは大事な人認定されたのである。
「本当に何から何までありがとうございます!大切にします!!」
「気を付けるのよ?」
「はい!あ、こっちでも悪魔素とかに関係しそうなこと、できる範囲で調べてみます。」
「無理はしないでほしいけれど、ありがたいわ。」
「がんばりましょうね!」
「そうね。―――――――さ、ここに魔力流して。」
ソフィアナが人間界につながる魔法陣を書く。
言われたとおりに魔力を流していくと、来た時と同じように視界がぐにゃりとゆがんだ。
「ありがとうございました!」
私がそう言い終わるか終らないか、わたしは人間界に戻っていた。
ただ、出発した時の場所ではなく、どこかの町の門の傍の木の影だった。
ソフィアナさんが気を使ってくれたのだろう。
2年ぶりの人間界。
というか、2年ぶりにソフィアナさん以外の人を見た!
正確にはソフィアナさんは精霊だから2年ぶりに人を見たことになる。
まあ、2年いた、って感覚はないんだけどね。
さて、まずは冒険者ギルドに行ってみないと。
……そう、2年である。
時間間隔が消えているというのは恐ろしいもので、そして魔法を使う楽しさに毎日充実していたために、いつの間にか2年もたっていた。
ソフィアナさんが、「うん、特訓これで終わりでいいわね。」といって、ふと、どのくらいやってたんだろ、3か月くらい?と気になったので聞いたら、まさかの2年。
わたし、9歳も終わりに近づいてる!?
そして、特訓の成果、ステータスはこうなった。
名前:エレナ
種族:人族?精霊?半神?
性別:女
年齢:9
属性:火・水・地・風・緑・空間・光・闇・天・無
Lv:327(+310)
HP:651(+1)
MP:167367(+109017)
STR:682(+2)
ATK:752(+2)
VIT:301(+1)
DEF:780(+220)
RES:323(+3)
DEX:635(+5)
えっと、つっこみどころ満載なのですよ。
つっこんでいいですか?
つっこみますね?
どうしてあんなにきついランニング毎日、しかも2年もやったのにHP1しか増えてないんですか!?
成長して10歳児の平均、900くらいだそうですが!?
ランニングしてないお子様方にも負けるんですが!?
物理攻撃の練習とかしてないからSTRとATKが2しか増えてないのはまあいいけど、……ソフィアナさんによると成長と同時に増えるらしいから、やっぱりもうちょっと増えてほしかったけど!
他のに比べて、MP、魔力、おかしいでしょ!?何3倍くらいになってるんです!?
しかも、500の3倍、とかかわいらしいものじゃないから、万単位だから!
10歳児の魔力平均、800くらいだそうですが!?約239倍ですが!?
生命力と抵抗力、精霊さんくらいなんですが!?人間、1000は超えるらしいですよ?普通?
あ、と、いっちばんきになるの、種族なんですよ!!
種族、人族?精霊?半神?、って、なんなの!?
いや、人間だからね?てか、せめて一つに絞ろうよ!!
……はぁ
私、どうなるんですかね、これ。
特訓が終わったといわれた次の日の朝、さっそく人間界に戻ることになった。
というのも、2年間依頼を受けていないから冒険者登録をし直さないといけなくなってしまうことや、10歳になったら何たら学園の入試を受けるとかの話をギルドでしたにもかかわらず、もうすぐで、あと3か月で10歳になってしまうことに気が付き、あわててソフィアナさんに相談したからである。
「これ、もっていって?」
そういってソフィアナさんが渡してくれたのは小さめの転移の魔道具だ。
「これには、もうここの転移地登録は済ませてあるわ。それ以外に14個登録できるから、それ以外は好きにして頂戴。悪魔素の問題は、あの日から――――――2年前からほとんど変わっていなくて、まだ手がかりもつかめていないの。何かわかったらすぐに知らせるから、その時は来てもらえる?あと、精霊界に来たのに、ここと精霊丘と特訓場しか言ってないでしょ?まあ、暇なときにいろいろなところを見てもいいかもしれないわ。」
「ありがとうございます!また遊びに来ますね!」
「ええ、たまになら来ていいわよ。あ、登録の仕方は、登録したいところにこれを置いて、そのまま魔力を流すだけよ。それから、これも、もっていって?」
ソフィアナさんが次に取り出しのは、マジックバック。
「この中に必要そうなもの、入れておいたから。」
まるで子を送り出す母。
ソフィアナの心境はそんな感じだった。
精霊にとって2年は短い期間だ。しかし、ソフィアナにとってこの2年はとても濃く、疲れるものの充実した日々だった。
ソフィアナの中でエレナは大事な人認定されたのである。
「本当に何から何までありがとうございます!大切にします!!」
「気を付けるのよ?」
「はい!あ、こっちでも悪魔素とかに関係しそうなこと、できる範囲で調べてみます。」
「無理はしないでほしいけれど、ありがたいわ。」
「がんばりましょうね!」
「そうね。―――――――さ、ここに魔力流して。」
ソフィアナが人間界につながる魔法陣を書く。
言われたとおりに魔力を流していくと、来た時と同じように視界がぐにゃりとゆがんだ。
「ありがとうございました!」
私がそう言い終わるか終らないか、わたしは人間界に戻っていた。
ただ、出発した時の場所ではなく、どこかの町の門の傍の木の影だった。
ソフィアナさんが気を使ってくれたのだろう。
2年ぶりの人間界。
というか、2年ぶりにソフィアナさん以外の人を見た!
正確にはソフィアナさんは精霊だから2年ぶりに人を見たことになる。
まあ、2年いた、って感覚はないんだけどね。
さて、まずは冒険者ギルドに行ってみないと。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる