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冒険編
学園生活
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フィエラがダイトとの決闘で彼を瞬殺したあと、教室に戻ってきた俺たちは適当な席に座る。
「えーっと、それではさっそくだけど新入生の紹介をするよ。今回新しくSクラスに入ったのは7人。では一人ずつ自己紹介をして貰おうかな。まずはソニアさんから」
「はい。あたしはソニア・スカーレットです。最近まで魔法が使えませんでしたが、先日ようやく魔法が使えるようになりました。まだ練習中ではありますが、闇魔法が得意です。よろしくお願いします」
ソニアは無難に挨拶をすませると、クラスのみんなに頭を下げてから席へと座る。
「はい、ありがとう。じゃあそのまま横にいってシュヴィーナさん。よろしく」
「私はシュヴィーナよ。得意な魔法は水と風。それから精霊魔法が使えるわ。短い間になると思うけどよろしくね」
シュヴィーナが挨拶をすると、周りの男どもが彼女の美しさに見惚れ、熱を持った視線を向け始める。
「では次にエイルくん」
「エイルです。あまり授業には出ないと思うけどよろしく」
ダイトの件で既に一日のやる気を全て無くしていた俺は、雑に挨拶をすませて椅子に座った。
「うーん。もう少し何か言って欲しかったけど、まぁいいか。次、フィエラさん」
「ん。フィエラ。よろしく」
フィエラは俺以上に短く名前だけを名乗ると、椅子に座ってハミルに無言で次に行くよう訴える。
「…君たちは本当に似てるねぇ。はぁ。なんか僕もう疲れてきちゃった。次は…」
ハミルは少し疲れた様子を見せながら他の3人にも自己紹介をさせると、一人一人に冒険者カードのようなものを渡していく。
「今渡したのは学生証だよ。そのカードに魔力を流してみて」
俺たちは言われた通りカードに魔力を流し込むと、そこに名前とSクラスという文字が現れる。
「そのカードは、最初に魔力を流した人が触れた時にしか名前やクラスの表記が出ないようになっているだ。
そのカードが無いと利用できない施設もあるから、絶対に無くさないようにね。
それと、隣の建物に学食があるんだけど、そこでカードを見せると少し割引してもらえたり、あとは街で買い物をする時とかも、このカードを見せれば安くしてくれるお店もあるから是非使ってみてね。ここまでで質問はあるかい?」
ハミルは学生証についての説明を終えると、何か質問はあるかと聞いてくるが、誰も質問は無いようだったので次の説明へと移る。
「次に授業についてだね。Sクラスは他のクラスと違って少し特殊でね。魔法の基礎についての授業に出ること以外は基本的に自由に行動してもらって構わない。
図書館で勉強をしたり、授業の無い先生から教えてもらったり、訓練場で魔法の練習をするなど、何をするかは個人に任せてるんだ。
ただ、その分半年ごとに行われる試験は他のクラスよりも難しいものになっているし、魔物討伐実習での成績も重要になってくる。
だから自由だからといって遊んでばかりいると、下のクラスに落ちることもあるからそうならないように頑張ってね」
ハミルは説明を終えると、さっそく基礎の授業を始めると言って教科書を開くように指示を出す。
授業の内容は本当に基礎的なものばかりで、魔力の操り方や魔法を発動させる時はイメージが大事だとか、あとは詠唱文でどこの文が大切かなど、そんな簡単なものばかりだった。
初等科の基礎授業なので仕方がない話ではあるが、俺にとっては既に知っている知識であったため、ほとんど参考にはならなかった。
その後も属性別の魔法についてやイメージを明確にするために絵を描く授業も受けてみたが、やはり退屈でしかなかった。
いや、一つだけ面白いことがあり、それはシュヴィーナの絵があまりにも酷かったことだ。
絵を描く時、担当の先生からは魔法をよりイメージしやすくするため、一番得意な魔法に関わる絵を描くように指示された。
