2 / 6
2
しおりを挟む
「……あぁあ!」
この空間を移動するというのは何度経験してもなれるということがない。
軽くおこった頭痛にこめかみをぐりぐりとマッサージしながら、ライトは目の前一面に広がるスクリーンに目をやる。
スクリーンの中央には、こちらに背を向けて同じように画面を見つめる小さな肩が見える。
一応この場でライトの上司とされている神の一柱。
見た目は幼女、それも美少女。
この見た目に関してはライトの心の中の願望が結実したものだ、と初めて会ったその時にその神様に言われたのだが……。
未だにそのことに関しては納得がいかないところではある……。
美幼女の本当の姿、本当の年齢についてはもちろん知らない。
目の前の大きなスクリーンには、これからライトが派遣されるのであろう世界及び国の様子が何分割にもされ映し出されている。
それは様々な場所を、そして様々な時を映し出している物らしい。
『場所』に関しては理解できるのだが、『時』に関してはさすがに理解が及ばないそんな範疇の映像だ。
何時ものようにあちらから声がかかるまでは何も言わない。
見た目はどうであれ、神は神。いくら向こうが親しく接してくれていても、そこにはやはりある程度の線を引かなければならないということを、これまでの経験として体と心に刻み込まれているライトであった。
画面を見つめることしばし、その容姿に似合わない深いため息を一つ落としてから、幼女で美少女のライトの上司がこちらを向いた。
「立ったままの者と話すのはイヤだから、座りなさい」
その言葉と共に、何もなかった空間にソファーが現れる。これもライトの世界のライトの時代にあるものの形状を取っているライトには見慣れたものであるが、この部屋にはそぐわないように感じるのはいつものことだ。
目の前に広がっているスクリーンでさえも、この目の前の神様には全く必要のない者で、ライトの意識レベルに合わせて映し出されていることに他ならないのだから。
『だからといって、この目の前の存在の形状も俺の望む、俺の本能そのものだなんて!それが納得ができない!俺の求めている者がロリババアだなんて!』
「だれがロリババアだ!毎回,お前はそのように渋い表情をするが、どういわれようが何を思おうが、我は神。この姿こそお前の心の中の真実」
この神様の前に立てば、心の中も頭の中も何もかもが丸裸。流石神というところである。
この神とというか、神といわれる存在と関わりあうようになった頃は、この何もかも見透かされるような状態が気持ちが悪くてしょうがなかった。
人間だれしも見られたくないものの一つや二つや三つや四つはあるものだ。
それが自分も気づかない、心の奥底。本能といわれるようなモノであればなおのこと。
この空間を移動するというのは何度経験してもなれるということがない。
軽くおこった頭痛にこめかみをぐりぐりとマッサージしながら、ライトは目の前一面に広がるスクリーンに目をやる。
スクリーンの中央には、こちらに背を向けて同じように画面を見つめる小さな肩が見える。
一応この場でライトの上司とされている神の一柱。
見た目は幼女、それも美少女。
この見た目に関してはライトの心の中の願望が結実したものだ、と初めて会ったその時にその神様に言われたのだが……。
未だにそのことに関しては納得がいかないところではある……。
美幼女の本当の姿、本当の年齢についてはもちろん知らない。
目の前の大きなスクリーンには、これからライトが派遣されるのであろう世界及び国の様子が何分割にもされ映し出されている。
それは様々な場所を、そして様々な時を映し出している物らしい。
『場所』に関しては理解できるのだが、『時』に関してはさすがに理解が及ばないそんな範疇の映像だ。
何時ものようにあちらから声がかかるまでは何も言わない。
見た目はどうであれ、神は神。いくら向こうが親しく接してくれていても、そこにはやはりある程度の線を引かなければならないということを、これまでの経験として体と心に刻み込まれているライトであった。
画面を見つめることしばし、その容姿に似合わない深いため息を一つ落としてから、幼女で美少女のライトの上司がこちらを向いた。
「立ったままの者と話すのはイヤだから、座りなさい」
その言葉と共に、何もなかった空間にソファーが現れる。これもライトの世界のライトの時代にあるものの形状を取っているライトには見慣れたものであるが、この部屋にはそぐわないように感じるのはいつものことだ。
目の前に広がっているスクリーンでさえも、この目の前の神様には全く必要のない者で、ライトの意識レベルに合わせて映し出されていることに他ならないのだから。
『だからといって、この目の前の存在の形状も俺の望む、俺の本能そのものだなんて!それが納得ができない!俺の求めている者がロリババアだなんて!』
「だれがロリババアだ!毎回,お前はそのように渋い表情をするが、どういわれようが何を思おうが、我は神。この姿こそお前の心の中の真実」
この神様の前に立てば、心の中も頭の中も何もかもが丸裸。流石神というところである。
この神とというか、神といわれる存在と関わりあうようになった頃は、この何もかも見透かされるような状態が気持ちが悪くてしょうがなかった。
人間だれしも見られたくないものの一つや二つや三つや四つはあるものだ。
それが自分も気づかない、心の奥底。本能といわれるようなモノであればなおのこと。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる