ブレイブ×サタン ~次代の勇者と魔王の立場が逆転した異世界ファンタジー~

リョウZ

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帝都奪還篇

第58話 ゼオンVSヴァイスハルト ①

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ゼオンの炎による猛撃はヴァイスハルトの氷を簡単に溶かし 剣で受け止めるだけになっていた


ボウ!ボウ!ボウ!と炎の連打を避けられるが 周りの氷や冷気を溶かして氷魔法をすぐに使えなくしていた


キン! ガキン! ガキン! ブン!


「まずこいつは周りを冷やしてからじゃないと魔法はすぐに使えない! 俺の炎ならかき消せる!」

頭の中で考えていたことは正しかった


ヴァイスハルトの氷魔法はまず自分の周りを冷気で冷やしてから出ないと大気中の水分は凍らないため

ゼオンの炎はそれを溶かすほどの熱気を放ち ヴァイスハルト得意の氷魔法を阻止していた


ボウ! シューと炎の攻撃が通るたびに周りの冷気は熱気で蒸発され 再度冷気を作るが 果敢に攻撃を続けるゼオンの炎によってすぐに冷気は蒸発させられる



「・・・くっ!」ヴァイスハルトは押されて初めて気づくこの魔族の能力は自分と相性が悪いと

無詠唱で常時発動タイプの自分の氷魔法の条件である

周囲を冷気して凍らせてから氷を創造する

その条件をかき消すほどの熱気を宿した炎

それが自分の氷魔法を作るのを邪魔して防戦になっていた



ザッと後ろに跳び 距離を作り パキパキパキ!と冷気を纏い 氷柱を作り 発射する


ゼオンはブレイクダンスを踊り 炎の蹴りをしまくり 氷柱を溶かし 砕き 全弾弾くことに成功する


「ブレイキン! ブレイキン!」テンションも高く余裕で遊び声をあげる


ゼオン「へへへ・・・燃えてきたぜ!」


ゼオンは両手を後ろに向けて 炎のジェット噴射のようにボッ!と放つと一瞬でヴァイスハルトの目の前に移動する


ヴァイスハルト「なっ!」

驚く彼を他所に左のアッパーカットが来るが サッと寸前でかわされる


次に回し蹴りを放ち 剣でガードするが炎で威力が上がった蹴りを受け止めきれずに後ろにズザザザザ!と後退する



ヴァイスハルト「ここまで厄介だとは・・・

仕方ない一気に終わらせるか・・・」

そう言うと左手をゼオンに向け 人差し指と中指を合わせて狙いを定めるように構える


ゼオン「ヤバい! あれが来る!!」

瞬時に理解し 再び接近するが 遅く



ヴァイスハルト「瞬間凍結(しゅんかんとうけつ)!」

その一言でパキッ!音が出て


ゼオンは走っている姿勢のまま 動きを凍結させられる


ヴァイスハルトの奥の手 相手の動きを凍結させる

まるで時を止めたような必殺技が決まる



ゼオン「・・・・・・」



ミウ「ゼオ兄にぃ! 動いて!」


イングリット「そうだ!動け! 殺られるぞ!」


「ゼオン!!」十字架にされたみんなが叫ぶ



ゼオン「みんなの声が聞こえる・・・だけど 身体が動かねー!・・・どうすれば・・・!?」

何かに気づく



ヴァイスハルト「少しは楽しめたが、ここまでだよ」


ゆっくり近づき 剣でトドメを刺そうと歩みよる・・・


すると あることに気づく 動きは止まっているはずだが 両手 両足の炎は燃え続けていた・・・


なぜ? 瞬間凍結で炎も止まり 鎮火するはず なのに燃えていた・・・


「まさか・・・」ヴァイスハルトはすぐに剣を横にして首をはねようとする次の瞬間・・・


シューーッとなにかが溶け出す音が聞こえたと思ったら今度はパキーン!となにかが砕ける音がする



シュッ!剣を首に当てようとしたが ガキーン!と籠手で止められる



「なぜ?動ける?・・・」ヴァイスハルトは驚く


時を止めたはずの男がわずか数秒で動き出したのだ



ゼオン「さあな・・・けど 1つだけ分かったぜ!