俺は適当に火を描き、フィエラは身体強化をイメージしてか硬い物体、ソニアは闇魔法なので黒い槍などを描いたのだが、シュヴィーナは契約精霊であるドーナを描いていた。
彼女はそれを自信に満ちた目で見せてきたのだが、描かれていたのは子供の落書きのようなもので、顔のパーツはバラバラ、髪も散らばっていたし、足や手もおかしな方向に曲がっていた。
「「「……」」」
「な、何かしら。みんな、私上手くかけているわよね?」
「ソニア、何か言ってやれ」
「え?!そ、そうね。すごく独特で良い感じだと思う。うん。シュヴィーナらしさがあって良いんじゃないかな」
「そ、そうよね!きっとドーナも喜んでくれるわよね!すぐに見せてあげないと!」
「「「あ…」」」
俺たちはそれはまずいと思い止めようとするが、それよりも早くシュヴィーナがドーナを召喚してしまったため、止めることができなかった。
「ドーナ!私、あなたのことを描いたのよ!可愛いでしょう?」
ドーナは最初、自分を描いたと言われて嬉しそうな顔をしていたが、絵を見せられた瞬間に顔から笑顔が抜け落ち、瞳からも光が無くなると、俺の方に飛んできて肩に座りそっぽを向いてしまう。
「ど、ドーナどうしたの?ほら、あなたよ。頑張って描いたの」
シュヴィーナは何故か機嫌が悪くなってしまったドーナに必死になって絵を見せようとするが、それが逆効果となりドーナはさらに機嫌が悪くなってしまった。
「シュヴィ。とりあえず絵を下げて落ち着いて」
すると、これまで話すことなく様子を見ていたフィエラが、シュヴィーナに絵を下げるように言うと、彼女は渋々手に持っていた絵を下げる。
「私って、もしかして絵が下手なの…?」
僅かに瞳を潤ませながら上目遣いで聞いてくるシュヴィーナに、ドーナの嫌がりようもあって俺たちは何もいうことができず、彼女はそれにより全てを察した。
「うぅ…。頑張ったのに」
「あー、まぁ…ほら、あれだ。誰にでも得意不得意はある。それはお前もよくわかってるだろ?」
俺はそう言ってフィエラをチラッと見ると、シュヴィーナはそれだけで言葉の意味を理解し、少しだけ元気を取り戻す。
「そうね。その通りだったわ」
フィエラとソニアは俺たちの様子に少し不思議そうにしていたが、2人が深く聞いてくることはなく、その後シュヴィーナは機嫌が悪くしてしまったドーナに許してもらうまで色々とするのであった。
それから早くも半月が経つと、俺たちも学園での生活にだいぶ慣れてくる。
これまでは急いで色んなところに行ったり戦ってばかりだったため、たまにはこうやってのんびりするのも悪くないと思う今日この頃な俺である。
ちなみに、半月前にフィエラと決闘をして負けたダイトは、最初は難癖をつけて学園に残ろうとしたが、制約魔法による痛みに耐えきれずすぐに退学して行った。
決闘の時フィエラに顔面を殴られた彼は、可哀想なことに前歯が抜けており、文句を言っていた時に何を言っているのか分からなかったのは余談である。
しかも彼、学園を出る時は何故かフィエラではなく俺を睨んでいたので、本当に面倒なやつだった。
それと、あとからハミルが言っていた話だが、実はダイトはそんなに魔法の才能が無いらしく、王族であることを笠に着て、学園長がいない間に他の先生に圧力をかけ無理矢理Sクラスに入ったそうだ。
通りで弱かったわけである。
まぁそんなダイトのことはどうでも良くて、俺はこの半月間、授業にはほとんど出ることなく禁書庫にずっと通い続けていた。
フィエラたちは3人で授業に出たり訓練場でソニアのために戦闘訓練をしたりと別行動を取っており、学園にいる間は基本的に1人で行動してた。
「はぁ。今日もそれらしい情報は無かったな」
しかし、この半月で禁書庫にある本をだいぶ読んだのだが、魔族が使う呪い系統の魔法についてや威力が高すぎる魔法、あとは本当か嘘かも分からないような国の歴史についての本しかなく、それほど重要と言えるような本を見つけることは出来ずにいた。
「オーリエンスはここで俺に何をさせたいんだ。…いや、そもそも彼女を信じて良いものかどうかも怪しいところか」
まだまだ謎の多いオーリエンスの言葉をどこまで信じるかは別にして、情報が足りていないことも事実なため、今は本を読み続ける。
