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死に戻り編
フィエラの戦闘
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ダンジョンに入った俺たちは、あたり一面に広がる雪景色に目をやる。
俺は一度来ているためそんなに感動とかはないが、フィエラは嬉しいのか尻尾がフラフラと揺れている。
(いや、これはもしかして…)
「一応言っておくが、遊ぶなよ」
「……わかってる」
長い間を空けて答えたフィエラだったが、尻尾は心なしか寂しそうにだらんと垂れ下がる。
「雪なら領内でもたくさんあるだろ。遊ぶならそっちで遊べ」
「エルも一緒に遊んで」
「俺が…?」
「ん。そしたら尻尾も耳もたくさんもふもふしていい」
「考えておこう」
もともと遊ぶつもりなど無かったが、フィエラが尻尾と耳をもふる許可をくれたので、仕方なしに検討することにした。
(だってフィエラの尻尾、最近また触り心地が良くなったんだもんなぁ)
フィエラは俺と会っていない時間、尻尾や耳の手入れに力を入れているのか、最近ではさらにふわふわとした触り心地になったのだ。
「まぁ、どうするかはダンジョンを出てから決めるぞ。まずは10階層までフィエラ一人で攻略をしてくれ。
俺は前に来た時そこまで攻略しているし、できるよな?」
「余裕。エルは私の後ろについてくるだけでいい」
声の調子は変わらないが、数週間とはいえずっと一緒に行動していたため、彼女がやる気に満ちていることはなんとなく分かった。
(んじゃ、お手並み拝見と行きますか)
フィエラは迷いなく雪の中を歩いていくので、俺も黙って後ろから彼女についていくのであった。
しばらく歩いて最初に出会ったのは、アイスウルフの群れだった。
数は5匹で、1匹だけ大きいのがいるため、そいつがリーダーだということがわかる。
「『身体強化』」
フィエラは身体強化をかけると、足元が雪だというのにすごい速さでアイスウルフに近づく。
アイスウルフはリーダーを庇うように前に4匹いたが、フィエラの速度について行くことができずあっさりと間を通られてしまい、後ろにいたリーダーがフィエラの蹴りの餌食となった。
蹴りで頭を砕かれたリーダーは、あっさりと倒されてしまい魔石だけを残して消滅。
司令塔を無くした他の4匹は戸惑ってしまうが、そんな隙をフィエラが見逃すはずもなく、4匹を殴打や蹴り、そして貫手で簡単に倒してしまった。
「さすがだな。相手にもならなかったか」
「ん。エルは安心してみてて」
「りょーかい」
その後もフィエラは出てくる敵を容赦なく倒していき、俺たちはあっという間に5階層までやってきた。
フィエラは今、アイスオーク8体と戦っているが、こちらも全く相手になっておらず、相手の攻撃を受け流しながら殴ったり蹴ったりして倒していく。
2分ほどで全て倒したフィエラは、魔石を回収して俺のもとに近づいてくるが、俺の索敵魔法に魔物の反応があり、俺は急いで動く。
身体強化を瞬時に使った俺は、一瞬でフィエラのもとへと近づき、彼女の腕を引いて抱き寄せると、彼女の後ろから攻撃しようとしていた魔物のことを捕まえる。
「…エル?」
「危なかったなフィエラ。不意打ちには注意するように言っただろう」
俺はフィエラの腕を離して距離を取ると、右手に掴んだアイスホーンラビットを見せる。
「これはホーンラビット?」
「氷で出来たものだけどな。こいつは隠密性に優れていて、小柄な体と氷でできているから限りなく透明に近くて見つけにくいんだ。
だから相手が他の魔物を倒して油断した隙をつき、後ろから角で刺し殺しにくる」
本来のホーンラビットであればここまで凶暴ではない。
しかし、ダンジョンに出てくる魔物は全てが好戦的であり、こうして隙をついて攻撃してくるやつもいるのだ。
俺は手に握っていたアイスホーンラビットの角を握りつぶすと、地に落ちる前に手刀で首を切り落とした。
「ん。助かった」
「気にするな。次からは敵を倒しても油断するなよ」
「わかった」
その後のフィエラは油断することなく攻略を進めていき、8階層目で再び襲ってきたアイスホーンラビットを難なく処理していた。
そして俺たちは、ついに10階層へと到達する。