お前を倒せるのはやっぱ 俺だけだってな!!」


ザッと下にしゃがみ 脚を踏み込んで サマーソルトを繰り出す それはヴァイスハルトの顎に入り 空中に浮かす


ヴァイスハルト「くっ!・・・」


一瞬 怯むが受け身をとり 空中で態勢を立て直す


立て直した瞬間にはゼオンが目の前に来ていた


ヴァイスハルト「!?」


両手の掌に炎を集中させ 爆発する掌底破

『双覇爆炎掌(そうはばくえんしょう)!!』


剣で防御するが 当たった瞬間にドカーン!と爆破してヴァイスハルトを吹き飛ばす


爆発によって身体に付いていた氷 周囲の冷気を吹き飛ばし 初めてヴァイスハルトが傷ついたままの状態でそこに立っていた・・・



ガルベド「おいおい! マジかよ!?」


シリウス「リエナ様と同じく不敗神話を持つヴァイスハルトが!」


シルヴィア「あの子なら勝てるかも・・・」


「・・・・・・」皆がその状況に驚き 静寂が続く



「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

息をあげる五聖筆頭 瞬間凍結を破られてから動揺していた



「なぜだ?なぜ? 動ける?」

頭の中ではそれだけが気がかりだった

瞬間凍結は時を止めるような技 それがなぜ動く?

やはり あの炎か? あれのせいか?


ゼオンの炎を睨み付けるヴァイスハルト



ゼオン「そんなに俺の炎が怖いかよ?」拳を前に出し 挑発する



ヴァイスハルト「そうだね・・・少しだけな!」

冷気で周囲を凍てつかせ 氷柱を作りながら接近してくる


「今度こそ!」 左手でゼオンに狙いを定め

「瞬間凍結!!」


パキ!と再び凍結するゼオン


その隙に氷柱を何発を発射するヴァイスハルト


シューーッとまた溶ける音 そしてパキーン!と瞬間凍結が

砕ける音


氷柱が刺さる前に解除して 炎のラッシュを放つ

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

氷柱を砕き 応戦する



戦いを見ていたリグレット博士は理解する

「そうか! ・・・【ヒートアップ】か!」


テオ「ひーと・・・あっぷ?」

首を傾げるシリウスの息子



リグレット「ゼオンの魔族としての能力【ヒートアップ】それは内なる魔力が燃えていること

つまり・・・瞬間凍結は身体の外側を凍結させるものだとしたら内側から燃えているゼオンはそれを溶かすことが・・・解除することができる!!」



「!!!」全員が気づく


氷柱を全弾砕き ニィと笑うゼオンを見て

「ゼオンはヴァイスハルトにとって初めて現れた天敵!」



ヴァイスハルト「ちぃ!この!悪魔が!」


ゼオン「ウオオオオオオオオ!!」



ガン!ガン! キン!キン! ガキーン!ガキーン!


剣+氷柱 と拳と蹴り+炎 それぞれ合わせた技で繰り広げられる

攻撃の撃ち合い・・・



だが ヴァイスハルトはさっきの瞬間凍結でゼオンが何秒で解除したかをカウントしていた

その時間およそ3秒!


速くても3秒 ゼオンが止まること知り あえて近距離戦を持ちかけていた

次に瞬間凍結を放った一瞬の内に殺すと・・・



ボウッ! ボウッ! ボウッ!

ヴァイスハルトが避け始める



「そろそろ来るか?」ゼオンは予測していたアレが来ると



「そろそろ仕留めて教皇の加勢に・・・」

ヴァイスハルトも次で決めるつもりで間合いをとる




そして ついに2人に距離が開く まずい!と感じたゼオンは炎を噴射して一気に距離を縮め 右拳で殴ろうとする

だが 「ふふふ・・・」笑みがこぼれるヴァイスハルト

左手の人差し指と中指を揃えて 『瞬間凍結(しゅんかんとうけつ)』と唱える


距離を詰めたゼオンの行動を逆手に取り 近距離で凍結させて仕留めようと仕掛けた罠だった


氷柱は発射準備を済ませ また身体中に串刺しにしようとしていた



「勝った!・・・」心の中で歓喜するヴァイスハルト





スゥゥゥゥ・・・

「?」 凍結させたはずの右腕がゆっくりとスローモーションだが 動いていた



スゥゥゥゥ・・・ ゆっくりとスローで確実に動いていた



1秒経過・・・



ヴァイスハルトだけがスローに見えていた

「? なんだ? なんだこれは?」



炎の拳が迫る ゆっくりと

だが 自分もスローモーションになっていた


「は、速く! 氷柱で串刺しに!」


氷柱を発射しようとするが 遅い

拳が目の前に来る



2秒経過・・・



「ま、待って! なんで動ける? なんで私より速い?

お前は!・・・止まってるはずだろ!?」

ヴァイスハルトの心の叫びを発した瞬間



ゼオンの右拳がヴァイスハルトの顔面に直撃する

ドガッ!



3秒経過・・・



ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!



ゼオンの両拳によるラッシュが解放され 顔面だけでなく胴体にも拳の連打が撃ち込まれる



ゼオン「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄・・・無駄!!!」


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