それに、ここにある魔法についての本は知らない知識もかなり記されてあったので、今後の成長のためにも一通り目を通していくのであった。
「えーっと、それではさっそくだけど新入生の紹介をするよ。今回新しくSクラスに入ったのは7人。では一人ずつ自己紹介をして貰おうかな。まずはソニアさんから」
「はい。あたしはソニア・スカーレットです。最近まで魔法が使えませんでしたが、先日ようやく魔法が使えるようになりました。まだ練習中ではありますが、闇魔法が得意です。よろしくお願いします」
ソニアは無難に挨拶をすませると、クラスのみんなに頭を下げてから席へと座る。
「はい、ありがとう。じゃあそのまま横にいってシュヴィーナさん。よろしく」
「私はシュヴィーナよ。得意な魔法は水と風。それから精霊魔法が使えるわ。短い間になると思うけどよろしくね」
シュヴィーナが挨拶をすると、周りの男どもが彼女の美しさに見惚れ、熱を持った視線を向け始める。
「では次にエイルくん」
「エイルです。あまり授業には出ないと思うけどよろしく」
ダイトの件で既に一日のやる気を全て無くしていた俺は、雑に挨拶をすませて椅子に座った。
「うーん。もう少し何か言って欲しかったけど、まぁいいか。次、フィエラさん」
「ん。フィエラ。よろしく」
フィエラは俺以上に短く名前だけを名乗ると、椅子に座ってハミルに無言で次に行くよう訴える。
「…君たちは本当に似てるねぇ。はぁ。なんか僕もう疲れてきちゃった。次は…」
ハミルは少し疲れた様子を見せながら他の3人にも自己紹介をさせると、一人一人に冒険者カードのようなものを渡していく。
「今渡したのは学生証だよ。そのカードに魔力を流してみて」
俺たちは言われた通りカードに魔力を流し込むと、そこに名前とSクラスという文字が現れる。
「そのカードは、最初に魔力を流した人が触れた時にしか名前やクラスの表記が出ないようになっているだ。
そのカードが無いと利用できない施設もあるから、絶対に無くさないようにね。
それと、隣の建物に学食があるんだけど、そこでカードを見せると少し割引してもらえたり、あとは街で買い物をする時とかも、このカードを見せれば安くしてくれるお店もあるから是非使ってみてね。ここまでで質問はあるかい?」
ハミルは学生証についての説明を終えると、何か質問はあるかと聞いてくるが、誰も質問は無いようだったので次の説明へと移る。
「次に授業についてだね。Sクラスは他のクラスと違って少し特殊でね。魔法の基礎についての授業に出ること以外は基本的に自由に行動してもらって構わない。
図書館で勉強をしたり、授業の無い先生から教えてもらったり、訓練場で魔法の練習をするなど、何をするかは個人に任せてるんだ。
ただ、その分半年ごとに行われる試験は他のクラスよりも難しいものになっているし、魔物討伐実習での成績も重要になってくる。
だから自由だからといって遊んでばかりいると、下のクラスに落ちることもあるからそうならないように頑張ってね」
ハミルは説明を終えると、さっそく基礎の授業を始めると言って教科書を開くように指示を出す。
授業の内容は本当に基礎的なものばかりで、魔力の操り方や魔法を発動させる時はイメージが大事だとか、あとは詠唱文でどこの文が大切かなど、そんな簡単なものばかりだった。
初等科の基礎授業なので仕方がない話ではあるが、俺にとっては既に知っている知識であったため、ほとんど参考にはならなかった。
その後も属性別の魔法についてやイメージを明確にするために絵を描く授業も受けてみたが、やはり退屈でしかなかった。
いや、一つだけ面白いことがあり、それはシュヴィーナの絵があまりにも酷かったことだ。
絵を描く時、担当の先生からは魔法をよりイメージしやすくするため、一番得意な魔法に関わる絵を描くように指示された。
俺は適当に火を描き、フィエラは身体強化をイメージしてか硬い物体、ソニアは闇魔法なので黒い槍などを描いたのだが、シュヴィーナは契約精霊であるドーナを描いていた。
