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第24話:断罪スタートです~ローイン視点~
翌日、今日の会場でもある中庭に向かう。今日はマリンと不貞を働いた令息及び、その婚約者、それからマリンのクラスメイト達を中心に招待した。さらに、立会人としてノエルと、アレッサム公爵と夫人、娘でノエルの婚約者でもあるサラ嬢も来てくれている。
既に公爵家の人間には、今回の事件は知られており、貴族代表として参加してもらう事になったのだ。
続々と関係者たちが会場に集まって来る。ただ、自分の婚約者が不貞を働いていたというショックから、寝込んでいる令嬢も数名おり、家族のみ参加という家もあった。
そりゃショックだろう。まさか信じていた婚約者が、あろう事かこの国ではタブーとされている不貞を働いていたのだから。
それくらいショックで許しがたい事なのだ。話を聞くだけでもショックなのに、現場を目撃したマーガレット嬢は、どれほど傷ついただろう。そのうえ、悪者にまでされて…
俺の今日の一番の心配事は、マーガレット嬢が来てくれるかどうかだ。マーガレット嬢には、今回の件は何も話していないのだ。何も知らない令嬢宅を回るので時間を使ってしまい、マーガレット嬢の家まで回る事が出来なかった。
親友や婚約者だけでなく、クラスメイトにまで裏切られたマーガレット嬢。もしかしたらマリンの婚約者でもある俺にも、嫌悪感を抱いているかもしれない。やはり昨日、マーガレット嬢の家に事情を話しに行くべきだった。俺はやはり、詰めが甘いんだよな…
そう思っていたのだが、両親と共にマーガレット嬢が来てくれたのだ。それも俺が選んだ青色のドレスを着てくれている。青はマーガレット嬢の瞳の色でもあり俺の瞳の色でもある。そしてマーガレット嬢が好きだと言ってくれた色だ。
可哀そうに、随分やつれてしまっている。それだけこの1ヶ月、気苦労したのだろう。それでもあのドレス、よく似合っている。
「ローイン。マーガレット嬢が来てくれてよかったね。それじゃあ、そろそろ始めようか」
両親と一緒に、挨拶をするため皆の前に姿を現した。何も知らないマリンと浮気相手達。今から貴様らを地獄に叩き落してやる。そんな思いで、挨拶を済ませた後、映像を流した。
俺はマーガレット嬢の姿が気になり、様子を伺う。すると、目を大きく見開き、固まっていた。ただ、マーガレット嬢の両親は、怒り心頭の様で、伯爵はみるみる顔が真っ赤になっていく。夫人も扇子を強く握りしめている様で、今にも折れそうだ。
ちなみにマリンの家族やマリン、さらに不貞を働いた令息やその家族は、顔を真っ青にしている。中には自分の息子を怒鳴りつけている家族の姿も。ここからは想像通り、大混乱。被害令嬢たちの家族が、不貞を働いた婚約者やその家族に激しく詰め寄っている。
もちろん、マーガレット嬢の家族も。どうやら娘の言う事を信じなかった自分たちを責めている様で、何度もマーガレット嬢に謝罪していた。誤解が解け、マーガレット嬢の顔にも、安どの表情がうかがえる。
俺もマリンとその家族に、婚約破棄を求めた。泣いて抵抗するマリンと平謝りするマリンの両親。もちろん、慰謝料も請求するつもりだ。周りも婚約破棄の話を進めている様で、家の執事が事前に準備した婚約解消届の紙を、必要な人たちに配っている。
マーガレット嬢も無事婚約破棄が出来た様だが、最後まで抵抗していたジェファーソン殿は泣きながら退場して行った。最後まで見苦しい男だ。
「集団婚約破棄の現場なんて、僕、初めて見たよ。凄い光景だね」
「不貞行為を働いていたのですから、当然ですわ。それにしても気持ち悪い…本当に欲望にかられた野獣の様でしたわ…私もさっき、2度ほど吐いてまいりました」
ノエルとその婚約者、サラ嬢が俺たちの元へとやって来た。泣きじゃくるマリンを、虫けらでも見る様な眼差しで見つめているサラ嬢。そういえばノエルも、マリンに誘われたのだったな。
もちろんノエルは乗らなかったらしいが、その件でサラ嬢が激怒しており、音声も残っている為、マリンの家に抗議文と慰謝料の請求も視野に入れているとの事。
我が国では、不貞を誘った時点で、誘われた方の婚約者は、慰謝料を請求できるのだ。さすがにアレッサム公爵家から目を付けられたら、マリンの家も終わりだろう。
まあ、手を出した男どもの婚約者の家から多額の慰謝料を請求されるだろうから、既にカスタヌーン伯爵家は終わったも同然だな。きっと慰謝料の日払いが出来ず、爵位を返上し慰謝料を返すための強制労働施設に入れられるだろう。
そんな事を考えていると、今度はマーガレット嬢の両親が、真っ赤な顔をしてやってきた。そして、マリンたちに怒りをぶつけたのだ。さらにマリンを、マーガレット嬢の名誉を故意に落としたとして、侮辱罪及び名誉棄損罪で訴えると言い出したのだ。
裁判となれば、マリンの有罪は確定するだろう。既に我が国では犯罪級の罪を犯しているマリンだが、さすがに裁判で正式に有罪になれば、刑務所へと送られる。我が国の刑務所は、非常に劣悪な環境としても有名だ。噂によると、刑務所に入った人間は、3年生きられたらいい方と言われている。
それならまだ、強制労働施設で真面目に働いた方がマシだろう。マリンもその事を分かっているのか、必死にマーガレット嬢に縋りついている。
