23 / 36
第23話:私の正体がルーカス様にバレていた様です
しおりを挟む
夕食の片づけを終えたと同時に、今度はお茶とお菓子を準備しろと騒ぎ出したお兄様たち。もう、いい加減にしてよ!そう思いつつも、200人分のお茶とお菓子を準備した。
さすがに疲れたわ。厨房で座っていると、またヴィーノお兄様のバランお兄様がやって来た。
「アリー、エクレアが食べたい。今すぐ作れ」
「俺はイチゴのタルトがいいな」
また料理のリクエストをしに来たのね。いい加減頭に来たわ。
「お兄様たち、いい加減にしてください。こんなに私をこき使って、一体何を考えているのですか?」
お兄様たちに近づき、小声で文句を言った。
「何って、お仕置きに決まっているだろう。お前、俺のいう事を無視して勝手に行動を起こしたかなら。あれほど勝手な行動は慎めと言っただろう!」
急に怖い顔になったヴィーノお兄様に詰め寄られた。そういえば私、お兄様の言葉を無視して、自分で副隊長を尾行したりしたのだった。
「今回はたまたま他の隊員たちに助けられたりしたからよかったものを!第一お前は少し無謀すぎるんだ。もう二度と勝手な事が出来ない様、討伐が終わるまでは毎日こき使って、夜は出歩く元気が出ないようにしてやるからな。覚悟しろよ!」
「ヴィーノ兄さんの言う通りだ!ルーカス殿下から話を聞いた時、寿命が縮まる思いをしたんだぞ。その上、全然目覚めないし。お前は俺たちの大切な妹だ!くれぐれも勝手な行動はするな!話は終わりだ、今すぐイチゴタルトを作れ」
結局そこに落ち着くのね…でも、私の行動でお兄様たちに随分と心配を掛けてしまった様だ。
「ヴィーノお兄様、バランお兄様、ごめんなさい。次からは気を付けるわ」
「分かればいい。それより、エクレアを」
「分かりましたわ。今すぐ作りますのでお待ちください」
結局最後は食べ物なんじゃない。もう!食いしん坊なんだから!
それでも私を心配してくれていたことは、間違いないだろう。でも…もう少し手加減して欲しいわ。
楽しい?ティータイムも無事に終え、テントに戻ってきた時は、もうクタクタだ。本当に私が動けなくなるまで、容赦なくこき使うなんて…
体を魔法で綺麗にした後、布団に倒れ込んだ。もうダメ…疲れたわ…
その時だった。
「アリー、少しいいか?」
やって来たのは、ルーカス様だ。
「隊長、どうされましたか?」
「少し話がしたくて、ちょっと外に出ないか?」
正直クタクタだが、ルーカス様の誘いだ。断るという選択肢は私にはない。
「はい、分かりましたわ」
ルーカス様に付いていく。しばらく進むと、開けた場所に着いた。そこに腰を下ろすルーカス様。私も隣に座った。
「随分と疲れている様だな。大丈夫か?」
「お気遣いありがとうございます。何とか大丈夫です」
お兄様たちったら、私をこんなにもこき使うなんて…本当に嫌になる。
「大丈夫と言う割には、不満そうな顔だな。でも、それだけ君の行動に、ヴィーノもバランも怒っているという事なのだろう。今回の経緯を話した時、血相を変えて君の元に駆けつけていたからな。アリシア、今回の件、俺も怒っているんだぞ。これからは、俺にきちんと相談して欲しい。決して勝手な行動はしない様に!」
そう注意を受けてしまった。
「だからと言って、これほどまでこき使わなくてもよいと思いませんか?そもそも私は病み上がり…」
えっ?待って、今私の事を、“アリシア”と呼ばなかった?それに、お兄様との関係も知っているの?もしかして…
「そんなに驚かなくてもいいだろう。君は俺の婚約者で2人の妹、アリシア・カーラルだね」
目を大きく見開き固まる私に、そう問いかけてくるルーカス様。
「隊長…いつから私の正体を知っていたのですか?」
「君がカールに攻撃され、意識を失った時にだ。アリシアの寝顔を見ていたら、無性にそんな気がしてきて。それで、君の首にかかっているネックレスを見て確信したよ。そのネックレスは、俺が君の16歳の誕生日に贈ったものだからね。それにしても、アリシアとバランは本当によく似ているな。それに夫人にも。どうして今まで気が付かなかったのか、自分でも不思議なくらいだ」
そう言って笑ったルーカス様。
「さて、今度は俺が質問する番だ。君は体が弱く、領地で療養していたはずだ。いつの間に魔力を磨き上げたんだ?それに正体を隠していた理由も気になる」
真っすぐ私を見つめるルーカス様の瞳を見たら、話さないなんて出来ない。私は今までの事をすべて話した。
確かに体は弱かったが、成長するにつれ落ち着いた事。5年前、討伐に向かうルーカス様を見て、自分もルーカス様を助けたいと思った事。その為に、5年間訓練を積んだこと。公爵家の令嬢が討伐部隊に参加したら、皆が気を遣うから黙っていた事を丁寧に説明した。
「なるほど、君は俺を助けたい一心で、5年もの歳月をかけ、魔法を磨き上げたんだな。でも、どうしてそこまで俺の為にしてくれるんだ?」
「そうですね。物心ついた時から、ずっとお母様に“ルーカス殿下はあなたの大切な婚約者よ。きっと彼があなたを幸せにしてくれるわ”そう言われ続けていたので。そして5年前、初めてあなた様を見た時、私はあなた様が好きになりました。きっと一目ぼれと言う奴ですね」
本人を目の前にしてこんな事を言うのはとても恥ずかしい。でも、こうやって自分の気持ちを伝えられたことは、やっぱり嬉しい。きっと私は、心のどこかで私はアリシアよ、気が付いて!と、願っていたのかもしれない。
「アリシアはそんなに前から俺の事を…アリシア、改めて俺の婚約者になってくれてありがとう。俺もアリシアを心から愛している。正直言うと、君を好きになってしまった事を非常に悩み、アリシアと婚約破棄をしてアリーと結婚したいと考えた事もあったんだぞ。でも、まさか同一人物だったとは…」
そう言ってルーカス様が苦笑いをしている。
「でも、結局は私を好きになってくださったという事でしょう?ルーカス様、私もあなた様が大好きです。正直私たちにはまだやらなければいけない事が残っておりますが、きっと2人なら乗り切れると信じていますわ。これからは、ずっと一緒です」
すっとルーカス様の手を握った。もう二度と、この手を離さない。
「ずっと一緒か…そうだな。これからどんな未来が待っていようと、俺に付いて来てくれるか?」
「もちろんです」
ギューッとルーカス様に抱き着いた。そしてどちらともなく離れると、そのままゆっくりと近づいてきて…唇と唇が重なり合った。その後も何度も何度も唇を重ねる2人であった。
~あとがき~
※本編関係ないので、飛ばしていただいても大丈夫です!
アリシアが意識を飛ばした後のヴィーノとルーカスの会話(通信機越し)&4隊が合流した日の様子
「ヴィーノ、先日俺を毒殺しようとしていたカールを捕まえたよ。ただ…」
”ただ、どうされたのですか?”
「アリーという治癒師が自ら体を張ってカールを追い詰めたんだが…そのせいで、意識を飛ばしてしまって…」
”何ですって!アリシアの奴、勝手な行動は慎めと言ったのに!とにかく、少し早いですが明日にでも合流しましょう。バランとグラディオンには俺から話しておきます。それでは、また明日”
「ちょっと…」
さっさと通信機を切ってしまったヴィーノ。
翌日
「「アリシア」」」
合流するや否や、真っ先にアリシアのテントに向かうヴィーノとバラン。眠る妹を抱きしめた。
「あんなに勝手な行動は慎めと言ったのに。全くこいつは、俺のいう事を聞かないのだから…」
「ヴィーノ兄さん、アリシアには厳しいお仕置きが必要ですね」
「そうだな…目が覚めたら、これでもかというくらいこき使ってやろう」
にやりと笑ったヴィーノとバラン。
「ヴィーノ、バラン、やっぱり彼女は、君たちの妹で俺の婚約者の、アリシアだったんだね…」
ルーカスの言葉を聞き、しまったといった顔をする2人。
「いや…その…」
「隠さなくてもいいよ。俺はアリシアがカールを追い詰めたあの日に、気付いたのだからね」
「何だ…俺たちのせいでバレたのではないのか…よかった。殿下、どうか俺たちがアリシアの名前をうっかり呼んでしまった事は、本人には黙っていてください。いいですね!」
ものすごい勢いでルーカスに詰め寄る2人。
「…わかったよ」
ルーカスの言葉を聞いて、心底ほっとするヴィーノとバランだった。
さすがに疲れたわ。厨房で座っていると、またヴィーノお兄様のバランお兄様がやって来た。
「アリー、エクレアが食べたい。今すぐ作れ」
「俺はイチゴのタルトがいいな」
また料理のリクエストをしに来たのね。いい加減頭に来たわ。
「お兄様たち、いい加減にしてください。こんなに私をこき使って、一体何を考えているのですか?」
お兄様たちに近づき、小声で文句を言った。
「何って、お仕置きに決まっているだろう。お前、俺のいう事を無視して勝手に行動を起こしたかなら。あれほど勝手な行動は慎めと言っただろう!」
急に怖い顔になったヴィーノお兄様に詰め寄られた。そういえば私、お兄様の言葉を無視して、自分で副隊長を尾行したりしたのだった。
