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帝都奪還篇
第55話 リエナVS教皇 ①
しおりを挟むリエナは無人機の集団を抜けて エルフとダークエルフの混合部隊と聖騎士団が戦闘しているところへ駆けつける
お互いに一進一退の攻防が続き 長期戦になっていた
リエナ「ちぃ! 邪魔だ! どけ!
玉座剣の参『七天抜刀』!!」
高速の7連斬で聖騎士たちを斬り捨て 道を切り拓く
「リエナ様が通る! 変わらず攻撃をしてリエナ様を援護しろ!」
エルフ兵が合図を送り リエナの道を塞ぐ聖騎士に魔法や剣で対抗して道を開ける
リエナ「すまぬ!頼んだぞ!」
聖騎士団を抜けて 先に進んでいたゼオンと同流する
シュタッと横に着地するリエナ 隣にはゼオンがいた
前を見ると家臣やその家族 ルピスに孤児院の子供たち デミナスの面々 魔族と接点があったと思われる見慣れぬ民たちが十字架に縛り上げられていた・・・
リエナ「くぅ・・・」ひどい仕打ちに怒りが込み上げる
ゼオン「リエナ・・・教皇を頼める?」
リエナ「! そうだな アイツは神聖魔法を使ってくるからお前には相性が悪いな!」
魔族にとって聖なる攻撃や神聖魔法は効果抜群で大ダメージを他の種族より喰らうため教皇の相手とは相性が悪かった
ゼオン「それもあるけど ヴァイスハルトが今 勇者を名乗ってるのが納得ならねー!」
アレクセイ即位後 勇者の称号を与えられたヴァイスハルトだったが それは圧力と権力を使って得たものだった
「なんで勇者が処刑人みたいなことしてんだよ!」
リエナと同じで怒りを感じていた・・・
シルヴィア「リエナ様・・・ゼオン・・・」
2人が生きて目の前にいて泣きそうになる
ガルベド「陛下! 坊主! やっちまえ!!」
シリウス「陛下! ゼオン君 我々に構わず!」
ミウ「ゼオ兄にぃ キターーー!!」
五聖が応援を送る
イングリット「・・・任せたぞ!」
リザ「わおーーーん!」
ヴィヴィアン「ゼオンちゃん・・・」
レティシア「遅いのよ・・・まったく・・・」
ステラ「・・・生きてるって・・・信じてた」
フィーネ「・・・そうでなくてはね」
デミナスもみんな嬉しそうにゼオンたちを見つめる
テオ「ゼオンさん・・・ぐす・・・ぅ・・・ぐす」
鼻水を引くが 泣きそうになる
ラティア「陛下 よくご無事で・・・」
ルピス「やっぱり 悪い子じゃなかった・・・」
ペティ「お兄ちゃん! やっつけちゃえ!!」
他のみんなも声を出して応援の言葉を送る
ゼオンは左手を横に 右手を縦にして交差させる それは十字を作り 皮肉かまたは挑戦を意味するようなポーズをとる
ゼオン「断罪されるのはどっちだろうな!」
リエナ「覚悟しろ!
そしてゼオン・・・勝てよ・・・」
その一言を言うと2人は飛び出す
十字架にされた人々の中心を走る
みんなはそれを目で追う
本来なら敵同士の種族である2人だが 互いを理解し 信頼し合う人間族の皇帝と先代魔王の息子の少年
2人は共闘し 帝国の黒幕である教皇と勇者に立ち向かう・・・
ゼオンはヴァイスハルトのいる右側へ
リエナは教皇と信徒たちがいる左側へ
それぞれ駆け出す
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リエナ サイド・・・
教皇と聖十字教徒が控える別の広場に降り立つリエナ
リエナ「ここならば 好きに暴れられるな・・・」
教皇「なんと 暴力的な考えか・・・やはり悪魔に汚染されている! 一刻も早く浄化せねば!」
リエナ「御託はいい! 貴様の脳まで腐ったやつの言葉など聞くに耐えん・・・」
教皇「やはり これは浄化の必要がありそうです
さあ 信者よ 祈りなさい!」
教皇が聖十字教徒に指示を出す
教徒たちはゴニョゴニョとなにか詠唱を唱え始める
すると 教皇の身体が光り始め 「ふーん!」と力を込めると空中に浮く
教皇「ふははははは・・・神の代理人である私が直々に神罰を下してやろう!」
リエナ「支援魔法で強化されて神の真似事か
思い上がるなよ邪教が!!」
剣帝 VS 神の代理人 開幕・・・
まず 教皇が魔力を高めて リエナの足下に光輪が発生する
リエナはすぐに後ろに後退する
光輪からすぐに真っ直ぐに光の柱が現れる神聖魔法の一種である
教皇「ふははははは・・・逃げ惑え!逃げ惑え!」
光の柱を何本も発生させ 近づかせない戦法をとる
シュッ!シュッ!と回避するリエナ
リエナ「ちぃ! 玉座剣の壱『帝天衝みかどてんしょう』!!」
突き技で衝撃波を生み 教皇を狙う
だが 教皇の周りに球体状のバリアをまとい 攻撃が効かなかった
リエナ「やはり そうくるか」
飛び技はバリアで防ぎ 魔法を放ち 近づかせないタイプだった
教皇「ふーん!」
両手から黄色い雷を地面に向けて放ち 周囲一帯に電撃を流し込んできた
リエナは高く飛び上がる
それを狙って火の玉を10発ほど作り 投げつける
キン! キン! ガキン! ザンッ! ズバー!