ただ、今まで散々酷い扱いを受けたマーガレット嬢が、もちろん許すはずがなく、マリンにはっきりと告げたのだ。その堂々たる姿は、本当に見ていて気持ちの良いものだった。
既に公爵家の人間には、今回の事件は知られており、貴族代表として参加してもらう事になったのだ。
続々と関係者たちが会場に集まって来る。ただ、自分の婚約者が不貞を働いていたというショックから、寝込んでいる令嬢も数名おり、家族のみ参加という家もあった。
そりゃショックだろう。まさか信じていた婚約者が、あろう事かこの国ではタブーとされている不貞を働いていたのだから。
それくらいショックで許しがたい事なのだ。話を聞くだけでもショックなのに、現場を目撃したマーガレット嬢は、どれほど傷ついただろう。そのうえ、悪者にまでされて…
俺の今日の一番の心配事は、マーガレット嬢が来てくれるかどうかだ。マーガレット嬢には、今回の件は何も話していないのだ。何も知らない令嬢宅を回るので時間を使ってしまい、マーガレット嬢の家まで回る事が出来なかった。
親友や婚約者だけでなく、クラスメイトにまで裏切られたマーガレット嬢。もしかしたらマリンの婚約者でもある俺にも、嫌悪感を抱いているかもしれない。やはり昨日、マーガレット嬢の家に事情を話しに行くべきだった。俺はやはり、詰めが甘いんだよな…
そう思っていたのだが、両親と共にマーガレット嬢が来てくれたのだ。それも俺が選んだ青色のドレスを着てくれている。青はマーガレット嬢の瞳の色でもあり俺の瞳の色でもある。そしてマーガレット嬢が好きだと言ってくれた色だ。
可哀そうに、随分やつれてしまっている。それだけこの1ヶ月、気苦労したのだろう。それでもあのドレス、よく似合っている。
「ローイン。マーガレット嬢が来てくれてよかったね。それじゃあ、そろそろ始めようか」
両親と一緒に、挨拶をするため皆の前に姿を現した。何も知らないマリンと浮気相手達。今から貴様らを地獄に叩き落してやる。そんな思いで、挨拶を済ませた後、映像を流した。
俺はマーガレット嬢の姿が気になり、様子を伺う。すると、目を大きく見開き、固まっていた。ただ、マーガレット嬢の両親は、怒り心頭の様で、伯爵はみるみる顔が真っ赤になっていく。夫人も扇子を強く握りしめている様で、今にも折れそうだ。
ちなみにマリンの家族やマリン、さらに不貞を働いた令息やその家族は、顔を真っ青にしている。中には自分の息子を怒鳴りつけている家族の姿も。ここからは想像通り、大混乱。被害令嬢たちの家族が、不貞を働いた婚約者やその家族に激しく詰め寄っている。
もちろん、マーガレット嬢の家族も。どうやら娘の言う事を信じなかった自分たちを責めている様で、何度もマーガレット嬢に謝罪していた。誤解が解け、マーガレット嬢の顔にも、安どの表情がうかがえる。
俺もマリンとその家族に、婚約破棄を求めた。泣いて抵抗するマリンと平謝りするマリンの両親。もちろん、慰謝料も請求するつもりだ。周りも婚約破棄の話を進めている様で、家の執事が事前に準備した婚約解消届の紙を、必要な人たちに配っている。
マーガレット嬢も無事婚約破棄が出来た様だが、最後まで抵抗していたジェファーソン殿は泣きながら退場して行った。最後まで見苦しい男だ。
「集団婚約破棄の現場なんて、僕、初めて見たよ。凄い光景だね」
「不貞行為を働いていたのですから、当然ですわ。それにしても気持ち悪い…本当に欲望にかられた野獣の様でしたわ…私もさっき、2度ほど吐いてまいりました」
ノエルとその婚約者、サラ嬢が俺たちの元へとやって来た。泣きじゃくるマリンを、虫けらでも見る様な眼差しで見つめているサラ嬢。そういえばノエルも、マリンに誘われたのだったな。
もちろんノエルは乗らなかったらしいが、その件でサラ嬢が激怒しており、音声も残っている為、マリンの家に抗議文と慰謝料の請求も視野に入れているとの事。
我が国では、不貞を誘った時点で、誘われた方の婚約者は、慰謝料を請求できるのだ。さすがにアレッサム公爵家から目を付けられたら、マリンの家も終わりだろう。
まあ、手を出した男どもの婚約者の家から多額の慰謝料を請求されるだろうから、既にカスタヌーン伯爵家は終わったも同然だな。きっと慰謝料の日払いが出来ず、爵位を返上し慰謝料を返すための強制労働施設に入れられるだろう。
そんな事を考えていると、今度はマーガレット嬢の両親が、真っ赤な顔をしてやってきた。そして、マリンたちに怒りをぶつけたのだ。さらにマリンを、マーガレット嬢の名誉を故意に落としたとして、侮辱罪及び名誉棄損罪で訴えると言い出したのだ。
裁判となれば、マリンの有罪は確定するだろう。既に我が国では犯罪級の罪を犯しているマリンだが、さすがに裁判で正式に有罪になれば、刑務所へと送られる。我が国の刑務所は、非常に劣悪な環境としても有名だ。噂によると、刑務所に入った人間は、3年生きられたらいい方と言われている。
それならまだ、強制労働施設で真面目に働いた方がマシだろう。マリンもその事を分かっているのか、必死にマーガレット嬢に縋りついている。
ただ、今まで散々酷い扱いを受けたマーガレット嬢が、もちろん許すはずがなく、マリンにはっきりと告げたのだ。その堂々たる姿は、本当に見ていて気持ちの良いものだった。
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