「今回はたまたま他の隊員たちに助けられたりしたからよかったものを!第一お前は少し無謀すぎるんだ。もう二度と勝手な事が出来ない様、討伐が終わるまでは毎日こき使って、夜は出歩く元気が出ないようにしてやるからな。覚悟しろよ!」
「ヴィーノ兄さんの言う通りだ!ルーカス殿下から話を聞いた時、寿命が縮まる思いをしたんだぞ。その上、全然目覚めないし。お前は俺たちの大切な妹だ!くれぐれも勝手な行動はするな!話は終わりだ、今すぐイチゴタルトを作れ」
結局そこに落ち着くのね…でも、私の行動でお兄様たちに随分と心配を掛けてしまった様だ。
「ヴィーノお兄様、バランお兄様、ごめんなさい。次からは気を付けるわ」
「分かればいい。それより、エクレアを」
「分かりましたわ。今すぐ作りますのでお待ちください」
結局最後は食べ物なんじゃない。もう!食いしん坊なんだから!
それでも私を心配してくれていたことは、間違いないだろう。でも…もう少し手加減して欲しいわ。
楽しい?ティータイムも無事に終え、テントに戻ってきた時は、もうクタクタだ。本当に私が動けなくなるまで、容赦なくこき使うなんて…
体を魔法で綺麗にした後、布団に倒れ込んだ。もうダメ…疲れたわ…
その時だった。
「アリー、少しいいか?」
やって来たのは、ルーカス様だ。
「隊長、どうされましたか?」
「少し話がしたくて、ちょっと外に出ないか?」
正直クタクタだが、ルーカス様の誘いだ。断るという選択肢は私にはない。
「はい、分かりましたわ」
ルーカス様に付いていく。しばらく進むと、開けた場所に着いた。そこに腰を下ろすルーカス様。私も隣に座った。
「随分と疲れている様だな。大丈夫か?」
「お気遣いありがとうございます。何とか大丈夫です」
お兄様たちったら、私をこんなにもこき使うなんて…本当に嫌になる。
「大丈夫と言う割には、不満そうな顔だな。でも、それだけ君の行動に、ヴィーノもバランも怒っているという事なのだろう。今回の経緯を話した時、血相を変えて君の元に駆けつけていたからな。アリシア、今回の件、俺も怒っているんだぞ。これからは、俺にきちんと相談して欲しい。決して勝手な行動はしない様に!」
そう注意を受けてしまった。
「だからと言って、これほどまでこき使わなくてもよいと思いませんか?そもそも私は病み上がり…」
えっ?待って、今私の事を、“アリシア”と呼ばなかった?それに、お兄様との関係も知っているの?もしかして…
「そんなに驚かなくてもいいだろう。君は俺の婚約者で2人の妹、アリシア・カーラルだね」
目を大きく見開き固まる私に、そう問いかけてくるルーカス様。
「隊長…いつから私の正体を知っていたのですか?」
「君がカールに攻撃され、意識を失った時にだ。アリシアの寝顔を見ていたら、無性にそんな気がしてきて。それで、君の首にかかっているネックレスを見て確信したよ。そのネックレスは、俺が君の16歳の誕生日に贈ったものだからね。それにしても、アリシアとバランは本当によく似ているな。それに夫人にも。どうして今まで気が付かなかったのか、自分でも不思議なくらいだ」
そう言って笑ったルーカス様。
「さて、今度は俺が質問する番だ。君は体が弱く、領地で療養していたはずだ。いつの間に魔力を磨き上げたんだ?それに正体を隠していた理由も気になる」
真っすぐ私を見つめるルーカス様の瞳を見たら、話さないなんて出来ない。私は今までの事をすべて話した。
確かに体は弱かったが、成長するにつれ落ち着いた事。5年前、討伐に向かうルーカス様を見て、自分もルーカス様を助けたいと思った事。その為に、5年間訓練を積んだこと。公爵家の令嬢が討伐部隊に参加したら、皆が気を遣うから黙っていた事を丁寧に説明した。
「なるほど、君は俺を助けたい一心で、5年もの歳月をかけ、魔法を磨き上げたんだな。でも、どうしてそこまで俺の為にしてくれるんだ?」
「そうですね。物心ついた時から、ずっとお母様に“ルーカス殿下はあなたの大切な婚約者よ。きっと彼があなたを幸せにしてくれるわ”そう言われ続けていたので。そして5年前、初めてあなた様を見た時、私はあなた様が好きになりました。きっと一目ぼれと言う奴ですね」
本人を目の前にしてこんな事を言うのはとても恥ずかしい。でも、こうやって自分の気持ちを伝えられたことは、やっぱり嬉しい。きっと私は、心のどこかで私はアリシアよ、気が付いて!と、願っていたのかもしれない。