火を弾き 切り裂くリエナだが
ボワ! ドン! ドン! と数発 受けてしまう・・・
リエナ「なんの!この程度・・・」
かすり傷程度で済む
怯まず 教皇のバリアに剣を振り下ろす
ガキーン! チリチリ!と火花が散りバリアを削るが 分厚く解けなかった
教皇「弱いわ!」光を発してバリアを強化する
その衝撃でまた遠くに飛ばされるリエナ
地面に着くとまた光の柱は発生する神聖魔法を撃ってくる
スッ! スッ!と素早く回避する
リエナ「これは消耗戦になるなぁ・・・
恐らく 後ろの教徒から無尽蔵に魔力が送られているのと支援魔法であのバリアを張っている
教徒たちが魔力切れになるまで待つか どうする」
頭の中でどう判断するか 迷う
教皇は次々と光の柱を発生させたり 火の玉を撃ってくる
リエナ「ええい! 迷うなら突っ込むまでだ!」
判断は突撃を選んだ
神聖魔法を次々と回避し 飛び上がり教皇に近づく
リエナ「玉座剣の陸(ろく)『滅龍閃(めつりゅうせん)』!!!」
かつて 邪悪なドラゴンを倒した勇者の剣技
空中で何度も斬り刻み ドラゴンの鱗を破壊するまでに至った空中技
ズババババ! ズババババ! ズババババ!と身体をねじり 回転させ 何度も斬り刻む
そしてバリアは耐えきれず パリーン!と砕け
そのまま教皇に空中技を続け 斬り刻む
ズババババ!
教皇「ぐっふ!・・・」
血を流し 地面に膝をつく
リエナ「はぁ・・・はぁ・・・」連続技で息があがる
教皇「ふふふふふふ・・・さすが 剣帝!
しかし 神の代理人には効きませんな」
そう言うと 教徒は回復魔法を唱え 傷口がみるみる塞がる
リエナ「くそ! やはり消耗戦になるか」
頭で考えていた通り 教徒の魔力が尽きるまで戦わないと教皇を倒せない
かといって 教徒を狙えば教皇は必ずバリアで防ぐ
考えている間に傷は修復して またバリアを張る教皇
教皇「神の代理人の前にひれ伏しなさい そうすれば あなたの罪は軽くなるでしょう!」
リエナ「誰がするか! 貴様こそひれ伏せば 斬首にはせんぞ・・・」
教皇「愚かな罪人(つみびと)よ・・・」
リエナ「貴様が言うな!」
ダッ!と前に出るリエナ
教皇は空中に浮き 火の玉を連発する
ザンッ! ズバ! ザシュ!
火の玉を斬り捨て 立ち向かう
教皇より上空に飛び上がり 大振りの構えをする
リエナ「玉座剣の伍『業魔断骨』!!」
剣を振り下ろすが 見切られてスッと避けられる
教皇「その技は魔の者に有利ですが 人間の私には止まって見えますよ」
余裕の表情でかわして 微笑む
ズガーーーーン!と空振りをした渾身の一振だった・・・
リエナ「いや! これでいい!」
教皇「なにを言って・・・!?」
リエナの兜割りは空振りを終わったかに見えたが、その衝撃は教徒たちに当たり数名を気絶させていた
すると 支援魔法が少し弱まり バリアの層も若干薄くなる
リエナ「おや? 神の代理人? 表情に余裕がなくなってきたな・・・」
わかりやすい挑発をする
教皇「・・・神に歯向かう悪魔が!・・・」
リエナ「神様ごっこは終わりだ!」
クラウンキャリバーを教皇に向けて 構える・・・
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