「ここの敵はアイスゴーレムだ。硬くて防御力は高いが敏捷性には欠ける。ただ、攻撃は一撃が重いから、受け止めるよりはカウンター狙いで回避したほうがいいだろう」
「了解」
アイスゴーレムと戦う際に気をつけるべきことを確認したあと、俺たちはフィエラを先頭にボス部屋へと入る。
アイスゴーレムは俺たちが入ってきたことに気がつくと、座っていた体を動かしてた立ち上がる。
「行ってくる」
「おう。いってら」
俺の言葉を聞いたフィエラは、全力で身体強化をかけると、一瞬のうちにアイスゴーレムへと迫る。
まずは様子見のためか、フィエラはジャンプをすると、フェイントも無しに正面から胴体を思い切り殴る。
しかし、やはり防御力が高いため、アイスゴーレムはびくともしない。
フィエラが地面に着地するタイミングを狙ってアイスゴーレムが拳を振り下ろすが、フィエラは空中で身を翻すと、振り下ろされた腕を蹴って距離を取る。
アイスゴーレムの動く速さや防御力を確認したフィエラは、また正面からアイスゴーレムに突っ込む。
ただ、今度はジャンプをするのではなく、姿勢を低くして突っ込んでいくと、攻撃を仕掛けることなくアイスゴーレムの周りを走る。
アイスゴーレムはフィエラの動きを止めるため、拳を上から何度も叩きつけるが、その全てが彼女のスピードにはついていけず地面を叩きつける。
フィエラがその隙にアイスゴーレムの腕を何度も殴り続けると、少しずつ腕に罅が入り7回目くらいでボトリと落ちた。
(ふむ。同じところを攻撃して少しずつダメージを与えたのか)
フィエラはその後も冷静に同じことを繰り返すと、左腕、右足、左足と破壊していき、最後に無防備になった胴体へ拳を連続で叩き込むと、ダメージに耐えられなかったアイスゴーレムは魔石へと変わった。
「おわった」
「お疲れ様。悪くない戦いだったよ」
「ありがと。修正点はある?」
「ゴーレム相手ならあれで十分だ。けど、知性のある魔物相手だと同じ手は何度も通じないから、他にも戦略を立てないとかな」
「わかった」
実際、俺も前に一人でアイスゴーレムと戦った時は、闘気による振波でゴリ押しした。
だが、それは知性のないパターン化されたゴーレムだからできるのであって、知性のある魔物や成長型ゴーレムだと同じ手はそう何度も通用しない。
だからこそ、戦う時は常に思考を巡らせ、周囲の環境を利用して戦わなければならないのだ。
「よし。それじゃあ少し休憩してから次の階層に行こう」
俺はそう言うと、氷魔法でドームを作り、中に入れる入り口を作ってフィエラと一緒に中へと入る。
中はそこそこ広い作りにしたので、温水でクッションを二つ作ると、俺とフィエラは向かい合うようにして座った。
「少し寒いか?」
「私は平気」
「そうか」
次に俺は、持ってきたカバンからパンと干し肉を出すと、それをフィエラにも渡して2人で食べる。
「あー。やっぱり時空間魔法が欲しい」
「時空間魔法?」
「そう。あれが使えれば、収納魔法って魔法が使えて、食べ物とかも温かいまま持ち運び出来るんだよ」
「でも、時空間魔法は忘れられた魔法のはず。今は使える人がいないって聞いた」
「まぁそうだな」
時空間魔法は、いわゆる古代魔法と呼ばれるものの一つで、遥か昔、魔法が今よりも発展していた時代に使われていた魔法だ。
代表的なものが転移魔法や収納魔法、あとは剣で次元を切ったりも出来たそうだ。
ただ、平和な世の中が続いていく中で、魔法技術が少しずつ衰退して行ったのと、単に時空間魔法を使えるだけの魔力量を持ったものが減ったのが原因だ。
(実際俺も、今の魔力量じゃまだ使えないもんな)
時空間魔法は通常の魔法とは違い、時間や空間といった曖昧な概念に干渉する魔法のため、使用する時に膨大な魔力が必要となる。
「知識はあるんだけどな。あとは魔力だけが足りん」
「さすが。早く使えるようになってね」
「お前、俺を荷物持ちにする気だろ」
「バレた?どこでも温かいご飯が食べれるのは便利。楽しみにして待ってる」
「まったく」
まぁ実際、俺もいつどこでも温かい料理が食べられて手荷物が減るのはありがたい事なので、なるべく早めに使えるようになろうと努力することに決めたのであった。
「んじゃ、そろそろ行きますか」
「ん。わかった」
十分休んだ俺たちは、次の階層に向かうため氷のドームを出ると、下へと降っていく階段に向かうのであった。