彼女はそれを自信に満ちた目で見せてきたのだが、描かれていたのは子供の落書きのようなもので、顔のパーツはバラバラ、髪も散らばっていたし、足や手もおかしな方向に曲がっていた。
「「「……」」」
「な、何かしら。みんな、私上手くかけているわよね?」
「ソニア、何か言ってやれ」
「え?!そ、そうね。すごく独特で良い感じだと思う。うん。シュヴィーナらしさがあって良いんじゃないかな」
「そ、そうよね!きっとドーナも喜んでくれるわよね!すぐに見せてあげないと!」
「「「あ…」」」
俺たちはそれはまずいと思い止めようとするが、それよりも早くシュヴィーナがドーナを召喚してしまったため、止めることができなかった。
「ドーナ!私、あなたのことを描いたのよ!可愛いでしょう?」
ドーナは最初、自分を描いたと言われて嬉しそうな顔をしていたが、絵を見せられた瞬間に顔から笑顔が抜け落ち、瞳からも光が無くなると、俺の方に飛んできて肩に座りそっぽを向いてしまう。
「ど、ドーナどうしたの?ほら、あなたよ。頑張って描いたの」
シュヴィーナは何故か機嫌が悪くなってしまったドーナに必死になって絵を見せようとするが、それが逆効果となりドーナはさらに機嫌が悪くなってしまった。
「シュヴィ。とりあえず絵を下げて落ち着いて」
すると、これまで話すことなく様子を見ていたフィエラが、シュヴィーナに絵を下げるように言うと、彼女は渋々手に持っていた絵を下げる。
「私って、もしかして絵が下手なの…?」
僅かに瞳を潤ませながら上目遣いで聞いてくるシュヴィーナに、ドーナの嫌がりようもあって俺たちは何もいうことができず、彼女はそれにより全てを察した。
「うぅ…。頑張ったのに」
「あー、まぁ…ほら、あれだ。誰にでも得意不得意はある。それはお前もよくわかってるだろ?」
俺はそう言ってフィエラをチラッと見ると、シュヴィーナはそれだけで言葉の意味を理解し、少しだけ元気を取り戻す。
「そうね。その通りだったわ」
フィエラとソニアは俺たちの様子に少し不思議そうにしていたが、2人が深く聞いてくることはなく、その後シュヴィーナは機嫌が悪くしてしまったドーナに許してもらうまで色々とするのであった。
それから早くも半月が経つと、俺たちも学園での生活にだいぶ慣れてくる。
これまでは急いで色んなところに行ったり戦ってばかりだったため、たまにはこうやってのんびりするのも悪くないと思う今日この頃な俺である。
ちなみに、半月前にフィエラと決闘をして負けたダイトは、最初は難癖をつけて学園に残ろうとしたが、制約魔法による痛みに耐えきれずすぐに退学して行った。
決闘の時フィエラに顔面を殴られた彼は、可哀想なことに前歯が抜けており、文句を言っていた時に何を言っているのか分からなかったのは余談である。
しかも彼、学園を出る時は何故かフィエラではなく俺を睨んでいたので、本当に面倒なやつだった。
それと、あとからハミルが言っていた話だが、実はダイトはそんなに魔法の才能が無いらしく、王族であることを笠に着て、学園長がいない間に他の先生に圧力をかけ無理矢理Sクラスに入ったそうだ。
通りで弱かったわけである。
まぁそんなダイトのことはどうでも良くて、俺はこの半月間、授業にはほとんど出ることなく禁書庫にずっと通い続けていた。
フィエラたちは3人で授業に出たり訓練場でソニアのために戦闘訓練をしたりと別行動を取っており、学園にいる間は基本的に1人で行動してた。
「はぁ。今日もそれらしい情報は無かったな」
しかし、この半月で禁書庫にある本をだいぶ読んだのだが、魔族が使う呪い系統の魔法についてや威力が高すぎる魔法、あとは本当か嘘かも分からないような国の歴史についての本しかなく、それほど重要と言えるような本を見つけることは出来ずにいた。
「オーリエンスはここで俺に何をさせたいんだ。…いや、そもそも彼女を信じて良いものかどうかも怪しいところか」
まだまだ謎の多いオーリエンスの言葉をどこまで信じるかは別にして、情報が足りていないことも事実なため、今は本を読み続ける。
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