「アリシアはそんなに前から俺の事を…アリシア、改めて俺の婚約者になってくれてありがとう。俺もアリシアを心から愛している。正直言うと、君を好きになってしまった事を非常に悩み、アリシアと婚約破棄をしてアリーと結婚したいと考えた事もあったんだぞ。でも、まさか同一人物だったとは…」
そう言ってルーカス様が苦笑いをしている。
「でも、結局は私を好きになってくださったという事でしょう?ルーカス様、私もあなた様が大好きです。正直私たちにはまだやらなければいけない事が残っておりますが、きっと2人なら乗り切れると信じていますわ。これからは、ずっと一緒です」
すっとルーカス様の手を握った。もう二度と、この手を離さない。
「ずっと一緒か…そうだな。これからどんな未来が待っていようと、俺に付いて来てくれるか?」
「もちろんです」
ギューッとルーカス様に抱き着いた。そしてどちらともなく離れると、そのままゆっくりと近づいてきて…唇と唇が重なり合った。その後も何度も何度も唇を重ねる2人であった。
~あとがき~
※本編関係ないので、飛ばしていただいても大丈夫です!
アリシアが意識を飛ばした後のヴィーノとルーカスの会話(通信機越し)&4隊が合流した日の様子
「ヴィーノ、先日俺を毒殺しようとしていたカールを捕まえたよ。ただ…」
”ただ、どうされたのですか?”
「アリーという治癒師が自ら体を張ってカールを追い詰めたんだが…そのせいで、意識を飛ばしてしまって…」
”何ですって!アリシアの奴、勝手な行動は慎めと言ったのに!とにかく、少し早いですが明日にでも合流しましょう。バランとグラディオンには俺から話しておきます。それでは、また明日”
「ちょっと…」
さっさと通信機を切ってしまったヴィーノ。
翌日
「「アリシア」」」
合流するや否や、真っ先にアリシアのテントに向かうヴィーノとバラン。眠る妹を抱きしめた。
「あんなに勝手な行動は慎めと言ったのに。全くこいつは、俺のいう事を聞かないのだから…」
「ヴィーノ兄さん、アリシアには厳しいお仕置きが必要ですね」
「そうだな…目が覚めたら、これでもかというくらいこき使ってやろう」
にやりと笑ったヴィーノとバラン。
「ヴィーノ、バラン、やっぱり彼女は、君たちの妹で俺の婚約者の、アリシアだったんだね…」
ルーカスの言葉を聞き、しまったといった顔をする2人。
「いや…その…」
「隠さなくてもいいよ。俺はアリシアがカールを追い詰めたあの日に、気付いたのだからね」
「何だ…俺たちのせいでバレたのではないのか…よかった。殿下、どうか俺たちがアリシアの名前をうっかり呼んでしまった事は、本人には黙っていてください。いいですね!」
ものすごい勢いでルーカスに詰め寄る2人。
「…わかったよ」
ルーカスの言葉を聞いて、心底ほっとするヴィーノとバランだった。
32
あなたにおすすめの小説
〖完結〗旦那様が私を殺そうとしました。
藍川みいな
恋愛
私は今、この世でたった一人の愛する旦那様に殺されそうになっている。いや……もう私は殺されるだろう。
どうして、こんなことになってしまったんだろう……。
私はただ、旦那様を愛していただけなのに……。
そして私は旦那様の手で、首を絞められ意識を手放した……
はずだった。
目を覚ますと、何故か15歳の姿に戻っていた。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全11話で完結になります。
【完結済】次こそは愛されるかもしれないと、期待した私が愚かでした。
こゆき
恋愛
リーゼッヒ王国、王太子アレン。
彼の婚約者として、清く正しく生きてきたヴィオラ・ライラック。
皆に祝福されたその婚約は、とてもとても幸せなものだった。
だが、学園にとあるご令嬢が転入してきたことにより、彼女の生活は一変してしまう。
何もしていないのに、『ヴィオラがそのご令嬢をいじめている』とみんなが言うのだ。
どれだけ違うと訴えても、誰も信じてはくれなかった。
絶望と悲しみにくれるヴィオラは、そのまま隣国の王太子──ハイル帝国の王太子、レオへと『同盟の証』という名の厄介払いとして嫁がされてしまう。
聡明な王子としてリーゼッヒ王国でも有名だったレオならば、己の無罪を信じてくれるかと期待したヴィオラだったが──……
※在り来りなご都合主義設定です
※『悪役令嬢は自分磨きに忙しい!』の合間の息抜き小説です
※つまりは行き当たりばったり
※不定期掲載な上に雰囲気小説です。ご了承ください
4/1 HOT女性向け2位に入りました。ありがとうございます!