俺は一度来ているためそんなに感動とかはないが、フィエラは嬉しいのか尻尾がフラフラと揺れている。
(いや、これはもしかして…)
「一応言っておくが、遊ぶなよ」
「……わかってる」
長い間を空けて答えたフィエラだったが、尻尾は心なしか寂しそうにだらんと垂れ下がる。
「雪なら領内でもたくさんあるだろ。遊ぶならそっちで遊べ」
「エルも一緒に遊んで」
「俺が…?」
「ん。そしたら尻尾も耳もたくさんもふもふしていい」
「考えておこう」
もともと遊ぶつもりなど無かったが、フィエラが尻尾と耳をもふる許可をくれたので、仕方なしに検討することにした。
(だってフィエラの尻尾、最近また触り心地が良くなったんだもんなぁ)
フィエラは俺と会っていない時間、尻尾や耳の手入れに力を入れているのか、最近ではさらにふわふわとした触り心地になったのだ。
「まぁ、どうするかはダンジョンを出てから決めるぞ。まずは10階層までフィエラ一人で攻略をしてくれ。
俺は前に来た時そこまで攻略しているし、できるよな?」
「余裕。エルは私の後ろについてくるだけでいい」
声の調子は変わらないが、数週間とはいえずっと一緒に行動していたため、彼女がやる気に満ちていることはなんとなく分かった。
(んじゃ、お手並み拝見と行きますか)
フィエラは迷いなく雪の中を歩いていくので、俺も黙って後ろから彼女についていくのであった。
しばらく歩いて最初に出会ったのは、アイスウルフの群れだった。
数は5匹で、1匹だけ大きいのがいるため、そいつがリーダーだということがわかる。
「『身体強化』」
フィエラは身体強化をかけると、足元が雪だというのにすごい速さでアイスウルフに近づく。
アイスウルフはリーダーを庇うように前に4匹いたが、フィエラの速度について行くことができずあっさりと間を通られてしまい、後ろにいたリーダーがフィエラの蹴りの餌食となった。
蹴りで頭を砕かれたリーダーは、あっさりと倒されてしまい魔石だけを残して消滅。
司令塔を無くした他の4匹は戸惑ってしまうが、そんな隙をフィエラが見逃すはずもなく、4匹を殴打や蹴り、そして貫手で簡単に倒してしまった。
「さすがだな。相手にもならなかったか」
「ん。エルは安心してみてて」
「りょーかい」
その後もフィエラは出てくる敵を容赦なく倒していき、俺たちはあっという間に5階層までやってきた。
フィエラは今、アイスオーク8体と戦っているが、こちらも全く相手になっておらず、相手の攻撃を受け流しながら殴ったり蹴ったりして倒していく。
2分ほどで全て倒したフィエラは、魔石を回収して俺のもとに近づいてくるが、俺の索敵魔法に魔物の反応があり、俺は急いで動く。
身体強化を瞬時に使った俺は、一瞬でフィエラのもとへと近づき、彼女の腕を引いて抱き寄せると、彼女の後ろから攻撃しようとしていた魔物のことを捕まえる。
「…エル?」
「危なかったなフィエラ。不意打ちには注意するように言っただろう」
俺はフィエラの腕を離して距離を取ると、右手に掴んだアイスホーンラビットを見せる。
「これはホーンラビット?」
「氷で出来たものだけどな。こいつは隠密性に優れていて、小柄な体と氷でできているから限りなく透明に近くて見つけにくいんだ。
だから相手が他の魔物を倒して油断した隙をつき、後ろから角で刺し殺しにくる」
本来のホーンラビットであればここまで凶暴ではない。
しかし、ダンジョンに出てくる魔物は全てが好戦的であり、こうして隙をついて攻撃してくるやつもいるのだ。
俺は手に握っていたアイスホーンラビットの角を握りつぶすと、地に落ちる前に手刀で首を切り落とした。
「ん。助かった」
「気にするな。次からは敵を倒しても油断するなよ」
「わかった」
その後のフィエラは油断することなく攻略を進めていき、8階層目で再び襲ってきたアイスホーンラビットを難なく処理していた。
そして俺たちは、ついに10階層へと到達する。
「ここの敵はアイスゴーレムだ。硬くて防御力は高いが敏捷性には欠ける。ただ、攻撃は一撃が重いから、受け止めるよりはカウンター狙いで回避したほうがいいだろう」
「了解」
アイスゴーレムと戦う際に気をつけるべきことを確認したあと、俺たちはフィエラを先頭にボス部屋へと入る。
アイスゴーレムは俺たちが入ってきたことに気がつくと、座っていた体を動かしてた立ち上がる。
「行ってくる」
「おう。いってら」
俺の言葉を聞いたフィエラは、全力で身体強化をかけると、一瞬のうちにアイスゴーレムへと迫る。
まずは様子見のためか、フィエラはジャンプをすると、フェイントも無しに正面から胴体を思い切り殴る。
しかし、やはり防御力が高いため、アイスゴーレムはびくともしない。
フィエラが地面に着地するタイミングを狙ってアイスゴーレムが拳を振り下ろすが、フィエラは空中で身を翻すと、振り下ろされた腕を蹴って距離を取る。
アイスゴーレムの動く速さや防御力を確認したフィエラは、また正面からアイスゴーレムに突っ込む。
ただ、今度はジャンプをするのではなく、姿勢を低くして突っ込んでいくと、攻撃を仕掛けることなくアイスゴーレムの周りを走る。
アイスゴーレムはフィエラの動きを止めるため、拳を上から何度も叩きつけるが、その全てが彼女のスピードにはついていけず地面を叩きつける。
フィエラがその隙にアイスゴーレムの腕を何度も殴り続けると、少しずつ腕に罅が入り7回目くらいでボトリと落ちた。
(ふむ。同じところを攻撃して少しずつダメージを与えたのか)
フィエラはその後も冷静に同じことを繰り返すと、左腕、右足、左足と破壊していき、最後に無防備になった胴体へ拳を連続で叩き込むと、ダメージに耐えられなかったアイスゴーレムは魔石へと変わった。
「おわった」
「お疲れ様。悪くない戦いだったよ」
「ありがと。修正点はある?」
「ゴーレム相手ならあれで十分だ。けど、知性のある魔物相手だと同じ手は何度も通じないから、他にも戦略を立てないとかな」
「わかった」
実際、俺も前に一人でアイスゴーレムと戦った時は、闘気による振波でゴリ押しした。
だが、それは知性のないパターン化されたゴーレムだからできるのであって、知性のある魔物や成長型ゴーレムだと同じ手はそう何度も通用しない。
だからこそ、戦う時は常に思考を巡らせ、周囲の環境を利用して戦わなければならないのだ。
「よし。それじゃあ少し休憩してから次の階層に行こう」
俺はそう言うと、氷魔法でドームを作り、中に入れる入り口を作ってフィエラと一緒に中へと入る。
中はそこそこ広い作りにしたので、温水でクッションを二つ作ると、俺とフィエラは向かい合うようにして座った。
「少し寒いか?」
「私は平気」
「そうか」
次に俺は、持ってきたカバンからパンと干し肉を出すと、それをフィエラにも渡して2人で食べる。
「あー。やっぱり時空間魔法が欲しい」
「時空間魔法?」
「そう。あれが使えれば、収納魔法って魔法が使えて、食べ物とかも温かいまま持ち運び出来るんだよ」
「でも、時空間魔法は忘れられた魔法のはず。今は使える人がいないって聞いた」
「まぁそうだな」
時空間魔法は、いわゆる古代魔法と呼ばれるものの一つで、遥か昔、魔法が今よりも発展していた時代に使われていた魔法だ。
代表的なものが転移魔法や収納魔法、あとは剣で次元を切ったりも出来たそうだ。
ただ、平和な世の中が続いていく中で、魔法技術が少しずつ衰退して行ったのと、単に時空間魔法を使えるだけの魔力量を持ったものが減ったのが原因だ。
(実際俺も、今の魔力量じゃまだ使えないもんな)
時空間魔法は通常の魔法とは違い、時間や空間といった曖昧な概念に干渉する魔法のため、使用する時に膨大な魔力が必要となる。
「知識はあるんだけどな。あとは魔力だけが足りん」
「さすが。早く使えるようになってね」
「お前、俺を荷物持ちにする気だろ」
「バレた?どこでも温かいご飯が食べれるのは便利。楽しみにして待ってる」
「まったく」
まぁ実際、俺もいつどこでも温かい料理が食べられて手荷物が減るのはありがたい事なので、なるべく早めに使えるようになろうと努力することに決めたのであった。
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「ん。わかった」
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これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
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