元聖女になったんですから放っておいて下さいよ
風見ゆうみ
恋愛
私、ミーファ・ヘイメルは、ローストリア国内に五人いる聖女の内の一人だ。
ローストリア国の聖女とは、聖なる魔法と言われる、回復魔法を使えたり魔族や魔物が入ってこれない様な結界を張れる人間の事を言う。
ある日、恋愛にかまけた四人の聖女達の内の一人が張った結界が破られ、魔物が侵入してしまう出来事が起きる。
国王陛下から糾弾された際、私の担当した地域ではないのに、四人そろって私が悪いと言い出した。
それを信じた国王陛下から王都からの追放を言い渡された私を、昔からの知り合いであり辺境伯の令息、リューク・スコッチが自分の屋敷に住まわせると進言してくれる。
スコッチ家に温かく迎えられた私は、その恩に報いる為に、スコッチ領内、もしくは旅先でのみ聖女だった頃にしていた事と同じ活動を行い始める。
新しい暮らしに慣れ始めた頃には、私頼りだった聖女達の粗がどんどん見え始め、私を嫌っていたはずの王太子殿下から連絡がくるようになり…。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※クズがいますので、ご注意下さい。
もう何も信じられない
ミカン♬
恋愛
ウェンディは同じ学年の恋人がいる。彼は伯爵令息のエドアルト。1年生の時に学園の図書室で出会って二人は友達になり、仲を育んで恋人に発展し今は卒業後の婚約を待っていた。
ウェンディは平民なのでエドアルトの家からは反対されていたが、卒業して互いに気持ちが変わらなければ婚約を認めると約束されたのだ。
その彼が他の令嬢に恋をしてしまったようだ。彼女はソーニア様。ウェンディよりも遥かに可憐で天使のような男爵令嬢。
「すまないけど、今だけ自由にさせてくれないか」
あんなに愛を囁いてくれたのに、もう彼の全てが信じられなくなった。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
【完結】あなたのいない世界、うふふ。
やまぐちこはる
恋愛
17歳のヨヌク子爵家令嬢アニエラは栗毛に栗色の瞳の穏やかな令嬢だった。近衛騎士で伯爵家三男、かつ騎士爵を賜るトーソルド・ロイリーと幼少から婚約しており、成人とともに政略的な結婚をした。
しかしトーソルドには恋人がおり、結婚式のあと、初夜を迎える前に出たまま戻ることもなく、一人ロイリー騎士爵家を切り盛りするはめになる。
とはいえ、アニエラにはさほどの不満はない。結婚前だって殆ど会うこともなかったのだから。
===========
感想は一件づつ個別のお返事ができなくなっておりますが、有り難く拝読しております。
4万文字ほどの作品で、最終話まで予約投稿済です。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました
masato
恋愛
アリーチェ・エストリアはエスト王国の筆頭伯爵家の嫡女である。
エストリア家は、建国に携わった五家の一つで、エストの名を冠する名家である。
エストの名を冠する五家は、公爵家、侯爵家、伯爵家、子爵家、男爵家に別れ、それぞれの爵位の家々を束ねる筆頭とされていた。
それ故に、エストの名を冠する五家は、爵位の壁を越える特別な家門とされていた。
エストリア家には姉妹しかおらず、長女であるアリーチェは幼い頃から跡取りとして厳しく教育を受けて来た。
妹のキャサリンは母似の器量良しで可愛がられていたにも関わらず。
そんな折、侯爵家の次男デヴィッドからの婿養子への打診が来る。
父はアリーチェではなくデヴィッドに爵位を継がせると言い出した。
釈然としないながらもデヴィッドに歩み寄ろうとするアリーチェだったが、デヴィッドの態度は最悪。
その内、デヴィッドとキャサリンの恋の噂が立ち始め、何故かアリーチェは2人の仲を邪魔する悪役にされていた。
学園内で嫌がらせを受ける日々の中、隣国からの留学生リディアムと出会った事で、
アリーチェは家と国を捨てて、隣国で新しい人生を送ることを決める。
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる